世の中で非常に大きな注目を集めている対話型AIに「ChatGPT」があります。幅広い環境で利用されているため、ご存知の方は多いでしょう。メディアなどでも多数取り上げられています。
ChatGPTの使い方は様々あり、現在は自動的にアプリを開発することが可能です。初心者でも簡単にアプリを開発できる時代であるため、ChatGPTを活用したアプリ開発について理解していきましょう。
目次
- ChatGPTを活用したアプリ開発とは
- ChatGPTでアプリ開発する流れ
- ChatGPTで開発できるアプリ例
- アプリ開発にも利用できるChatGPTのおすすめツール
- 現時点でChatGPTでのアプリ開発には限界がある
- まとめ
ChatGPTを活用したアプリ開発とは
ChatGPTを活用したアプリ開発といわれても、イメージできない人がいるかもしれません。まずは基本的な内容について解説します。
ChatGPTの概要
ChatGPTとは、OpenAI社が開発、提供している対話型のAIサービスを指します。AIにはいくつかの種類がありますが、ChatGPTは人間と会話するようにコミュニケーションを取れることが特徴です。一方根ではなく双方向にやり取りできるため、アプリ開発など複雑な内容にも対応できます。
ただ、基本的には総合的なAIサービスであるため、アプリ開発以外の使い方が中心です。例えば、文章を作成したりデータを自動的に処理したりするために活用されます。
全自動でアプリが作成できる時代
ChatGPTは幅広い事柄を学習しているため、プログラミングにも対応できます。必要とするアプリケーションの要望やプログラミング言語を伝えると、ソースコードを生成してくれるのです。例えば「時差をPythonで算出できるようにしたい」と依頼すれば、解釈してソースコードが提示されます。
なお、全自動でプログラミングするために、直接ChatGPTと対話するのではなく、特化したアプリケーションを利用することも可能です。具体的に、全自動でアプリを作成するためのツールを後ほど紹介します。
ChatGPTでアプリ開発する流れ
ChatGPTを利用してアプリ開発する場合、大まかな流れは決まっています。どのような流れで開発するかを解説すると以下のとおりです。
設計
アプリを開発するためには、事前に設計が必要です。その内容に沿ってプログラミングすることが求められます。ChatGPTでアプリ開発する場合も同様で、事前にどのようなアプリを開発するか伝えなければなりません。
例えば、どのような目的のアプリであり、どのように利用するかを伝えることが求められます。「時差を求めたい」「入力欄は2ヶ所」などと指定していきましょう。ChatGPTは対話型であるため、質問に答える形で設計を進められます。
ただ、ChatGPTと対話しながらアプリの設計を進めることは難易度が高いかもしれません。特に、複雑なアプリを開発したいと考えているならば、ChatGPTと大量の対話を続けることになってしまいます。これでは自動的にアプリケーションを開発したくとも、大きな負担が生じかねません。
そのため、アプリの設計に力を入れたいと考えているならば、弊社カオピーズにご相談ください。アプリ開発のプロが、皆さんの抱える問題や要望をヒアリングして、最適なアプリ開発に向けて設計をお手伝いします。
環境構築
アプリを実行するためには、実行環境を構築しなければなりません。本来はこれらの作業をエンジニアが担当する必要がありますが、ChatGPTを利用してアプリ開発すると提供してもらえる可能性があります。また、直接は提供できない場合であっても、ChatGPTが必要な作業を示してくれるのです。
なお、ChatGPTを利用してアプリ開発できるツールを利用すると、このような環境構築が不要になる場合があります。例えば、Webブラウザから必要なアプリを説明すると、自動的にソースコードを生成し、実行環境へとデプロイしてくれるのです。例外的な存在ではありますが、全自動でアプリ開発できるツールならば、環境構築は必要ありません。
実装
必要な環境が整ったならば、実装へと進めます。主に「実装=プログラミング」と理解して良いでしょう。人間が開発する場合は、テストの工程も含みますが、ChatGPTが自動的にソースコードを生成する場合には、テストは含みません。上記でChatGPTとともに設計した内容を踏まえて、適切なプログラミング言語で適切なソースコードを示してくれます。
なお、ChatGPTはソースコードを提示してくれますが、高品質なソースコードであるとは限りません。例えば、問題なく動作するものの「例外処理」が実装されていない可能性があります。また、予期せぬ出来事には対応できないかもしれません。他にも、ChatGPTは学習したデータをもとにソースコードを生成するため、著作権上の問題が生じることも考えられます。
これらの問題を解決するためには、可能な限り早く人間が高品質なソースコードを書くしかありません。例えば、カオピーズに依頼していただくとオフショア開発で「低コスト」かつ「高品質」なアプリ開発が可能です。日本で委託するよりも安価にシステム開発できるため、ぜひとも弊社へとお問い合わせください。
実行
