レガシーシステムとは?課題・リスクと刷新・クラウド移行の進め方をわかりやすく解説【2026年版】
「古くて重い基幹システムを何とかしたいが、どこから手を付けるべきか分からない」―― そう感じている方は少なくありません。 重要なのは、いきなり作り替えるのではなく、まず現状を可視化し、優先度を整理したうえで段階的にモダナイズしていくことです。
本稿では、レガシーシステムが抱える代表的な課題とビジネスへの影響を整理しながら、 実務で再現性の高い着手順を分かりやすく紹介します。 基本的な進め方は、
リホスト/リプラットフォーム → リファクタリング → 再構築という段階的アプローチです。
例えば、COBOLやAS/400で構築された販売管理システムがEOL目前となり、 IE互換モードでしか動作せず、内容を把握している担当者が1名しかいないケース。 このような状況でも、最初の90日で棚卸しとPoCを行い、 次の180日で高リスク領域を切り出してAPI化・クラウド移行を進めることで、 TCO削減とセキュリティ強化を同時に実現することが可能です。
さらに本稿では、レガシーシステム モダナイゼーションの判断軸に加え、 刷新にかかる費用やROIの考え方、監査対応や「2025年の崖」への備えについても解説します。
目次
- レガシーシステムとは?定義・特徴をわかりやすく解説
- なぜレガシーシステムの課題は深刻なのか?ビジネス・IT・セキュリティのリスク
- レガシーシステムが生まれる原因は?日本企業で起こりやすい背景
- 自社のシステムはレガシー?チェックポイントとセルフ診断
- レガシーシステムのモダナイゼーションとクラウド移行の進め方
- レガシーシステム刷新を成功させるポイントと費用・ROIの考え方
- カオピーズによるレガシーシステムのアセスメント手法とPoC支援
- まとめ
- よくある質問(FAQ)
レガシーシステムとは?定義・特徴をわかりやすく解説
レガシーシステム(Legacy System)とは、古い技術やアーキテクチャ、旧来の仕組み・運用で構築され、現在では保守・変更・他システム連携が困難になった情報システムを指します。
主に1980年代のメインフレームやオフコンを基盤とするシステムが該当し、保守・運用コストの増大やDX推進の障害となることから、「2025年の崖」問題として広く知られています。
経済産業省の「DXレポート」では、多くの企業がレガシーシステムを放置した場合、2025年以降に年間最大12兆円規模の経済損失が発生し、日本全体の国際競争力低下につながる可能性があると警鐘を鳴らしています。
約8割の企業がレガシーシステムを抱えている
出典:
経済産業省 「D X レポート ~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開 (サマリー) 」
平成30年9月7日
このような背景から、現在多くの企業においてレガシーシステムの刷新(モダナイゼーション)は、単なるIT課題ではなく、重要な経営課題として位置付けられています。
日本企業の現場で頻繁に使われる「レガシーシステム」という言葉は、単にシステムが古いという意味ではなく、変化に追随できず、結果として事業の足かせとなっている状態を指します。
つまり、問題の本質はシステムの「古さ」そのものではなく、ビジネスの機動力や競争力を阻害しているかどうかにあります。
DXとレガシーシステムを取り巻く現状と課題(2025年最新アップデート版)
出典:
経済産業省 「DXの現在地とレガシーシステム脱却に向けて
レガシーシステムモダン化委員会総括レポート」
2025年5月28日
レガシーシステムの定義と特徴
典型的なレガシーシステムの特徴は以下の通りです。
- 古いプログラミング言語・フレームワーク(COBOL、VB6、古いJava、独自FW)
- ベンダー保守終了(EoL)のハードウェア/OS/ミドルウェア
- ドキュメント不足と属人化(担当者が限られ、暗黙知に依存)
- 外部システムやSaaSとのAPI連携が困難
- 小改修でも影響範囲が読めず、テスト負荷・コストが高い
- セキュリティパッチ適用不可、脆弱性対応が遅れる
- 最新ブラウザ・デバイス・クラウドに非対応
