AWS(Amazon Web Services - アマゾン ウェブ サービス)は、クラウドコンピューティングでは最大のプラットフォームであり、インフラから機械学習にいたるまでユニバーサルに機能する200以上のリソースを提供しています。こういった組み合わせ可能なシステムは、コンテンツ配信機能やデータストレージなどを通じてアプリケーションのパフォーマンスを最適化するよう特別に設計されており、それによって最大限のユーザビリティが得られます。AWSでは必要な支援に対する料金を支払うだけで済むので、生産性を損なうことなく資本の投資を抑え、価値実現までの時間短縮が可能です。
目次
では、AWSとは何かを説明する前に、まずはクラウドコンピューティングとは何かを簡単に説明します。
1. クラウドコンピューティングとは?
クラウドコンピューティングとは、オンラインサービス(サーバー、データベース、ソフトウェアなど)をユーザーに提供することです。クラウドコンピューティングがあれば、ローカルマシンにデータを保存する必要はありません。リモートサーバーからデータにアクセスできます。さらに、世界中のどこからでもデータの保存やアクセスができます。
2. AWSとは?
AWSとは Amazon Web Services (アマゾン ウェブ サービス)の略で、スケーラブルで費用対効果の高いクラウドコンピューティングのソリューションを提供するオンラインプラットフォームのことです。
AWSはクラウドプラットフォームとして広く採用されており、コンピューティング能力、データベースストレージ、コンテンツ配信などのオンデマンド・オペレーションを提供し、企業の拡大と成長を支援しています。
3. AWSの紹介
ここからは、AWSのサービスについて詳しく説明していきます。
3-1. AWSの歴史
・ 2002年 ― AWSサービスの開始
・ 2006年 ― AWSクラウド製品の提供開始
・ 2012年 ― AWS初のカスタマーイベント開催
・ 2015年 ― AWSは46億ドルの売り上げ達成
・ 2016年 ― 100億ドルの収益目標を突破
・ 2016年 ― AWS SnowballとAWS Snowmobileを発表
・ 2019年 ― 約100のクラウドサービスをリリース
3-2. AWSのサービス
アマゾンには、クラウドアプリケーション向けのサービスが数多くあります。AWSエコシステムの主要なサービスをいくつか挙げ、開発者がビジネスでどのように使用するかを簡単に説明します。
アマゾンには以下のサービスがあります。
・ コンピューティング
・ データ移行
・ ストレージ
・ セキュリティ
・ データベース
・ 分析
・ 管理
・ ネットワーク
・ メッセージング
3-3. AWSのサービスを利用する理由
● アマゾンは、2008年に初のクラウドコンピューティングサービス「Amazon EC2」を立ち上げて新しい分野を切り開いた、屈指のクラウドベンダーです。AWSでは他のどのプロバイダーよりも多くのソリューションや機能が提供されていて、ユーザーが自分の権限を一元管理できるAWSコンソールにアクセスできる無料枠があります。
● AWSは、さまざまなスキルセットに対応した使いやすさを重視して設計されているので、ソフトウェア開発のユーティリティに慣れていない人向けになっています。AWSの設備があるので、サーバーのプロビジョニングや追加でコードを書かなくてもWebアプリケーションを数分でデプロイできます。
● アマゾンは大規模なネットワークを持つグローバルデータセンターを運営していて、世界的規模でレイテンシーの低減を実現しています。AWSのレプリケーション機能により、サービスを地域ごとに複製できるため、迅速な復旧と高額なダウンタイムの回避に役立ちます。
3-4. AWSサービスのメリット
AWSサービスの強みは、企業が少ない初期投資で市場に参入できることにあります。ここでは、AWSサービスのメリットを紹介します。
● セキュリティ
パブリッククラウドに保存されたデータは安全ではないという誤解があります。それどころか、AWSは他の選択肢よりも安価なセキュリティツールが提供されているだけでなく、最も安全で規模が大きく、信頼性の高いクラウドプラットフォームのひとつなのです。
● グローバルな可用性
AWSでは、25の地域にあるグローバルデータセンターに80のアベイラビリティゾーンを持っています。
● スケーラビリティとフレキシビリティ
AWSでは、無制限のフレキシビリティとスケーラビリティがオンデマンドで提供されます。これにより、企業はフルコミットすることなく、サブスクリプションベースでインフラのロードマップを策定できます。
3-5. AWSのアプリケーション
AWSを利用することで、企業は高度なアプリケーションを数多く構築できます。あらゆる業界や規模の企業が、想像しうるあらゆるユースケースをAWS上で実行できます。ここでは、AWSの最も一般的なアプリケーションを紹介します。
● ストレージとバックアップ
多くの企業がAWSを利用する理由のひとつは、複数の種類のストレージを選択でき、かつ簡単にアクセスできるからです。重要なビジネスアプリケーションを実行するだけでなく、ストレージやファイルのインデックス化にも使用できます。
● ウェブサイト
企業は他のWebアプリケーション同様に、AWSクラウド上でWebサイトを運営できます。
● ゲーム
ゲームアプリケーションの実行には、かなりの計算処理能力が必要です。AWSを利用することで、世界中のゲーマーが容易に最高のオンラインゲームを体験できます。
● モバイル、Web、ソーシャルアプリケーション
AWSの特徴で他のクラウドサービスと異なる点は、モバイルアプリケーションやeコマースアプリケーション、SaaSアプリケーションの立ち上げと拡張が可能なことです。AWS上のAPI駆動型のコードによって、企業がOSや他のシステムを必要とせずに妥協のないスケーラブルなアプリケーションを構築できます。
3-6. AWSを利用する企業
テクノロジー大手企業、スタートアップ企業、政府機関、食品メーカー、小売会社など何であれ、世界中の非常に多くの企業がアプリケーションの開発、デプロイ、運営にAWSを利用しています。アマゾンによると、AWSのアクティブユーザー数は100万人を超えています。次の会社がAWSを利用しています:
・ Netflix
・ Intuit
・ Coinbase
・ Finra
・ Johnson & Johnson
・ Capital One
・ Adobe
・ Airbnb
・ AOL
・ Hitachi
4. 結論
この紹介記事では、クラウドコンピューティングとは何か、AWSとは何か、そしてその歴史について説明し、すべてのAWSサービスを紹介しました。経験豊富なAWSアーキテクトの方も、これからこのエキサイティングな業界に参入しようとしている方も、AWS導入について、何かご質問があれば、以下の問い合わせにご記入下さい。当社のエキスパートが可能な限り迅速に返信します。