ノーコード・ローコード | メリット・デメリット・おすすめツールを紹介
「ノーコード・ローコード 開発って何?」
「ローコード・ノーコードのおすすめツールは?」
このように、ノーコード・ローコード開発について気になっていませんか。
ノーコード・ローコード開発は、プログラムするソースコードを大幅に削減でき、開発における技術的なハードルを下げられる開発手法です。ノーコード・ローコード開発を導入することで、企業はDX化や内製化を推進することができます。
こちらの記事では、ノーコード開発とローコード開発の違いやメリット・デメリット、おすすめツールを紹介します。
目次
- ノーコード・ローコードとは?DXを加速させる開発手法
- ノーコード・ローコード開発のメリット
- ノーコード・ローコード開発にデメリットはある?
- ノーコード・ローコード開発が求められている理由
- ノーコード・ローコード開発が可能なおすすめツール・プラットフォーム
- ノーコード・ローコードのツールを選ぶ時のポイント
- アプリ・システム開発のご相談は株式会社カオピーズへ
- まとめ
ノーコード・ローコードとは?DXを加速させる開発手法
ノーコード・ローコードとは、技術的なハードルを下げてシステム開発を行う開発手法のことです。ソースコードを書かずに開発する「ノーコード開発」と、少ないソースコードで開発する「ローコード開発」の総称を指します。
ノーコード・ローコードは、現場にITの専門知識を持つ人材がいなくても、システムを自力で開発することが可能です。アプリケーション・システム開発の内製化を実現することにつながり、DXを加速させる開発手法として近年多くの企業で注目を集めています。
ITに関する調査・分析を行う企業「IDC Japan」によれば、国内企業でノーコード・ローコードのプラットフォームを導入している企業は、2020年8月の調査で8.5%だったのに対し、2021年9月の調査では37.7%と大幅に上昇していることがわかります。
参照:国内ローコード/ノーコードプラットフォームの市場動向を発表|IDC Japan
関連記事:DXもビジネスも加速させる「ローコード・ノーコード」とは?ローコード・ノーコードアプリ開発の将来
ノーコード開発とローコード開発の違い
ノーコード開発とローコード開発の主な違いは次の通りです。
ノーコード開発 | ローコード開発 | |
コーディングの必要性 | 不要 | ほとんど不要 |
専門知識 | 不要 | ほとんど不要 |
開発スピード | 非常に早い | 早い |
開発の自由度 | 不要 | ほとんど不要 |
コーディングの必要性 | 低い | ノーコードより高い |
両者を比較すると、ノーコード開発はソースコードのコーディングを行わないため、プログラミングの専門知識が不要で、開発スピードも早いことが特徴です。
ただし、大規模で複雑なアプリケーション・システムの開発には向いておらず、開発の自由度は低いです。
一方、ローコード開発は少ないソースコードで開発できることが特徴で、専門知識は多少必要とするものの、ノーコード開発よりも拡張性の高いアプリケーション・システム開発が行えます。
ノーコード・ローコード開発とスクラッチ開発の違い
ノーコード・ローコード開発とは異なる開発手法として、「スクラッチ開発」があります。
スクラッチ開発とは、テンプレートなどを使用せずにゼロからプログラミングを行って、システム開発する手法です。豊富な専門知識のほか、開発コストや工数を要するものの、テンプレートやプラットフォームの制約を受けず、自由に開発できることが特徴です。
そのため、ソースコードをあまり書かずプラットフォームを利用して開発する「ノーコード・ローコード開発」とは、開発コストやスピード、専門性などが大きく異なります。
ノーコード・ローコード開発のメリット
ノーコード・ローコード開発のメリットは主に次の3つです。
・開発期間の短縮
・システムの品質を一定に保ちやすい
・求められるスキルレベルが低い
ここからは、それぞれの詳細を解説します。
⓵開発期間の短縮
ノーコード・ローコード開発は開発期間を短縮できるのがメリットのひとつです。
アプリケーション開発やシステム構築は、基本的に次の手順で行われます。
1. 要件定義
2. 基本設計
3. 詳細設計
4. 開発・実装(コーディング)
5. テスト
6. 公開
なかでも、最も時間を要するのが開発・実装フェーズです。特に新規アプリケーション・新規システム開発の場合、多くの時間がかかります。
しかし、ノーコード・ローコード開発を導入すれば、コーディングにかかるコストが大幅にカットされるため、開発時間を短縮できます。
また、開発期間の短縮は、開発コストの削減につながるのもメリットです。
⓶システムの品質を一定に保ちやすい
ノーコード・ローコード開発はシステムの品質を一定に保ちやすいのもメリットです。
従来の開発手法はソースコードを書く必要があり、人為的なミスが発生しやすく、バグによりどうしてもアプリケーションやシステムの品質低下を招くことがあります。
一方、ノーコード・ローコード開発は、ソースコードがほとんど自動生成されるため、人為的なミスが少ないです。その結果、バグを減らすことができ、品質を一定に担保することができます。
⓷求められるスキルレベルが低い
ノーコード・ローコード開発は、求められるスキルレベルが低いというメリットもあります。
特にノーコード開発はソースコードを書く必要が一切ないため、プログラミング言語の知識がない人でもツールを活用してアプリケーションやシステム開発が可能です。開発に特化したエンジニアチームを社内に配置する必要がありません。
また、ローコード開発はプログラミングに関する一定の知識を要するものの、一般的なシステム開発と比べると求められるスキルレベルは低いです。技術的なハードルが下がるため、より多くのITエンジニアが開発に携わることができます。
ノーコード・ローコード開発にデメリットはある?