これらの特徴に共通しているのは、単なる技術的な老朽化ではなく、 「システムが経営戦略の中でどのように位置付けられているかが不明確なまま、長年放置されてきた」 という構造的な問題です。
実際、経済産業省 「DXの現在地とレガシーシステム脱却に向けて ― レガシーシステムモダン化委員会総括レポート」 (2025年5月28日)によると、 中期経営計画において大規模システムの導入・刷新を明記しているユーザー企業は 12%に留まっています。
大企業における中期経営計画とシステム戦略の乖離(2025年最新アップデート版)
出典:
経済産業省 「DXの現在地とレガシーシステム脱却に向けて
レガシーシステムモダン化委員会総括レポート」
2025年5月28日
この結果は、多くの企業が自社のシステム方針を社外に説明できていないだけでなく、 経営レベルにおいてシステム刷新を明確な戦略として位置付けきれていない実態を示しています。
言い換えれば、現場に蓄積されたレガシーシステムの課題は、 大企業の経営者意識そのものを映し出す結果であり、 DXが進まない本質的な要因は、技術ではなく経営判断にあると言えます。
代表的なレガシーシステムの例
実際の現場に当てはめると、レガシーシステムは次のような形で存在しているケースが多く見られます。 いずれも長年にわたり業務を支えてきた一方で、現代のビジネス環境とのギャップが顕在化しやすい領域です。
分野別の代表例
- 販売・在庫・会計などを担う基幹系業務システム
- メインフレーム上で稼働するバッチ処理/オンライン処理
- 独自フレームワークで構築された社内向けWebシステム
現場でよく見られる兆候
- 改修内容を理解し対応できる担当者が特定の1人に依存している
- 最新のブラウザでは動作せず、IE互換モードでの運用を余儀なくされている
- 帳票や画面文言の修正に数週間から数ヶ月を要する
- システム間のデータ連携を個別バッチや手作業で補完している
これらは単なる「古いシステム」という問題にとどまらず、 業務効率の低下、属人化によるリスク、さらにはDX推進や新規ビジネス創出の足かせとなる要因です。 そのため、近年の日本企業においては、レガシーシステムのモダン化が経営課題として強く認識されるようになっています。
なぜレガシーシステムの課題は深刻なのか?ビジネス・IT・セキュリティのリスク
「現在は動いているから問題ない」という判断は、短期的には安全に見えても、 中長期では最もコストの高い選択となる可能性があります。 ここでは、事業・IT・セキュリティの3つの側面から、レガシーシステムがもたらす本質的なリスクを整理します。
ビジネス面のリスク(機会損失・競争力低下)
市場や顧客ニーズの変化に合わせて、サービスやチャネルを柔軟に拡張できない状態が続くと、 目に見えない機会損失が徐々に積み上がっていきます。
- DX推進の阻害:API連携が難しく、SaaSや外部データとスムーズにつながらない
- 新たなビジネスモデルへの対応遅れ:サブスクリプション、D2C、オンライン受注などの立ち上げに時間を要する
- データ活用の制約:リアルタイム分析や全社横断でのデータ連携ができず、意思決定が後手に回る
- 結果として、顧客体験・業務効率・売上成長の好循環を構築できない
IT部門への負荷とコスト増大
障害対応や保守作業といった「守りのIT」に追われる状態が続くと、 本来注力すべき改善や新規施策への投資ができなくなります。
- 保守要員の高齢化や退職により、引き継ぎが困難となりシステムがブラックボックス化
- 影響範囲の把握が難しく、小規模な改修でも大規模なテストが必要
- 運用・保守コストは年々増加する一方で、新機能や価値創出は進まない(TCOの肥大化)
- ミニケース:保守費用は毎年増えているが、現場やユーザーからは「何も変わらない」と評価される
セキュリティ・コンプライアンス上のリスク
コスト削減のために延命した結果、 一度の重大なインシデントで、それまでの節約分を大きく上回る損失が発生する可能性もあります。
- サポート終了したOSやミドルウェアを使い続けることで、脆弱性への対応ができない
- ログ管理や暗号化が不十分で、事故発生時の原因追跡や説明責任に支障が出る
- 金融・医療・個人情報保護など、各種法規制やガイドラインへの適合が難しくなる
