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アプリ開発は日本企業かオフショアか?選び方と依頼方法を解説
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2025.07.30

アプリ開発は日本企業かオフショアか?選び方と依頼方法を解説

アプリ開発を外注する際、日本企業に依頼するか、オフショア開発を活用するかは、コストや品質、スケジュールに直結する重要な判断です。
日本企業は品質・コミュニケーションの安心感が強みですが、コストが高い傾向があります。一方、オフショア開発はコスト優位性と開発リソースの柔軟さが魅力ですが、言語・文化・品質管理に注意が必要です。

本記事では、日本企業とオフショア開発の比較、依頼方法、選定ポイントをわかりやすく解説します。
アプリ開発は、実績と高いスキルを持った企業に依頼するのが得策です。コストパフォーマンスを重視する場合、オフショア開発が有力な選択肢となります。
日本企業様と1000案件以上の取引実績のあるオフショア開発会社「カオピーズ」が、わかりやすく解説します。

目次

アプリ開発は日本企業かオフショアか?

日本企業にアプリ開発を依頼する場合

日本国内の開発企業に依頼する場合、最大のメリットは品質の安定性とコミュニケーションの容易さです。

メリット

  • 品質管理がしやすい:日本基準の開発プロセス、ドキュメント、テスト
  • コミュニケーションの円滑さ:日本語でのやり取り、時差なし
  • 法務・契約リスクが低い:国内法準拠での契約

デメリット

  • コストが高い:人件費・開発費がオフショアに比べて高め
  • 開発スピードの制限:エンジニアリソースが限られる場合がある

オフショア開発でアプリ開発を依頼する場合

オフショア開発は、ベトナム・フィリピン・インドなど海外の開発拠点を活用します。コスト最適化とスピード重視のプロジェクトに適しています。

メリット

  • コスト削減:日本国内の半額以下になるケースもある
  • 豊富な人材プール:大規模チーム編成が容易
  • 柔軟なスケール:短期的にリソース増減が可能

デメリット

  • コミュニケーション課題:言語・文化の違いによる認識齟齬
  • 品質管理の難しさ:レビュー体制やテスト工程の確立が必須
  • 契約・知財リスク:契約内容やセキュリティ管理を慎重に確認

日本企業とオフショアの比較表

項目 日本企業 オフショア開発
コスト 高め 低め
品質 高い(安定) 管理体制次第
コミュニケーション 円滑(日本語・時差なし) 調整が必要(言語・文化差)
リソース確保 限定的 柔軟にスケール可能

オフショアの依頼前には準備が必要

アプリケーション開発を依頼する前に、あらかじめ準備をしておくと交渉がスムーズです。この記事では、アプリ開発に必要な準備を4つご紹介します。

依頼準備①:アプリの種類を把握

依頼準備①:アプリの種類を把握

アプリは大きく3種類に分かれます。
PCアプリ
Webアプリ
スマホアプリ
アプリケーションの種類を正しく理解することでアプリ要件が明確になり、開発側とのコミュニケーションもスムーズになります。

PCアプリ

WindowsやMacなどのパソコン上で動くアプリケーションです。
PCアプリの例として、電卓・ワード・エクセル・メディアプレーヤーなどがあります。
WindowsとMacではOSが異なるため、開発環境も違います。WindowsとMacはそれぞれ別アプリになるので注意が必要です。
参考までにWindows・Macそれぞれの主要な開発環境を紹介します。

Windowsアプリの開発環境

統合開発環境(IDE) Visual Studio
プログラミング言語 C++・C#・Pythonなど

Macアプリの開発環境

統合開発環境(IDE) Xcode
プログラミング言語 Swift・C・C++・Javaなど

Webアプリ

Webアプリとは、Webブラウザから利用できるアプリケーションです。ブラウザがあれば全てのデバイス(WindowsPC・Mac・スマホ)から利用できることです。例としては、YouTube・Facebook・Twitterなどが挙げられます。
そして、Webアプリはネット上のサーバーで動作するのが特徴で、以下のような環境を使用して開発されます。

Webアプリの開発環境(フレームワーク)の例
フレームワークはプログラミング言語により異なります。

PHPのフレームワーク Laravel・CakePHPなど
Rubyのフレームワーク Ruby on Railsなど
Pythonのフレームワーク Djangoなど

スマホアプリ

スマホアプリはiPhone・Androidスマホ上で動くアプリケーションです。スマホアプリの例として、カメラアプリ・Gmail・Yahoo!ニュースアプリなどがあります。
App StoreやGoogle Play経由で入手するのが一般的で、開発手法の違いからネイティブアプリ・ハイブリッドアプリの2種類に分かれています。

