アプリ開発言語 について、「どんなアプリにどんな言語を使えばいいの?」とお悩みの方はいらっしゃいませんか?
アプリ開発には言語が必須ですが、実は媒体別に最適な言語は異なります。
そこで、どのような媒体のアプリにどの言語を使うのが最適なのか解説します。
スマホ・PC・Webアプリ・ハイブリッドアプリの開発を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
- アプリの種類
- 【スマホ】ネイティブアプリに使用される言語の一例
- 【PC】ネイティブアプリに使用される言語の一例
- Webアプリに使用される言語の一例
- ハイブリッドアプリに使用される言語の一例
- 結局アプリ開発にはどのプログラミング言語を選ぶべき?
- アプリ開発なら「カオピーズ」のオフショア開発サービス!
- まとめ
● アプリの種類
アプリ開発に最適な開発言語をご紹介する前に、まずは「アプリケーションの種類」について解説します。
開発するアプリは、基盤となるプラットフォームごとに大きく3種類に分けられます。
― ネイティブアプリ
ネイティブアプリとは、スマートフォンやタブレットにアプリケーションストア経由でインストールして使用するアプリのことです。
特定のプラットフォーム専用に開発されていることが特徴で、カメラやマイクなどOSの機能を最大限に活用できる点もメリットの1つです。
※ ネイティブアプリの定義とメリット・デメリット
定義 | アプリケーションストア経由で入手するアプリ |
---|---|
メリット |
・カメラやGPSといったOSの機能を最大限に活用できる ・オフラインでの使用が可能 ・動作スピードが早い ・ユーザーがアプリを探しやすい ・アプリ内課金ができる |
デメリット |
・ダウンロードに時間がかかる ・アプリケーションストアの審査と手数料が必要 ・1ユーザー当たりの獲得コストが高い |
― Webアプリ
Webアプリとは、Webブラウザ上で利用できるアプリのことです。
例:「Gmail」「Google Dogs」など
業務管理ツールからソーシャルゲームまで、さまざまなアプリが使用できます。
ネット環境が整っていれば利用可能で、アプリケーションストアの審査が不要のためいつでも配信でき、自由度も高いです。
マルチプラットフォーム対応で、どのOSでも同じ動作ができることもメリットの1つ。
ただし、ネイティブアプリに比べると動作スピードが遅いといったデメリットもあります。
※ Webアプリの定義とメリット・デメリット
定義 | Webブラウザ上で使われる各種アプリ |
---|---|
メリット |
・アプリケーションストアを介さないため手数料が安い ・自由なタイミングで配信可能 ・アプリケーションストアの審査が不要で自由度が高い ・マルチプラットフォームのため異なるOSでも同じ動作が可能 |
デメリット |
・動作スピードが遅い ・ネットに接続した上での利用となるため通信環境に依存する ・ウイルスや情報流出のリスクあり |
― ハイブリッドアプリ
ハイブリッドアプリとは、ネイティブアプリとWebアプリの特性を組み合わせたアプリです。
ネイティブアプリのようにOSの機能を活用できるほか、Webアプリのようにマルチプラットフォームに対応しています。
つまり、どんなOSでも同じ動作ができるということです。
※ ハイブリッドアプリの定義とメリット・デメリット
定義 | ネイティブアプリとWebアプリを組み合わせたアプリ |
---|---|
メリット |
・OSの機能を活用できる ・「WebView」によって開発するため異なるOSであっても同じ動作が可能 ・マルチプラットフォーム対応でエンジニアの人数を減らせる |
デメリット |
・動作スピードが遅い ・使用できない機能もある |
●【スマホ】ネイティブアプリに使用される言語の一例
スマートフォンは大きく分けてAndroidとiOSの2つに分かれています。
仕様がそれぞれ異なるため、アプリを開発するのであればOSごとに開発しなければいけません。
しかし、クロスプラットフォームを使用すればOSごとにアプリ開発をする必要がないこともあります。
カオピーズでもここ数年でそのような案件も増加しているため、ハイブリッドフレームワークを利用しています。
では、ハイブリッドフレームワークで使用される言語と従来の言語にはどのような違いがあるのでしょうか?