レガシーシステムが生まれる原因は?日本企業で起こりやすい背景
特定の担当者や過去の判断を責めることが目的ではありません。 なぜ多くの企業で同じ問題が繰り返し起きるのかを、仕組みとして理解することが第一歩です。 この視点は、社内合意や経営層への説明材料としても有効です。
レガシーシステムの技術的負債が、新規投資やDX推進の足かせとなっています
長年のカスタマイズと場当たり的な改修の積み重ね
短期的な業務要求に応え続けた結果、システム全体の構造が徐々に歪んでいきます。
- 現場からの追加要望に都度対応し、機能がパッチワーク状に増殖
- その場しのぎの改修が重なり、整合性が崩れて全体像を誰も把握できない状態に
- 一箇所の変更がどこへ影響するか分からず、改修自体が敬遠される
技術者不足・属人化とドキュメント欠如
「人」と「情報」の両面でブラックボックス化が進行します。
- 「このシステムはあの人しか分からない」という属人化と教育不足
- 設計書や仕様書が未整備、または更新されず、知識継承が途絶
- 特定ベンダーへの長期依存により、契約変更や体制見直しでノウハウが失われる
経済産業省はDXを巡る現状分析の中で、レガシーシステムの維持管理費が高額化し、企業のIT予算の9割以上を占めるケースもあると指摘しています。
これは、老朽化したシステムを延命し続けることで技術的負債が蓄積し、新規投資やDX推進に十分な予算を回せなくなるという、構造的な問題を示しています。
出典: 「DXを巡る状況とデジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)の狙い」
経済産業省(2020年2月)
投資判断の先送りと「壊れるまで使う」文化
短期的な最適化が、結果として長期的なリスクを増幅させます。
- 「まだ動いている」「今は別プロジェクトが優先」と刷新判断を後回し
- ROIが見えにくく、刷新失敗への不安から意思決定が停滞
- その結果、技術的負債が雪だるま式に増加
自社のシステムはレガシー?チェックポイントとセルフ診断
感覚ではなく事実で判断しましょう。以下のチェックで現状をスクリーニングできます。
技術・アーキテクチャ面のチェックリスト
次のうち3つ以上当てはまれば、レガシー化が進行している可能性が高いです。
出典:
再構築作業の流れ
「システム再構築を成功に導くユーザガイド」
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構(2018年2月23日)
- 利用OS・ミドルウェアはサポート継続中か
- 主要言語・FWの人材を採用・育成しやすいか
- システム構成図・設計書は最新か
- 自動テスト(ユニット/E2E)やCI/CDがあるか
- APIで外部連携できるか(バッチ・手作業に依存していないか)
- クラウド対応(スケール/可用性設計)があるか
- セキュリティパッチを計画的に適用できているか
- 監査・ログ・暗号化が基準を満たすか
- コンテナ化・仮想化など運用標準化が進んでいるか
- 単一モノリスに機能が過密化していないか
運用・ビジネス面のチェックリスト
運用負荷や事業インパクトの観点からも確認しましょう。
- 軽微な帳票修正に数週間〜数ヶ月かかる
- 業務がシステム都合に合わせられている
- 新規サービス・チャネル追加に半年以上
- 変更の影響調査・受け入れテストが常に過大
- セキュリティ・監査対応が他社比較で重いと感じる
- ベンダー見積が年々上昇、費用対効果が不透明
スコア目安:0–2件=問題小、3–5件=中、6件以上=大。より詳しい診断が必要と感じたら、専門家によるアセスメントをご検討ください。
レガシーシステムのモダナイゼーションとクラウド移行の進め方
レガシーシステム刷新のゴールは、システムを「壊す」ことでも「止める」ことでもありません。
既存ビジネスを維持しながら、継続的に進化できる状態をつくることが本質です。
そのため、現実的な解として多くの企業で採用されているのが、段階的なモダナイゼーションです。
いきなり全面刷新しないための考え方
いわゆるビッグバン型の全面刷新は、期間・コスト・ユーザー受容の面で失敗リスクが高く、
現実的な選択とは言えません。
現状を正しく把握した上でロードマップを描き、優先度の高い領域から小さく着手し、
