ベトナムとオフショア開発、そしてカオピーズ
グローバル化した世界は多くの企業の新たな可能性を広げています。テクノロジーは距離とコミュニケーションギャップを埋め、効率的なパフォーマンスを実現する新たな方法を生み出し続けています。著しい利益を上げたビジネスモデルにアウトソーシングがあります。アウトソーシングを行う企業は効率性とコストにおいて抜群の競争力を発揮します。そして勝つためのカギとなるのが信頼できる外注先を見つけられるかどうかです。
掲載元:https://www.tripsavvy.com/hanoi-must-see-sights-1630009
目次
ベトナム
ベトナムとASEAN
ASEANは1967年にフィリピン、インドネシア、マレーシア、シンガポール、そしてタイによって組織されました。ASEANの目的は政治と経済の協力、地域の安定と発展の促進です。ベトナムは1995年7月28日に七か国目の加盟国となりました。JP Morgan ChaseはASEANを新興のホットスポットと表現し、2030年までにEU、アメリカ合衆国、中国に次ぐ、世界4番目の経済圏になると予測しています。加盟国すべての人口を合わせると、約6億4300万人になり、名目GDPは約2,8兆ドルと今でも十分大きな経済圏ではありますが、FocusEconomicsの予測では、2018年に4.9%の成長が見込まれています。
Asian Development Bankによれば、2011年から2015年にかけて、ベトナムは平均5.9%のGDP成長率を記録しました。またTrading Economicsは、彼らの長期的な経済モデルを使うと2020年にはGDP成長率が6.2%まで上昇すると言っています。驚くことに、21世紀のはじめの10年を見た時、ベトナムの成長は中国に次いで二番目なのです。
ベトナムへの投資は大きな将来性を持つ市場にアクセスすることであり、これからの可能性を広げることになるかもしれません。
ベトナムのインフラについて
ベトナムでビジネスを行う際の懸念の一つにIPアドレスやID・パスワード情報の紛失、停電や未舗装道路などのクオリティの高いインフラの欠如が挙げられますが、この十年間でそれも大きく変わりました。2006年にはインテルが3億ドルの投資を行い、一年後にはその投資額が10億ドルにまで増えました。その後も海外からの投資と共に成長し、ベトナムは2010年に下位中所得国になりました。現在ベトナムは、2020年までに中所得国となり、近代工業国家となることを目標に掲げています。480億ドルものインフラ予算が2016年度から2020年度までで組まれており、この予算が継続的な経済成長を確かなものにし、インフラ事業においての海外投資を促進させるでしょう。
ベトナムのIT業界も大きく変わりました。ブロードバンド接続と安定したインターネットサービスが展開され、業界が発展し、情報技術が身近なものになりました。15~24歳の人口の95%がインターネットを利用していることから、ベトナム人は情報技術に敏感であると言えるでしょう。Internet World Statsの統計によれば、ベトナムの4900万人以上がネットを利用しており、4000万ものFacebookアカウントが登録されていて、今後も増え続けると言われています。
掲載元:https://medium.com/@north.vietnam/calling-and-internet-in-vietnam-a5e0057fcb1b
ベトナムでのオフショア開発
オフショア開発とは
近年、日本では、IT人材の需要が高まっていますが、供給が追いついていません。若くて優秀なエンジニアを採用するには、費用と時間がかかる。その問題を解決する方法の一つがオフショア開発です。
オフショア開発とは、海外の開発会社や海外の子会社へ、情報システムやソフトウェア、Webシステムの開発業務などを委託・発注する手法のことです。海外のベンダーに作業依頼を行うことで、人件費の兼ね合いからコストを抑えることが可能なのです。
2010年、ベトナムが初めてGartnerのオフショア開発を行う国TOP30にランクインしました。そこから、既存の産業が円熟味を増し、新世代の波、海外投資、スタートアップと共に、安定した発展を遂げてきました。
IT人材の高い需要
ベトナムではIT産業の需要が今までになく上昇していて、このトレンドは今後も続いていくと見られています。特に経験のあるソフトウェア開発者とマネージャーの需要が高まっています。大手人材派遣企業VietnamWorksが2016年に何千ものIT企業や専門家に調査したところ、2017年には81%ものIT企業が6%から20%の賃上げを計画しているという結果が出ました。
技術職の数は2014年から二倍以上に増え、VietnamWorksのデータによれば、2018年の終わりまでにはさらに4万人以上のエンジニアが必要になるそうです。そのため、最近は賃金が上昇しており、多くの会社ではボーナスを出して従業員を引き留めようとしています。
ベトナムではIT関連の労働者に対して中間層の平均よりも高い賃金が支払われていると言われています。それにより、彼らの中には会社に対して忠誠心を持ち、ジョブホッピングをしないエンジニアもたくさんいます。離職率の低さから、チームの安定化と生産性の向上が期待できます。
低コストの開発はいまだ、ベトナムでのオフショア開発の強みである。
競争力のある価格はいつもその業界の売りとなり、現在多くの海外投資家がベトナムのIT業界に興味を持っています。2016年、ATKearney`s Global Location Services Indexによる、二年に一度オフショア開発に関して行われる調査で、ベトナムはthe world`s most financially services markets にインド、インドネシア、スリランカ、エジプトに次いで5位にランクインしました。