― クロスプラットフォーム:Flutter、React Native
ハイブリッドフレームワークとしてご紹介するのは【Flutter】と【React Native】の2つです。
これらは開発途中でソースコードを変更すると、リビルドなしでアプリに即反映できることも特徴の1つです。
また、1つのコードベースでiOS・android・Webのすべてに対応しているため、OSごとにアプリを開発する必要がありません。
・Flutter(フラッター)
FlutterはGoogle AdsやAlibabaのアプリであるXianyuなどで採用されたフレームワークです。
Dartという新しい言語を使用しますが、勉強しやすくC#とJavaに精通した開発者であれば扱いやすい言語でしょう。
・React Native(リアクトネイティブ)
React NativeはInstagramやSkype・Teslaなどのアプリに採用されたフレームワークです。
言語はJavaScriptを使用します。
言語の認知度も高く、Webアプリの開発経験がある方には向いている言語です。
FlutterとReact Nativeについて簡単に説明しました。
「もっと深く知りたい!」という方は、こちらの記事「モバイルアプリのクロスプラットフォーム開発:Flutter vs. React Nativeを徹底比較」をご覧ください。
この2つのフレームワークを使用した開発者がその経験を通し、特徴と違いについてご紹介しています。
― iOS: Swift、Objective-C
iOS専用のアプリ開発では、SwiftとObjective-Cという2つの言語を使用します。
Apple製品で使用するアプリの開発を検討しているのであれば、こちらの言語がおすすめです。
・Swift(スウィフト)
Swiftとは2014年にApple社が開発した新しいプログラミング言語のことです。
iPhoneだけでなくApple TVやApple Watchなどのアプリも作成可能。
無料のオープンソース・プログラミングのため、自由に閲覧・編集できる点も特徴です。
開発初心者でも学習しやすい、シンプルな見た目をしています。
・Objective-C(オブジェクティブシー)
Objective-Cとは、オブジェクト指向的な拡張仕様を追加したプログラミング言語のことです。
Apple社において、iOS向けソフトウェア開発の標準言語の1つに採用されました。
メッセージ式と呼ばれる記法や、実行時にクラスを拡張するリフレクション・動的データ型などが特徴です。
― Android: Kotlin、Java
Android専用のアプリ開発の言語は、KotlinかJavaです。
どちらの言語も、プログラミングを勉強した方にとってはわかりやすい言語でしょう。
・Kotlin(コトリン)
Kotlinとは2011年頃に発表されたプログラミング言語です。
静的型付けのオブジェクト指向で、静的なnull安全が保障されています。
したがって、多くの開発者が苦悩するnullの扱いが簡単になるのではないでしょうか。
またJavaとの相互利用も可能で同じオブジェクト指向言語のため、プログラミングを勉強した人にとってはわかりやすい言語です。
・Java(ジャバ)
JavaとはC言語をベースに開発されたプログラミング言語です。
Googleが開発に用いる三大言語の1つとして知られています。
スマホやパソコン・家電など、環境が異なっていても実行内容に差があまりないよう、同じ動作を実現できる機能が備わっています。
また、処理速度が速く安定性があることや、セキュリティ性が高いこともメリットの1つです。
●【PC】ネイティブアプリに使用される言語の一例
PCで使用するアプリを開発するのであれば、OS別に言語を変えて開発しなければいけません。
PCは大きく分けてWindowsとMacの2つであるため、これらのネイティブアプリに使用される言語の一例をご紹介します。
― Windows: Java、C#
Windowsで使用されるネイティブアプリにもJavaが使用可能です。
また、Windowsのネイティブアプリの開発にはC#も使用されています。
C#とはマイクロソフト社が2000年に発表したプログラミング言語です。
C++とJavaを元にして開発され、それぞれの便利な部分が取り入れられています。
ゲーム開発でよく活用されているほか、業務システムの開発にも用いられているようです。
― Mac: Swift、Objective-C、Java