効果と学びを積み上げていくアプローチが合理的です。
モダンな技術は必ずしも最新・最先端な技術である必要はなく、一定の市場シェアがある技術を採用することで、 将来的な調達コストや運用コストの低減が見込める(2025年最新アップデート版)
出典:
経済産業省 「DXの現在地とレガシーシステム脱却に向けて
レガシーシステムモダン化委員会総括レポート」
2025年5月28日
レガシーシステム・モダナイゼーションの代表的なアプローチ
モダナイゼーションに唯一の正解はなく、目的や制約条件によって最適な手法は異なります。
-
Rehost(リホスト):
いわゆる「Lift & Shift」。アプリケーションのロジックはほぼ変更せず、 オンプレミス環境からクラウドへそのまま移行する手法。 短期間・低コストで実施でき、初期段階の移行に適しています。 -
Replatform(リプラットフォーム):
基本構造は維持しつつ、一部コンポーネントを最適化。 例として、データベースをクラウドマネージドサービスへ移行するなど、 運用性・保守性の向上を図ります。 -
Repurchase(リパーチェス):
既存アプリケーションを廃止し、SaaSなどのクラウドサービスへ置き換える手法。 自社開発・保守の負担を軽減し、機能を迅速に利用可能です。 -
Refactor / Rearchitect(リファクタリング/リアーキテクチャ):
アプリケーションを再設計し、クラウドネイティブな構成へ移行。 モノリスからマイクロサービスへの転換などにより、 拡張性・柔軟性・継続的なDX推進を実現します。 -
Rebuild(リビルド):
既存システムを前提とせず、クラウド上でアプリケーションをゼロから再構築。 要件や業務プロセスを見直し、大幅な刷新を行うケースに適しています。 -
Replace(リプレース):
レガシーシステムを完全に廃止し、新しいシステムやパッケージ製品へ置き換え。 業務改革と同時に全体最適を図る選択肢です。 -
Retain / Retire(リテイン/リタイア):
現時点では移行せず現行環境のまま維持する、または不要なシステムとして廃止。 ビジネス価値とコストを踏まえた判断が求められます。
7 Options to Modernize Traditional Systems
出典:
Medium
アプローチ選定の考え方
多くの企業では、単一の手法ではなく、複数のアプローチを組み合わせた段階的な刷新が選択されています。
- 短期的にコストとリスクを抑えたい場合は、リホストと一部リファクタリングの併用が有効。
- 将来の拡張性やDX推進を重視する場合は、領域単位でのリアーキテクチャとPoCが効果的。
段階的モダナイゼーションの進め方
-
現状調査(アセスメント・棚卸し):
システム構成、コード、運用方法、コストを可視化。 -
リスク・コストの見える化:
影響度・緊急度・投資対効果の観点で優先順位を整理。 -
方針とロードマップ策定:
システムごとに最適なモダナイゼーション手法を選定。 -
PoC/小規模領域から着手:
成功パターンを確立し、標準化を進める。 -
本格展開と並行稼働:
段階移行・データ移行を慎重に計画し、業務停止を回避。 -
運用・改善サイクル:
SLOや品質指標を設定し、継続的な改善を実施。
推進体制と役割分担
- 業務部門:要件整理と価値仮説の定義
- IT部門:アーキテクチャ設計と品質管理
- パートナー:設計・実装・自動化基盤の推進
レガシーシステム刷新を成功させるポイントと費用・ROIの考え方
レガシーシステム刷新に成功している企業に共通するのは、 経営層と現場、内製と外部パートナーを適切に組み合わせている点です。 ここでは、実務で特に効果の高いポイントを整理します。
経営層・業務部門を巻き込む
レガシー刷新はIT部門だけの課題ではなく、経営課題として捉えることが重要です。 経営層や業務部門と共通言語で議論できる状態をつくることが、意思決定を前に進めます。
-
メッセージ軸の明確化:
まず重要なのは、経営層や業務部門を早い段階から巻き込み、刷新を「ITの改善」ではなく経営課題として位置付けることです。レガシーシステムは、セキュリティリスクや事業継続性の低下といった守りの課題であると同時に、新サービス創出やデータ活用を阻む成長機会の損失でもあります。