高品質を保ちながらも、エンジニアの賃金がアジアの他の国に比べて低いことがベトナムの特徴です。ASOCIOのデータによれば、ベトナムの経験豊富なエンジニアは月に2000ドル前後であり、それはマレーシアやタイの半分ほど。新卒者の平均は月に280ドルほどで、これは日本や韓国の五分の一に当たる数字です。
コストパフォーマンスというのはオフショア開発を行う目的の一つです。日本の企業はベトナムのITパートナーと協力することにより、80%の支出を削減できるかもしれません。
PWCのVietnam Pocket Tax Book 2016によれば、The general corporate Income Tax(CIT)は2014年に25%から22%に、2016年には20%と減少しています。健康や教育、ハイテク産業、インフラやソフトウェア開発等、免税や減税の優遇措置がある業界があります。経済の発展を促進させるため、ベトナム政府は2020年までスタートアップ企業に焦点を当て支援していくことを決議しました。個人レベルでもITやハイテク業界の労働者に対して所得税を減らす動きもあります。これら税の優遇もベトナムのコストパフォーマンスが良い理由の一つです。
ベトナムは人材の宝庫
ベトナムは東南アジアの中でも、人口が多い国の一つです。Worldometersによれば、ベトナムは2018年現在で約9600万人の人口を抱えており、そのうち半数以上が30歳以下。政府の公式情報によれば、毎年3万人もの新卒者がIT業界に入ってくるそうです。
オフショア開発をする上で、才能があり経験豊富なチームを作ることはとても重要です。ベトナムでなら、前述の豊富な人材から若くてよく教育された、勤勉なエンジニアを見つけることができます。
開発チームとの円滑なコミュニケーションもどんなソフトウェア開発であれ重要です。コミュニケーションスキル、特に日本語教育はここ数年で大幅に進歩を遂げました。多くの日本企業がベトナムに進出しているため、将来を見据えて日本語を勉強する若者が増えています。良い教育を受けることは良い未来への切符を得るようなものなのです。我々は、幼い頃からコンピューターサイエンスを学び高い言語能力をもったベトナムの人材に誇りを持っています。
ベトナムのIT産業は日本で存在感を示している
ベトナムが中国を抑えて、日本のソフトウェア開発においての外注先として二番目に躍り出ました。
JETROによると、近年10社以上のベトナムのソフトウェア開発会社が日本の市場に参入してきているという。近年の促進されているIT産業だけでいうと、年20%~40%の安定した成長で、インドが依然としてトップに君臨していますが、20.6%のシェアで二番目の外注先となっています。
ベトナム政府は自国の経済を発展のため、IT産業の活性化を行っています。ベトナムのIT産業による歳入は2015年で495億ドルに達していて、ソフトウェアだけでいうと16億ドルで、そのうち58%が国際市場から来ているものです。
カオピーズのオフィス
オフショア開発のホットスポットとも言えるベトナムでカオピーズを選ぶ理由とは......。
カオピーズを選ぶ理由
エンジニアの技術力
弊社のエンジニアはハノイ工科大学をはじめとした名門大学でICTを専攻していた者が揃っており、Java、C#、Swift、Kotlin、PHP、JavaScript等様々な開発言語、プラットフォームを使いこなすことができます。週に一度、就業時間後に、勉強会が開かれて、ほとんどのエンジニアが参加します。あるテーマについて、皆で意見を交換しあい、理解を深めます。こうしたエンジニアたちの勤勉性が弊社の品質を担保しています。すべてのエンジニアは英語の読み書きができ、中には日本語が話せるエンジニアも沢山います。BrSEを通さずともコミュニケーションが取れるようにカオピーズ、会社として日本語教育に力を入れています。
優秀なBrSE
お客様と私たちの開発チームとの間に立つのが、BrSEと言われるエンジニアです。ITの知識・スキルだけでなく言語や文化など両国間のビジネス習慣を熟知し、間に立って円滑に業務を進められるように指示できるSEのことです。弊社のBrSEは日本への留学や就労の経験があり、日本、日本人の仕事の進め方に詳しい人材が揃っています。全員が日本語能力試験でN2以上を取得しており、日本語でのスムーズなコミュニケーションが可能です。BrSEがPMを兼ねる案件もありますが、BrSE同士でマネジメントについての勉強会を開き、知識を日々深めています。
品質とセキュリティ
私たちカオピーズはWBSやPERTを導入し、日本の品質管理基準を理解し、それに則って開発を進めていきます。またPMP(Project Management Professional)という資格をもっている者が8名います。彼らが案件に応じた組織づくりを行い、効率的な開発を支援します。2017年10月に、ISO9001:2015品質マネージメントシステム認証を取得しました。マニュアル、作業標準書を作り、また教育環境を作ることで品質の安定化を図ることが目的です。その1年後、2018年10月、ISO27001:2013情報セキュリティマネジメントシステム認証の取得にも成功しました。こちらを機に、全社員に対して機密情報の入手、作成、利用、保管、廃棄に関して定期的な研修を実施しています。オフィスには、指紋認証のよるオートロックとBrSE監視カメラを設置し、24時間体制でセキュリティを管理をしています。さらに、2019年12月に国際的なソフトウェアテスト技術者資格認定機関のISTQBゴールドパートナー認定、2020年5月にAWS Partner Network (APN)コンサルティングパートナー認定を手に入れました。これらの認定は、カオピーズは技術力向上とサービス改善に日々追求していく証拠です。
以上の文章を読んで、少しでもカオピーズに興味を持って頂いた方は、是非お問い合わせください。
皆様のソフトウェア開発をベトナムより支援できることを心待ちにしております。