オフショア開発でベトナムが人気の理由!システム会社の選び方も解説
日本はITエンジニアが不足しています。 そのため、システム開発のコスト削減やリソース確保のために、 オフショア開発会社 を選択するのが増えていますが、委託先の国としてベトナムが一強で人気を集めています。
なぜ、ベトナムがオフショア開発の委託先として人気を集めているのでしょうか?ベトナムのオフショア開発会社を選ぶときは何を基準にすれよいのでしょうか?今回は、ベトナムにオフショア開発を依頼するメリット、委託先の選び方について解説します。
目次
オフショア開発とは?
オフショア開発(offshore development)とは、国内より賃金が安い海外のシステム開発会社に委託する開発手法です。
国内のITエンジニア不足の問題もあり、以下のような目的でオフショア開発を活用する動きが出てきています。
[オフショア開発の目的]
・ システム開発におけるコストを削減する
・ 海外のIT人材とつながり、リソース不足を解消する
・ 多くのIT人材を動員して短期間での納品を実現する
オフショア開発のメリットや成功させる方法につい知りたい方は、下記の記事で詳しく解説しているため、ぜひ読んでみてください。
※関連記事:『オフショア開発とは|意味・メリット・成功させるポイント【必見】』オフショア開発委託先ランキング1位はベトナム
オフショア開発を委託先として人気を集めている国が「ベトナム」です。オフショア開発.comの運営会社である株式会社Resorz『オフショア開発白書2022年版』にて発表されているオフショア開発委託先国別ランキングは、以下のような結果となっています。
1位:ベトナム(48%)
2位:フィリピン(19%)
3位:インド(12%)
4位:中国(7%)
5位:バングラデシュ(5%)
6位:カンボジア、インドネシア、ミャンマー、韓国(2%)
ベトナムは国家戦略でIT人材を育成しており、基幹システムをはじめ、AIやブロックチェーンの最先端テック開発、PKG開発(既存パッケージをカスタマイズすること)など多様な案件に対応できるようになりました。
ベトナムのオフショア開発会社が増えて、自社の要望にマッチした委託先が見つけやすいと人気を集めています。
オフショア開発でベトナムが人気の理由
オフショア開発でベトナムが人気を集めている理由は3つあります。
1. 国家戦略でIT人材を育成している
ベトナムは1998年から小学3年生に英語とコンピューター教育を行い始めました。政府主導で学校にIT機器を導入して、STEAM教育(科学、技術、工学、芸術、数学)に力を注ぎ、年間5万人のIT技術者を輩出しています。このような国家戦略により、ベトナムはIT人材大国に成長しました。
IT人材大国となったベトナムは、基幹システムをはじめ、AIやブロックチェーンの最先端テック開発、PKG開発など多様な案件に対応できるようになり、さまざまな国からオフショア開発の委託先として選ばれるようになったのです。
2. 親日で勤勉な国民性で付き合いやすい
ベトナムは東南アジアの中でも親日国家で知られています。政府間でも関係が良好であり、2016年から小学校で日本語教育が採り入れられるようになりました。
また、ベトナムに進出している日系企業が多かったり、 アニメや漫画が好まれていたりと日本を身近に感じられる環境で育っています。 このように親日で勤勉なベトナム人のため、良好な関係が築きやすいです。
3. ITエンジニアの月単価相場が安い
ベトナムのITエンジニアは高度な技術を持っていながら、月単価相場が安いため、リーズナブルな価格でシステム開発ができます。
■ ITエンジニアの月単価相場
国 | 月単価の相場 |
日本 | 40~60万円 |
中国 | 35~40万円 |
インド | 30~40万円 |
フィリピン | 25~30万円 |
バングラデシュ | 23~28万円 |
ベトナムの オフショア開発会社 の選び方
IT人材大国のベトナムでは、オフショア開発会社が増えてきました。そのため、自社の要望にマッチする会社の選び方を覚えておきましょう。
会社の成り立ちから選ぶ
ベトナムのオフショア開発会社は成り立ちから、大きく3つに分類できます。
・ ベトナム人が資本金を出して設立したオフショア開発会社