Macで使用されるネイティブアプリの言語は、Swift・Objective-C・Javaの3つです。
これらの特徴については上記の「【スマホ】ネイティブアプリに使用される言語の一例」でご紹介しています。
JavaはWindowsとMacの両方のアプリ開発に有効なため、習得していればどちらでもネイティブアプリを開発できます。
また、Javaを習得していれば扱いやすい言語もあるため、アプリ開発をしたいのであれば勉強しておくと便利です。
● Webアプリに使用される言語の一例
WebアプリにはFrontendとBackendの2つがあります。
Frontendとは直接ユーザーの目に触れる部分です。
例えば文字の入力やボタンのクリック、Backendのソフトウェアとやり取りをする部分です。
BackendとはFrontendとは逆に、ユーザーの目に触れない部分のことを指します。
データーベースのシステムなどがこれにあたり、ユーザーが入力した内容のデータ処理・保存などをしています。
― Frontend: HTML、CSS、JavaScript
FrontendではHTML、CSS、JavaScriptといったプログラミング言語を使用します。
簡単なプログラミングを勉強したことがある方であれば、これらの言語はなんとなくわかるのではないでしょうか?
HTMLとはHyper Text Markup Languageの略で、PCに文章構成の指示をしています。
それに対し、CSSはHTMLのタグで囲んだ部分の文字の色やサイズ・背景の色・文字や画像の配置などを指定する言語です。
HTMLのみでWebページを作成すると白黒になり面白くありませんが、CSSを付け加えればカラフルなページにできます。
JavaScriptはブラウザを動かすための言語であり、Webサイト上でアニメーションを動かすための指示を出します。
つまり、HTML・CSS・JavaScriptの3つを使用すれば、見た目も鮮やかで面白みのある魅力的なWebページが作成できるということです。
もちろんこれらは単体でも機能しますが、ユーザーのアクセス数が多いWebページやアプリを制作したいのであれば、3つすべてが扱えるようになっていることが好ましいでしょう。
― Backend: PHP、Ruby、Java、Python、Go
BackendではPHP、Ruby、Java、Python、Goなどの言語が使用可能です。
Javaは上記の「【スマホ】ネイティブアプリで使用される言語の一例」でご紹介しているため、この章での説明は省きます。
・PHP(ピーエイチピー)
PHPは動的型付け言語に分類されています。
一度変数を作ればどんな種類のデータを入れてもよく、柔軟性が高いプログラミングが可能なことも特徴です。
Web開発に特化したプログラミング言語ということもあり、Webサイトやアプリ開発時にはよく採用されています。
・Ruby(ルビー)
Rubyはオブジェクト指向スクリプト言語です。
Webサイトやショッピングサイトの制作と構築、SNSの開発などさまざまなことができます。
コードはシンプルで書きやすく、プログラミング初心者にもおすすめの言語です。
・Python(パイソン)
Pythonは文法がシンプルでプログラミング初心者向けのプログラミング言語の1つです。
Webサイトやアプリの開発のほか、AIに関するライブラリの豊富さや事務処理などに使えるとのことから人気があります。
記述が簡単で開発効率がよいため、エンジニアとしては習得しておいて損はありません。
・Go(ゴー or グー)
GoはGoogleが開発したプログラミング言語で、シンプルで高速処理が可能です。
構文がシンプルであるため、誰が読んでもわかりやすい・書きやすいといった特徴があります。
複数のエンジニアが並行してコーディングすれば、処理速度はさらに早くなり作業効率がよくなるでしょう。
● ハイブリッドアプリに使用される言語の一例
ハイブリッドアプリは、ネイティブアプリとWebアプリの両方の特性を併せ持つアプリです。
もちろん、使用する言語にはWebページ上での表示を指示するHTML・CSS・JavaScriptが必要です。
OSのネイティブ機能を使用するときにも、JavaScriptを使用します。
したがって、Webアプリの開発経験が豊富なエンジニアであれば、ハイブリッドアプリの開発もスムーズに進むことでしょう。
● 結局アプリ開発にはどのプログラミング言語を選ぶべき?
