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システム監視ツールだけで十分?人×ツールの24時間監視がおすすめな理由
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2025.08.14

システム監視ツールだけで十分?人×ツールの24時間監視がおすすめな理由

システム障害やセキュリティインシデントは、発生からの対応速度がビジネス継続に直結します。 近年はZabbixやDatadog、AWS CloudWatchなど高機能なシステム監視ツールが普及していますが、「ツール導入=安心」とは限りません。

本記事では、ツール単独運用の限界と、人×ツールによる24時間監視体制の重要性を解説します。

目次

システム監視ツールの進化と導入の広がり

ここ数年で、 システム運用では以下のような監視ツールの導入が一般的となっています:

  • Zabbix:オープンソースで自由度が高く、広範な監視に対応
  • Datadog:クラウドネイティブ環境に強く、UI/UXが優れたSaaS型ツール
  • Prometheus:時系列データの収集・分析に特化した高性能監視基盤

これらのツールは、メトリクス収集やしきい値アラート、ダッシュボードの可視化など、システム状態の監視を効率化する機能を多く備えています。

しかし一方で、以下のような課題も浮き彫りになっています:

  • アラートの「誤検知」や「ノイズ」が多く、対応の優先順位判断が困難
  • 異常検知後の原因分析や判断には人の介在が必要
  • 運用ルールが複雑な環境ではツール設定の属人化が起きやすい
  • シフト運用やアラート対応が結局は人手に依存しているケースも

つまり、ツールは「検知と通知」は得意ですが、
その「後工程」=対応・判断・対話には、依然として人の存在が不可欠なのです。

システム監視ツールの進化と導入の広がり

システム監視ツールでは対応しきれない障害の例

一方で、現場では「ツールだけでは十分ではなかった」という声も少なくありません。
以下のようなケースでは、人による介在が不可欠です:

■ ケース①:ツール自体が通知できない状況

ネットワーク断やモニタリングサーバー自体の障害など、ツールの通知インフラに異常がある場合、アラートは上がりません。

→ 別の視点からの「クロス監視」や人による状況確認が必要です。

■ ケース②:しきい値以下の異常兆候

CPU使用率やレスポンス時間は正常でも、ユーザーからのエラー報告が増えているといった場合。

→ データでは判断できない「肌感覚」や運用知見に基づく判断が求められます。

■ ケース③:アラートが同時多発した際の切り分け

複数のアラートが同時に発生したとき、「どれが根本原因か?」を文脈の中で判断する力は人にしかありません。

→ アラートの関連性を読み解き、優先順位をつけるための「経験」と「直感」が求められます。

このように、緊急時こそ「人の判断力」が問われる場面が多く存在します。

ヒューマン監視が持つ価値とは?

では、「人による監視」にはどのような役割と価値があるのでしょうか?

  • 一次対応(ファーストレスポンス)の即時実施
    ツールで障害を検知した後、ログの確認や再起動、初期連絡など、即時の判断と行動が求められます。
    ツールにはできない「柔軟な対応」を実現できるのは、やはり人の手です。
  • 異常の背景理解と判断
    ツールは事実(数値)を教えてくれますが、「何が起きているか」「どこに影響があるか」などの文脈理解は人にしかできません。
  • お客様対応・報告・連携
    システム利用者や開発チームとのコミュニケーションや状況説明は、信頼関係の上に成り立つため、人間的な対応が重要です。

カオピーズのハイブリッド監視体制とは?

カオピーズでは、ツールの自動監視機能と人の判断・対応力を組み合わせた
ハイブリッド型24時間監視体制を提供しています。

主な特長は以下の通りです:

  • アラート発生から10分以内の初期対応保証
  • 日本語対応可能なBrSEを含む専属運用チームによる人手対応
  • 独自に開発した高機能な監視システムによる監視の自動化+迅速な実行
  • 30分以内に報告書提出などSLAに基づいた運用品質
  • 定期レビュー・運用改善のPDCAを通じた継続的な品質向上

監視の精度とスピード、そして人による判断を融合することで、「止まらない運用」を支える体制を構築しています。

システム監視のアウトソーシングについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

※関連記事:システム監視外注|アウトソーシングのメリット・デメリットと選び方

システム監視外注|アウトソーシングのメリット・デメリットと選び方

ツール × 人=理想的な監視体制

システム監視において、ツールは重要な役割を担いますが、すべてを任せられる万能な存在ではありません。

障害対応・判断・対話といった領域では、やはり人の経験と判断力が求められます。

「ツールだけ」「人だけ」ではなく、両者を組み合わせたハイブリッド体制こそ、これからの監視の理想形です。

カオピーズでは、システム監視のプロが体制構築をサポートいたします。

お見積もり・ご相談はこちら

よくある質問(FAQ)

Q1. ツールと有人監視のどちらを優先すべきですか?
まずは監視ツールの整備(可観測性・閾値設定・通知経路)を行い、重要システムは有人監視を組み合わせるのが最適です。段階導入でコストと効果を両立できます。カオピーズは段階的な導入計画をご提案します。
Q2. 有人監視は外注しても問題ありませんか?
問題ありません。SLA・対応範囲・エスカレーションを明確化すれば、高品質な24時間365日体制を外部で実現できます。カオピーズは日本語対応の一次対応・連絡体制を提供します。
Q3. クラウド環境でも有人対応は必要ですか?
必要です。クラウド依存障害や設定ミス、複合要因の切り分けには人の判断が不可欠です。カオピーズはマルチクラウド(AWS/Azure/GCP)での実運用経験を活かして迅速に対応します。
Q4. 費用感はどのくらいですか?
対象台数・監視頻度・対応範囲で変動しますが、小規模は月額数十万円から、24時間有人は月額数十万〜数百万円が目安です。カオピーズは要件に合わせた最適プランを見積もりします。
Q5. ベンダー選定ではSLAの何を確認すべきですか?
稼働率保証、障害検知〜一次対応までの時間、復旧目標時間(RTO)、報告頻度、ペナルティ条件を確認してください。カオピーズは実運用に即したSLA設計とレポーティングを標準提供します。

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