ネイティブアプリ
特定のスマホOSでしか動作しないアプリケーションです。iPhone向けネイティブアプリはiPhoneで、Android向けネイティブアプリはAndroidでしか動かないため注意が必要です。
動作が速く、スマホのカメラ機能やGPS機能をフルに活用できるメリットがあります。
iPhoneとAndroidではOSが違うため、開発環境も異なります。

iPhone用の開発環境の例

統合開発環境(IDE) Xcode
プログラミング言語 Swift

Andorid用の開発環境の例

統合開発環境(IDE) Android Stuido
プログラミング言語 Java・Kotlin

ハイブリッドアプリ
iPhone・Androidスマホの両方で動作するアプリケーションです。ネイティブアプリに比べると動作は遅いのですが、カメラ機能やGPS機能も使用できます。
ひとつのアプリでiPhone・Androidそれぞれで動作させられることから、近年主流のスタイルになっています。

ハイブリッドアプリの開発環境(フレームワーク)
アプリの特徴に合わせ、以下のような開発環境がよく使用されています。

フレームワーク プログラミング言語
React Native(リアクトネイティブ) Java Script
Flutter(フラッター) Dart
React Native(リアクトネイティブ) Java Script

アプリストアでの公開は有料
ネイティブアプリ・ハイブリッドアプリ共にアプリストアで公開するのが一般的です。
iPhone向けの場合、App Storeでの公開となり、登録料US$99ドルが必要です。
Android向けの場合、Google Playでの公開となり、登録料US$25ドルが必要です。

依頼準備②:開発作業の違いを把握

依頼準備②:開発作業の違いを把握

ここまでで解説したように、アプリの種類によって開発環境や開発手法が大きく異なります。アプリによって動作するデバイス・開発エンジニアのスキル・開発コストが異なることを認識しておくことが重要です。

動作環境の違い

PCアプリ・Webアプリ・スマホアプリそれぞれで、利用できるデバイスを整理すると以下のようになります。

アプリの種類 デバイス
PCアプリ WindowsPC・Macどちらか
Webアプリ WindowsPC・Mac・iPhone・Android全て
スマホアプリ(ネイティブアプリ) iPhone・Androidどちらか
スマホアプリ(ハイブリッドアプリ) iPhone・Android両方

開発エンジニアの違い

アプリの種類により、開発エンジニアの職種や求められるスキルも変わってきます。高スキルのエンジニアは確保が難しく、人件費にも影響があります。

PCアプリ
・システムエンジニアが開発
・プログラミング言語やソフトウェア開発全般の知識があれば開発可能

Webアプリ
・Webエンジニアが開発
・プログラミング言語に加え、Web開発知識が必要
・PC側・サーバー側での開発スキルが必要

スマホアプリ(ネイティブ・ハイブリッド)
・モバイルエンジニアが開発
・iPhone(IOS)・Android両方の知識が必要
・Webアプリの開発スキルも必要

開発コストの違い

Webアプリ・ネイティブアプリ・ハイブリッドアプリはどれも同じような機能を実現できますが、開発コストは異なります。

ネイティブアプリ
iPhone・Android向けそれぞれに開発する必要があり、開発コストが高くなる傾向にあります。動作を速くしたい・端末の機能をフルに利用したいなどの場合に有効です。

ハイブリッドアプリ
iPhond・Android共通のアプリであるため、ネイティブアプリに比べ開発コストを抑えやすい傾向にあります。しかしネイティブアプリより動作は遅く、機能にも制限がかかることがあります。

Webアプリ
全てのデバイスから利用できインストールも不要なため、開発コストを抑えやすい傾向にあります。オフラインでは使用できず、電波状況が悪いと動作が遅くなってしまいます。

依頼準備③:アプリ概要や予算の設定

依頼準備③:アプリ概要や予算の設定

開発を依頼する前に、大まかにアプリ概要や予算を見積もっておくと交渉がスムーズです。
はじめにアプリの種類を選択します。PCアプリ・Webアプリ・ネイティブアプリ・ハイブリッドアプリのどれが適しているか、候補を挙げてください。
可能であれば、大まかな利用者数も設定してください。社内アプリであれば社員数、一般公開アプリであれば他社の既存サービスのユーザー数が参考になります。
そして自社の都合で構いませんので、「いつ利用開始したいか」「どれぐらい予算を掛けられるか」を算出しておくと良いでしょう。
これらの要件をベースに、開発企業からの提案を加えながら開発が進められます。

依頼方法、開発企業の選び方、と成功のポイント

日本企業への依頼方法

  • 実績確認(業界・規模の近い事例をチェック)
  • 見積もり比較(工数・単価の透明性を重視)
  • 契約内容確認(納期・保守サポートの明確化)

