ソフトウェア開発する場合、プログラミング言語というものを用いるのが一般的です。
しかし、エンジニアや開発経験がない方にとっては、どのようなプログラミング言語があるのか、開発予定のソフトウェアに適切な言語は何かわかりにくいでしょう。
本記事では、ソフトウェア開発における主要なプログラミング言語についてまとめました。
ぜひ本記事を参考にして、適切なプログラミング言語を選択してください。
目次
- ソフトウェア開発に必要なプログラミング言語とは
- 世界的に見るソフトウェア開発で使われるプログラミング言語
- ソフトウェア開発のトレンドと必要になるプログラミング言語
- ソフトウェア開発会社選びに使用言語を参考にできる
- プログラミング言語選びに迷ったら株式会社カオピーズがおすすめ
- まとめ
ソフトウェア開発に必要なプログラミング言語とは
そもそもプログラミング言語とは何でしょうか。
プログラミング言語は、ソフトウェアを開発するにあたって、PCなどのデバイスに特定の動きを指令するために必要なコードです。
プログラミング言語によって記述方法や文法が異なり、ソフトウェアの性質によって適切な言語選択が必要になります。
現在において約700種類前後のプログラミング言語が存在しており、素人から見ると適切な選択が難しいです。
そのため、ソフトウェア開発会社に委託する際は、詳細な要件定義のもと、プロの知見から必要な言語の洗い出しを行います。
世界的に見るソフトウェア開発で使われるプログラミング言語
Stack Overflowが公表している世界で使用しているプログラミング言語を見てみると、以下のような統計になります。
近年においてAI技術や機械学習という点が注目を集めており、今後はさらに使用言語に変動があるかもしれません。
特にPythonはAIや機械学習において相性のいいプログラミング言語のため、よりシェア率は高くなっていくことが予測できます。
現状では JavaScriptが最もシェア率を占めているのは、主要ブラウザが対応しており、汎用性の高さに比例してエンジニアの割合も高い点があげられます。
ただし、いくら使用言語が多いからといって、自社が想定しているソフトウェアには不向きな可能性もあるので、それぞれの主要言語の特性について理解しましょう。
ソフトウェア開発のトレンドと必要になるプログラミング言語
現在のトレンドをふまえると、覚えておくべきプログラミング言語は以下のとおりです。
・Python
・Java
・PHP
・JavaScript
・Swift
・C#
・GO
・HTML/CSS
では、それぞれのプログラミング言語の特徴・特性について解説します。
Python
Pythonとは、1991年にオランダ人であるGuido van Rossum氏によって開発・リリースされたプログラミング言語です。
シンプルかつわかりやすい文法が特徴で、多言語を習得している方でも参入しやすい点が魅力とされています。
ライブラリが豊富で、機械学習や統計に特化しているライブラリが整備されているのも特徴的です。
AIや機械学習、データサイエンス分野においては、Pythonが用いられるケースが増えています。
代表例でいくと、YouTubeやインスタグラムなどのSNSもPythonです。
チャットボットやディープラーニング系のソフトウェア開発を検討している場合は、Pythonを視野に入れておくといいかもしれません。
Java
Javaとは、1995年にサンマイクロシステムズが開発・リリースしたプログラミング言語です。
Java仮想マシンが動作するコンピュータなら、環境に左右されないため、マルチプラットフォームを実現できる点が魅力です。
高速処理に長けており、大規模なシステムを起動・保守する際に用いられるので、より精密で規模の大きいソフトウェアを開発したい場合は検討すべき言語の1つでしょう。
汎用性の高さもあり、アプリや業務システム・IoT系にも活用され、最先端でも通用する言語でもあります。
さらに、セキュリティ面での堅牢性も有しており、システム・ソフトウェア分野においては、現在でも信頼できる言語です。
PHP
PHPとは動的なWebページを制作する際に必要なサーバーサイドのプログラミング言語です。
主にWeb開発の際に用いられ、CMS(コンテンツマネジメントシステム)の1つであるWordPressでもPHPが使用されています。
例えば、社内管理システムや予約システム、ECサイトの構築にPHPが用いられるパターンが多いです。
日本においては、WordPress以外にもFacebookやぐるなび、ココナラといったサービスにもPHPが採用されています。
ただし、PHPはPC上で動かすようなデスクトップアプリの制作には相性がよくありません。