ノーコード・ローコード開発のデメリットは、次の通りです。
ノーコード開発のデメリット | 大規模で複雑な開発に不向き 機能の拡張性や開発の自由度が低い |
ローコード開発のデメリット | 実装できる機能に制約がある プラットフォーム依存になる |
ノーコード開発はプラットフォームであらかじめ用意された機能にしか対応できないことがほとんどです。そのため、大規模な開発や複雑な開発には向いていません。
さらに、機能の拡張性が低く、開発の自由度も下がってしまうのがノーコード開発のデメリットです。
また、ローコード開発はプラットフォームに依存しやすいというデメリットがあります。プラットフォームによって、実装できる機能には制約があるほか、独自のセキュリティ対策を施すのが難しいです。
ノーコード・ローコード開発が求められている理由
ノーコード・ローコード開発の導入が注目されている背景には、日本企業はIT関連で大きな課題を抱えていることがあげられます。
近年、市場の変化に柔軟に対応するため、企業はDX化を推進する必要性が高まっています。
経済産業省のレポートによれば、日本企業の多くがDX化を阻害する課題を抱えており、2025年以降には最大で12兆円の経済損失を生じる可能性があるとのことです。
参照:DXレポート〜ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~|経済産業省
ノーコード・ローコード開発は、DX化のハードルを下げることができるので、DXを加速させる開発手法として期待されています。
ノーコード・ローコード開発が可能なおすすめツール・プラットフォーム
ノーコード・ローコード 開発が可能なおすすめツール・プラットフォームは次の通りです。
・Lightning Platform(ノーコード)
・Google AppSheet(ノーコード)
・Amazon Honeycode(ノーコード)
・Microsoft PowerApps(ローコード)
・Appian(ローコード)
・kintone(ノーコード・ローコード)など
Google社が提供する「Google AppSheet」はノーコード開発ができるプラットフォームです。そのほか、Amazon社の「Amazon Honeycode」やMicrosoft社が提供するローコードプラットフォーム「Microsoft Power Apps」などさまざまです。
それぞれ無料の試用期間があるので、ノーコード開発・ローコード開発を検討している方はぜひ試してみてください。
ノーコード・ローコードのツールを選ぶ時のポイント
ノーコード・ローコードのツール・プラットフォームを選ぶ時のポイントは次の通りです。
・用途・機能が合っているか
・モバイルデバイスのシステム開発が可能か
・セキュリティポリシーが合っているか
ノーコード・ローコードツールによって、開発に適している分野が異なります。そのため、導入する際は自社におけるシステム開発の目的を明確にし、必要な機能を洗い出し、目的に合うツールを選ぶことが大切です。
また、スマホやタブレットを利用するユーザーが大多数いるので、アプリケーションやシステムを開発する際は、モバイルデバイスの開発が可能なツールを選びましょう。
そのほか、ツールのセキュリティポリシーをチェックして、自社のポリシーに準拠しているものを選ぶのもポイントです。
アプリ・システム開発のご相談は株式会社カオピーズへ
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アプリケーション開発やシステム開発のご相談は、ぜひ株式会社カオピーズへお問い合わせください。
まとめ
ノーコード・ローコードとは、ソースコードを書かない、または少ないソースコードでシステム開発を行う開発手法のことです。企業はノーコード・ローコード開発を導入することで、DX化や内製化を推進することができます。