オフショア開発への依頼方法

  • 開発体制の確認(PM・BrSEなど橋渡し役の有無)
  • コミュニケーションツール・報告フローの整備
  • 品質保証体制の確認(テスト工程、コードレビュー体制)

開発企業選び

開発企業探しはネット検索が基本です。検索する時、開発実績の豊富な企業を選ぶのが成功のカギです。
ホームページの「開発事例」などから、類似アプリの開発実績を確認してください。アプリ開発は技術のトレンドが目まぐるしく変化しているため、会社規模よりも開発実績を重視することをおすすめします。

開発企業の選び方

開発会社は大きく3種類

アプリ開発の依頼先企業は3種類に分類できます。
・首都圏の日本企業(オンショア)
・地方都市の日本企業(ニアショア)
・日本国内に拠点のある海外企業(オフショア)
以下、それぞれの特徴を解説します。

オンショア開発

開発者とコミュニケーションが取りやすいのがメリットです。トラブル対応・仕様変更などのスピードが早く、進捗状況も確認しやすいといえます。
しかし、優秀な日本人エンジニアは慢性的に不足しており、人件費や地代などの費用で開発コストが高くなってしまうのがデメリットです。

ニアショア開発

首都圏の企業に比べ、人件費・地代を安く抑えらえるのが魅力です。コミュニケーションが取りやすい点がオンショアと共通しています。
しかし優秀な人材は首都圏に集中するため、オンショアより更にエンジニアの確保が難しくなることもあります。
打ち合わせのための交通費・宿泊費がかさむケースもあるので事前に確認しておきましょう。

オフショア開発

日本企業に比べ人件費・地代が安く、開発コストが低く抑えられるのがメリットです。またコストだけでなく、優秀なエンジニアを確保できるという利点もあります。
2022年のシェアトップはベトナム(48%・オフショア開発白書調べ)、以下フィリピン・インド・中国と続きます。時差や文化の違いがあり、コミュニケーションコストが高くなる傾向にあります。

オフショア開発は有力な選択肢

アプリ開発には、モダンな技術に対応できる優秀なエンジニアが必要です。経済産業省の発表によると、2030年には国内で最大79万人のIT人材が不足すると予想されています。
人材不足により日本人エンジニアの人件費が高騰しており、日本企業の45%以上がオフショア開発を導入しています。

オフショア開発の魅力

・国内と比較して平均28.4%のコスト削減を実現(オフショア開発白書調べ)
・高学歴・高スキルのエンジニアをリーズナブルに確保できる
・対応は日本人スタッフと日本語堪能なブリッジSEが担当
・ドキュメント類も全て日本語載

オフショア企業選びの注意点

・優秀なブリッジSEが在籍していることを直接確かめる
・時差が少なく、親日国家であること

まとめ

今回はアプリ開発の依頼方法と、開発会社の選び方について解説しました。
・アプリは「PCアプリ・Webアプリ・スマホアプリ」の3種類
・アプリの概要や予算を決めておくと依頼もスムーズ
・クオリティとコストパフォーマンスを重視する場合、オフショア開発がおすすめ

ベトナムのオフショア開発会社「カオピーズ」では、アプリ開発のご相談を随時受け付けております。

・日本企業様と400案件以上の取引実績
・全て日本語で対応
・平均40%のコスト削減を実現
・ハノイ工科大学卒の優秀なエンジニア
・世界クラスの技術力
ベトナムIT企業トップ10アワード選出の確かな技術力
カオピーズでは「コスト」「スピード」「品質」を実現するサービスをご提供いたします。
「まだサービスの内容があいまい」「とりあえず話だけきいてみたい」など、どんなご相談でも構いません。お気軽にお問い合わせください。

お見積もり・ご相談はこちら

よくある質問(FAQ)

Q1. オフショア開発で品質は大丈夫ですか?

A. オフショア開発の品質は開発体制や管理方法によって差が出ます。
カオピーズでは日本人BrSE(ブリッジSE)が間に入り、日本基準の品質管理プロセスをきちんと導入しています。
要件定義からテストまで丁寧に進めることで、オフショアでも安定した品質をお約束します。

Q2. 日本企業とオフショア開発を組み合わせることはできますか?

A. はい、可能です。カオピーズでは国内対応とオフショア開発を組み合わせたハイブリッドモデルをご提案しています。
要件定義やお客様対応は日本側で行い、開発工数が多い部分をオフショアに任せることで、品質とコストを両立できます。

Q3. オフショア開発でのコミュニケーション面が心配です。

A. カオピーズでは定例ミーティングや進捗報告、仕様の共有をしっかり行っています。
日・英・越語での対応が可能で、やり取りがスムーズになるよう工夫していますので、安心してお任せください。

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