素人目には判断しにくいので、ソフトウェア開発をする際にはエンジニアや委託会社と相談したほうが、言語選択の失敗は防げるでしょう。
JavaScript
JavaScriptとは、汎用性の高さが特徴であり、Webサイトやソフトウェア開発など、さまざまなシーンで活用されているプログラミング言語です。
基本的にはブラウザに動きを与える指示を出すのがメインであり、Javaとは異なり、仮想マシンを使う必要がありません。
主にWebサービスのフロントエンド開発をするなら、 JavaScriptを使用すると考えるとわかりやすいでしょう。
ライブラリ・フレームワークも豊富にあるので、ソフトウェアやアプリ開発に用いられるケースが目立ちます。
JavaScript
Swiftとは、2014年にアップルが発表したオープンソースのプログラミング言語で、iPhoneやMac向けのアプリケーション開発に用いられます。
シンプルなコードで構成されており、処理速度が速く、汎用性に期待されている点が特徴です。
C言語やオブジェクトCとも連携しやすいものの、Mac環境下でしか開発ができないため、融通のよさでは劣ってしまいます。
Macユーザー向けのソフトウェア開発を検討している企業にとっては、覚えておくべきプログラミング言語といえるでしょう。
C#
C#とは、2000年にマイクロソフト社によって開発・リリースされたプログラミング言語の1つです。
C・C++といった言語はあるものの互換性がなく、仮想マシンを必要とする点においては Javaに似ている存在です。
セキュリティも堅牢であり、マルチプラットフォームや汎用性の高さも魅力であり、業務システム開発で用いられるケースもよく見受けられます。
GO
2009年にグーグルが開発・リリースしたプログラミング言語がGOです。
シンプルかつ高速処理を実現したGOは、主にバックエンドの開発言語として活躍しています。
また、並行処理が可能な点から、大量のデータを処理する際にも適しており、PHPを使用したWebサービス開発にGoを用いるシーンも増えています。
HTML/CSS
HTMLやCSSは、Web上にテキストや画像を表示させるために必要な言語です。
正確にはプログラミング言語ではなく、HTMLはマークアップ言語、CSSはスタイルシート言語に分類されます。
ソフトウェア開発自体にはさほど関与しないものの、Webサービスとして実装する際に用いられる可能性が高いです。
現在では、HTML・CSSの知識がなくてもCMSによってホームページやWebサイトが作成できます。
そのため、自社でWebサイトを作成し、ソフトウェア開発や連携に関しては委託する、といった方法も取れるでしょう。
ソフトウェア開発会社選びに使用言語を参考にできる
自社が必要としているソフトウェア開発に必要なプログラミング言語がわかれば、委託会社選びの参考にもなります。
例えば、AIや機械学習に関するソフトウェア開発を検討している場合、Pythonを得意とする開発会社に委託する、などです。
ソフトウェア開発会社を選ぶ際に実績を確認するかと思いますが、プログラミング言語をある程度理解していれば上記のような選定方法ができます。
そうすると、より自社にマッチしたソフトウェア開発会社を選べるようになるため、結果としてプラスになるはずです。
ソフトウェア開発の委託を検討している場合には、どのようなソフトウェアを開発したいのかに基づいて、使用言語も把握しておきましょう。
プログラミング言語選びに迷ったら株式会社カオピーズがおすすめ
自社が想定しているソフトウェア開発に適切なプログラミング言語がわからない場合は、株式会社カオピーズにご相談ください。
弊社はオフショア開発を承っており、各プログラミング言語に精通したエンジニアが在籍しておりますので、先進的な技術にも幅広くアプローチが可能です。
お話をお伺いし、自社が開発したいソフトウェアに最適なプログラミング言語を提案させていただきます。
オフショア開発なので、国内で委託するよりも低コストで仕上げられる点もカオピーズの特徴です。
低コスト・高品質なソフトウェア開発をお考えなら、ぜひ一度弊社にお問い合わせください。
まとめ
今回は、ソフトウェア開発における主要なプログラミング言語について解説しました。
ソフトウェア開発といっても、用いられる言語は多岐にわたり、それぞれでメリット・デメリットがある点を理解してもらえたはずです。
ソフトウェアをどのようにして利用するのか、互換性なども含めて使用言語を判断しなくてはいけません。
そのためにはプログラミング言語への理解も必要です。
ぜひ本記事を参考にして、自社の開発したいソフトウェアにはどのような言語が必要なのかを把握しましょう。