一言で「アプリ開発」と言っても、利用するOSや表示する媒体などが異なれば使用する言語は異なります。
例えば、WebアプリやハイブリッドアプリにはHTML、CSS、JavaScriptが欠かせません。
PCのネイティブアプリであれば、WindowsとMacの両方で使用できるJavaを習得すると便利でしょう。
しかし、スマホのネイティブアプリを開発するにはOSに合わせた言語の使用が必要になります。
「どのプログラミング言語を使えばいいの?」と困ったときには、アプリの種類や使用するOSなどを明確にした上で選択すると良いです。
― プログラミング言語のスキルがないときは外注を活用
アプリ開発をしたくても、IT人材の不足や社内にスキルを保有している人材がいないことがあります。
そのようなときは、アプリ開発を行っている会社へ委託・注文するとよいでしょう。
アプリ開発を専門としている会社であれば、経験豊富なエンジニアもたくさんいると期待できます。
安全で魅力的なアプリを開発するためにも、プログラミング言語のスキルがないときは外注の活用がおすすめです。
● アプリ開発なら「カオピーズ」のオフショア開発サービス!
日本国内のIT人材が不足していることもあり、最近ではオフショア開発がトレンドになっています。
オフショア開発とは、簡単に言えば海外の会社にアプリ開発を委託・注文することです。
しかし、オフショア開発するとしてもどの国の会社に依頼するか悩むこともあるでしょう。
※ 関連記事:「アプリ開発に必要なものは?オフショア開発するメリットも紹介」
そんな時は、高品質なエンジニアが多数在籍している「カオピーズ」がおすすめです。
「海外の会社は言語の壁が高いのでは?」
「安心できる技術レベルは持ち合わせているのだろうか?」
オフショア開発するにあたり、このような疑問もあるかと思います。
しかし、「カオピーズ」に在籍しているエンジニアの半分以上は、高い技術力と知識を持ったハノイ工科大学の出身者です。
Webシステムやモバイルアプリなど、実績も豊富なためアプリの品質や開発技術について心配する必要はありません。
また、ベトナムと日本に合わせて30人以上のブリッジSEを配置しており、言語の壁も克服しました。
ブリッジSEは日本語能力試験N2レベル以上を取得しているため、日本語での意思疎通も問題ありません。
言語の壁や技術レベルが心配な方でも、オフショア開発でのアプリ開発をご検討であれば、ぜひ「カオピーズ」までご相談ください。
● まとめ
アプリ開発で使用する言語について、アプリの種類やOS別に使用されているプログラミング言語の一例をご紹介しました。
プログラミングを勉強したことがある方にとってはなじみ深い言語もあったことでしょう。
しかし、まったく勉強したことがない方であれば、言語の名前を見ただけで「ハードルが高そう」「自分にはできないかも」と思ったかもしれません。
アプリ開発を使用と思っても、十分なスキルを持った人材が社内にいないのであれば、専門の業者へ委託・注文することをおすすめします。
納期を早めたいのであれば、国内と海外のエンジニアの両方に注文するという手もあります。
それぞれのエンジニアが同時に開発作業を行えば、作業効率がよくなり開発期間も短くなるでしょう。
海外の会社にアプリやシステムの開発を委託・注文することをオフショア開発と言います。
国内でよい会社が見つけられなければ、オフショア開発でアプリを開発するのもおすすめです。