アプリ開発が完了すれば、あとは実行するだけです。実行環境へと開発したソースコードを配置して起動できるか確認します。ただ、Javaなどのようにコンパイルが必要なプログラミング言語については、ChatGPTが生成したものをコンパイルする作業が必要です。
問題なく実行環境への配置が完了し、実行できたならば、あとは設計通りになっているかを確認しましょう。何かしら想定外の動きをするならば、ChatGPTに改めて依頼しなければなりません。ChatGPTはアプリ開発を全自動化したり半自動化してくれますが、その結果として実装の誤りを最後まで発見できない問題があるのです。
ChatGPTで開発できるアプリ例
ChatGPTで開発できるアプリにはいくつもの種類があります。具体的にどのようなアプリを開発できるのか、具体例を紹介します。
Webアプリ
ChatGPTで開発しやすいアプリがWebアプリです。Webアプリとは「Webブラウザからアクセスして利用するアプリ」 を指します。身近な例を挙げると、Googleなどの検索フォームはWebアプリで、アプリ開発に利用するChatGPTもWebアプリです。また、日頃から仕事で利用するようなアプリも数多く開発されています。
スマホアプリ
簡単なスマホアプリであれば、ChatGPTで設計から実装まで可能です。Webアプリケーションもコンパイルが必要なものも、どちらでも自動的に生成できます。設計の段階で適切なやり取りができていれば、ある程度の品質で実装してもらえるでしょう。
ただ、スマホアプリの中でもコンパイルが必要なものは、適切に実装できない可能性があります。複数ファイルへの分割を得意としていないため、生成に問題が生じやすいのです。
PCツール
スマホアプリと同様に、簡単なものであればPCアプリも実装できます。Windowsで動作する、簡単なデスクトップアプリをイメージすると良いでしょう。簡単な入力を受け付けたりデータを処理したりできるものです。
ただ、PCアプリについても、ファイルが分割されるケースが多くChatGPTは得意としていません。特に、オブジェクト志向を多用した、クラスの多い実装には適していないと考えましょう。自動的に生成できるのは、少ないファイルで対応できる範囲内です。
※参考:Introducing ChatGPT
▶関連情報:GitHub
アプリ開発にも利用できるChatGPTのおすすめツール
アプリ開発に利用できるChatGPTを利用したツールはいくつか開発され、提供されています。具体的なツールを2つピックアップして紹介します。
GPT Engineer:幅広いアプリ開発
Webブラウザからアクセスすることで、ChatGPTにアプリを開発してもらえるツールです。入力フォームが用意されていて、そこに必要なアプリの内容を入力すると、自動的にWebアプリが生成されます。
また、Webアプリを生成してくれるだけではなく、その場で実行できることも魅力的です。自分で環境を用意する必要なく、開発から実行まで、すべてを自動的に進めてくれます。
GPTApp:Webアプリケーション開発
Webブラウザからアクセスすることで、ChatGPTにアプリを開発してもらえるツールです。入力フォームが用意されていて、そこに必要なアプリの内容を入力すると、自動的にWebアプリが生成されます。
また、Webアプリを生成してくれるだけではなく、その場で実行できることも魅力的です。自分で環境を用意する必要なく、開発から実行まで、すべてを自動的に進めてくれます。
現時点でChatGPTでのアプリ開発には限界がある
解説したとおり、ChatGPTを利用することでアプリ開発の効率を高め、全自動で開発することも可能です。このような環境であるため、プログラミングに詳しくない人でも、簡単にアプリ開発ができるようになりました。
ただ、ChatGPTは万能なツールではなく、AIを利用したアプリ開発にはまだまだ限界があります。例えば、複雑な処理を完璧に理解して、ソースコードを生成する作業はほぼ不可能です。人間が設計し、実装やテストまで対応することが求められています。
そのため、これからの時代は「AIで安く済ませる」のではなく「オフショア開発を利用して安く済ませる」ということを考えてみましょう。無理やりChatGPTなどのAIでアプリ開発しても、良い結果は待っていません。弊社、カオピーズならば、長年の経験と人脈から高品質で安価なシステム開発ができます。AIではなくプロのエンジニアにぜひともお任せください。
まとめ
対話型のAIであるChatGPTを活用することで、全自動でのアプリ開発が可能です。ChatGPTと連携した ツールを利用すれば、必要なアプリの概要を伝えるだけで、ソースコードを生成してくれます。また、ChatGPTと直接対話することで、やり取りしながらアプリ開発してもらうことも可能です。
AIが進化してアプリ開発できるようにはなりましたが、まだまだ潜在的な課題があります。例えば、複雑な設計を踏まえた開発は得意ではありません。ChatGPTでのアプリ開発は限界が見えています。
そのため、高品質なアプリ開発を実現したいならば、人間が開発するしかありません。日本国内での開発は高額ですが、オフショア開発の利用で価格を抑えられるため、カオピーズへご相談ください。