・ 日本人が資本金を出して設立したオフショア開発会社
・ 他社の案件を引き受けるようになった日本企業のオフショア拠点
3つを比較すると、ITエンジニアの月単価に差が出ます
コストを抑えるためにオフショア開発を希望する場合は、ベトナム人が資本金を出して設立したオフショア開発会社に依頼することをおすすめします。
システム開発体制から選ぶ
ベトナムのオフショア開発会社の契約形態には「請負契約」と「ラボ契約」があります。そのため、自社の要望に合う契約形態を選択できる会社を選びましょう。
請負契約とラボ契約の違い
請負契約 | ラボ契約 | |
特徴 | 成果物に対する契約 | 作業要員×期間に対する契約 |
メリット | 成果物と責任範囲が明確 依頼側の対応工数が少ない |
優秀な人材を確保できる 仕様変更ができる |
デメリット | 仕様変更ができない リスクが上乗せされる |
仕事の品質に担保がない 発注量を確保しなければいけない |
案件例 | 要件が明確な案件 小規模な案件 |
要件が曖昧な案件 継続性のある案件 |
また、開発フェーズを超えた支援をしてくれたり、短納期などの要望にも柔軟に応えてくれたりする会社を選ぶと満足度が上がります。
システム開発の実績から選ぶ
ベトナムのオフショア開発会社によって、保有している実績が異なります。そのため、依頼したいシステム開発の実績を保有しているかを確認しましょう。
ちなみに、オフショア開発で人気の案件は、以下のようなものがあります。
[オフショア開発で人気の案件]
Webシステム、スマホアプリ開発、業務システム、サイト制作、ゲーム開発、AI開発、CMS構築、組み込み開発、インフラ基盤構築
ベトナムの オフショア開発会社 カオピーズの特徴
ベトナムのオフショア開発会社の選び方を解説しましたが、「多くの企業があるため、どこに依頼すればよいかわからない…」と悩んだらカオピーズにご依頼ください。ここでは、カオピーズの特徴を簡単に紹介します。
橋渡しを行うブリッジSEが在籍
国内(東京都千代田区)に株式会社カオピーズのオフィスがあり、ブリッジSE(オフショア開発プロジェクトを円滑に進めるための橋渡しを行う職種)が在籍しています。 ブリッジSEがお客様の要望をお伺いして、システム開発の計画や見積書を作成してご提案しているため「日本語が通じるのだろうか…」とコミュニケーションに不安を感じている方もご安心頂けます。
200以上の資格を保有するエンジニアが在籍
ベトナムのオフィスでは、ベトナムの技術系大学を卒業して、さまざまなシステムを開発してきたITエンジニアが在籍しています。
エンジニアの大半が、ベトナム国家大学のハノイ校を卒業しており勤勉な人が多いです。システム開発に必要なPMP、ISTQB、AWS、IBM などの資格保有数は 200を超えます。 技術に精通したエンジニアがお客様のご要望にお応えします。
豊富なシステム開発の実績を保有
カオピーズは400件以上のプロジェクトを成功させてきました。主な実績は以下の通りです。
AWS | インフラ構築 |
Webシステム | 喘息診療支援システム 食品寄附支援プラットフォーム ブロックチェーン技術活用のECサイト |
ゲーム | パズルゲーム ダンジョンゲーム カジノゲーム |
モバイルアプリ | ヘルスケア管理システム ビデオ・チャットアプリ ゲームアプリ SNSアプリ |
業務システム | 予定管理システム 予約管理システム 顧客管理システム |
研究・開発 | デザイン好意度予測AI 採点システム 在留カード読取エンジン |
高品質なシステム開発、DX推進支援、AWS導入支援、AI画像認識等のオフショア開発サービスをリーズナブルな価格で提供しています。
まとめ
オフショア開発とは、国内より賃金が安い海外のシステム開発会社に委託する開発手法です。委託先の国として、国家戦略でITエンジニアを輩出しているベトナムが人気を集めています。ベトナムのオフショア開発会社を活用すれば、リソースを確保できてシステム開発のコストが抑えられますが、どこに依頼するかで満足度が変わります。そのため、この記事を参考にしながら委託先を探してみてください。
カオピーズでもオフショア開発サービスを提供しています。多くのシステム開発会社があり、どこに依頼すべきか悩んだら、ぜひお気軽にご相談ください。