この二つの観点を軸にメッセージを整理することで、社内の合意形成が進みやすくなります。 -
分かりやすいKPI設定:
意思決定を円滑に進めるためには、効果を定量的に示すことが不可欠です。例えば、開発リードタイムの短縮、運用工数の削減、インシデント件数の低減、変更対応頻度の向上など、ビジネスに直結するKPIを設定することで、投資判断の根拠が明確になります。
さらに、PoC(概念実証)を通じて効果を可視化し、段階的に投資を行うことで、不確実性を抑えながら刷新を進めることができます。 -
意思決定を通しやすくする工夫:
内製と外部パートナー活用のバランスです。システム刷新においては、業務知識やアーキテクチャ設計といった中核部分は内製で保持しつつ、実装・テストや24時間体制の運用などは外部パートナーを活用するのが一般的な成功パターンです。
特にオフショアやニアショアを活用することで、コスト最適化だけでなく、大規模なリソース確保や先端技術の補完といった効果も期待できます。
レガシーシステム脱却を成功させるための鍵:オフショアベンダーの活用方法
レガシーシステム刷新において重要なのは、すべてを内製化する、あるいはすべてを外注するのではなく、役割に応じて適切に分担することです。 このバランス設計こそが、品質・スピード・コストを両立させる成功の鍵となります。
-
内製が担うべき領域:
業務知識の中核、システム全体のアーキテクチャ方針、運用設計、品質基準の定義など、 事業競争力に直結する領域は自社で保持することが重要です。 -
外部パートナーが担うべき領域:
実装・テスト、大規模開発、24時間365日の運用対応など、 リソース集約型・専門性の高い領域は外部パートナーを活用することで効率的に推進できます。
オフショア/ニアショア活用の効果(例):
日本側で要件定義や品質管理を担い、海外チームが実装や自動化を担当する協業モデルを構築することで、
品質を維持しながら開発スピードの向上が可能になります。
カオピーズでは、日本語対応可能なPM/BrSEとベトナムの開発チームが連携し、 レガシーシステム刷新からモダナイゼーションまでを一貫して支援しています。 品質とスピードを両立した、実践的な刷新支援体制を提供しています。
カオピーズによるレガシーシステムのアセスメント手法とPoC支援
レガシーシステム刷新において重要なのは、「最初から作り替えない」ことです。 カオピーズはDX支援の知見とオフショア開発力を掛け合わせ、 小さく検証し、確信を持って段階展開するアプローチで、 リスクと投資を最小化しながら刷新を支援します。
カオピーズの強み:DX視点とオフショア開発力を融合した伴走型支援
レガシー刷新は技術課題であると同時に、業務・組織・意思決定を含む経営テーマです。
カオピーズは日本企業の現場を理解したDX視点と、オフショア開発の実行力を組み合わせ、構想から実装までを途切れなく支援します。
- 特徴: 日本企業特有の業務・意思決定プロセスを理解した上流設計と、 ベトナム拠点の高い開発力を組み合わせ、 企画・設計から開発、テスト、運用までを一気通貫で支援
- 体制: 日本語対応可能なPM/BrSEをハブに、 クラウド、Web、モバイル、AIなど専門チームが連携
- 提供価値: PoCによる効果検証を起点に、 段階的な全体展開へとつなげることで、 投資対効果(ROI)を可視化しながら刷新を推進
まずは影響範囲を限定したレガシー診断・PoCから着手することで、 「どこから・どの手法で進めるべきか」を明確にします。
レガシーシステムの現状診断・ロードマップ策定サービス
全面刷新に進む前に、現行システムの状態とリスクを正しく把握することが不可欠です。
カオピーズでは、技術・運用・ビジネスの観点から現状を整理し、実行可能性の高いロードマップを提示します。
- 進め方: 業務・システム・運用のヒアリングを起点に、 アーキテクチャ、コード、インフラの技術調査を実施。 リスクと課題を整理した上で、 優先順位・概算費用・期間を含む実行可能な方針を提示
- 主な成果物: 現状診断レポート、移行ロードマップ、 品質・セキュリティ・自動化に関する標準ガイド
段階的モダナイゼーション × オフショア活用の事例(概要)
以下は、段階的なモダナイゼーションとオフショア開発を組み合わせることで、 コスト削減とスピード向上を同時に実現した代表的な事例です。
- 例1:老朽化した販売管理システムにおいて、 Webフロントを先行刷新し、バックエンドはAPI化による段階移行を実施。 保守コストを約25%削減、改修リードタイムを40%短縮
- 例2:オンプレミスDBをクラウドへリホスト後、 リプラットフォームにより監視・自動化を整備。 夜間バッチ処理時間を半減し、障害対応を標準化
類似ケースの詳細は個別にご説明可能です。 DX推進支援の全体像は以下をご参照ください: DX推進支援
カオピーズによる段階的モダナイゼーションとオフショア活用の事例図
まとめ
レガシーシステムは「動いているから大丈夫」ではなく、見えないコストとリスクを孕む経営課題です。レガシーシステムの課題を正しく把握し、レガシーシステムのアセスメント手法で現状を可視化しつつ段階的に対処することが最短の解です。
まずはアセスメント手法で棚卸し・優先度付けを行い、7Rに基づくレガシーシステムのモダナイゼーションやレガシーシステムのクラウド移行を段階的に設計し、レガシーシステム刷新の費用とROIを試算して小さく検証しましょう。
その際、影響領域を洗い出し、ストラングラーパターンや並行稼働で移行リスクを抑えつつ、セキュリティと監査対応を強化し、ロードマップとKPIを合意して進めることが成功の鍵です。
どこから始めるべきか迷う場合は、第三者の診断やPoC支援を活用し、低リスクで次の一歩を確かめることをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
- Q1. レガシーシステムとは何ですか?どの時点で問題と判断すべきでしょうか。
- レガシーシステムとは、現在も稼働しているものの、変更や他システムとの連携、保守が難しくなっている既存システムを指します。 単に「古い」ことが問題なのではなく、ビジネスの変化に対応できず、コストやリスクが増大している状態が判断基準となります。 例えば、AS/400やCOBOLで構築され、最新ブラウザやAPI連携に対応できない基幹システムが代表例です。
- Q2. レガシーシステムの課題は、ビジネスにどのような影響を与えますか?
- レガシーシステムは、開発や改修のスピードを低下させ、運用負荷を増大させることで、結果的に機会損失や競争力低下を招きます。 影響範囲が分かりにくいためテスト工数が膨らみ、限られた技術者に依存することで変更対応に時間がかかるケースも少なくありません。 実際に、軽微な帳票修正に数週間を要したり、新サービス連携を断念したりする例が多く見られます。
- Q3. レガシーシステムのアセスメントは、何から始めるべきですか?
- 最初のステップとして重要なのは、システム資産の棚卸しと現状把握です。 構成やコード、運用状況、コストを整理・可視化することで、どこにリスクや無駄があるのかが明確になります。 その上で、EOLや脆弱性、変更頻度、障害時の影響度などを基に優先順位を付けることで、 現実的なモダナイゼーションのロードマップを描くことができます。
- Q4. レガシーシステムのモダナイゼーションやクラウド移行は、どのように進めるのが適切ですか?
- 一度にすべてを刷新するのではなく、段階的に進めることが重要です。 まずはリホストやリプラットフォームで基盤を整理し、その後リファクタリングや再設計へと進むことで、 リスクとコストを抑えながら効果を積み上げることができます。 例えば、データベースのマネージド化やAPI化から着手し、徐々にクラウドネイティブな構成へ移行する方法が一般的です。
- Q5. レガシーシステム刷新の費用対効果(ROI)はどのように考えるべきですか?支援を依頼できる先はありますか?
- レガシーシステム刷新は、一度に大きな投資を行うものではなく、段階的に実行することで費用対効果を高めることが可能です。 まずは保守・運用コストを削減し、その削減分を次の改善投資に回すことで、無理のない形でROIを確保できます。 カオピーズのでは、アセスメントから設計・実装まで一貫した伴走支援を行い、企業ごとの状況に応じた最適な刷新をサポートしています。




日本企業のDX実現シナリオ