hero-image
NEWS
デジタルトランスフォーメーションとは ?【V字回復】事例紹介
calendar
2021.01.14
repeat
2023.11.13

デジタルトランスフォーメーションとは ?【V字回復】事例紹介

現在、経済産業省の呼びかけから、さまざまな企業が デジタルトランスフォーメーション(DX) を進めています。 ニュースなどで耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。 しかし、 デジタルトランスフォーメーションとは どういうもので何をするのかいまいちわからない、という声もよく聞きます。そこで、 デジタルトランスフォーメーションとは どういうものか基本的な知識と、DXで成功した事例や取り組んでいる事例をご紹介します。

目次

 

1. デジタルトランスフォーメーションとは

デジタルトランスフォーメーション(DX)は、2004年にスウェーデンにあるウメオ大学の教授エリック・ストルターマンにより提唱された概念です。 進化し続けるテクノロジーが人々の生活を豊かにしていく、という内容です。 進化したデジタル技術を人々の生活の中に浸透させることで、よりよい生活へと変革させることを指しています。
日本でこの概念が注目されたのは、2018年12月に経済産業省がまとめた「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン」にて、定義を発表したことが関係しています。
この中でのデジタルトランスフォーメーションの定義をまとめると、以下のようになります。

【デジタルトランスフォーメーションの定義】

  • 企業が顧客や社会ニーズの変化に対応し、データとデジタル技術を活用して製品・サービス・ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや組織・プロセス・企業文化や風土も変革し、競争上の優位性を確立すること
  • それによって企業として安定した収益を得られるような仕組みを作ること

2. デジタル化とデジタルトランスフォーメーションの違い

デジタルトランスフォーメーションの内容や、日本で定められている定義を見ると、デジタル化とそう変わらないように見えるかもしれません。 デジタル化とデジタルトランスフォーメーションは、デジタルで行う範囲や考え方が違います。

 
デジタル化
デジタルトランスフォーメーション
意味 アナログで作業している部分などをデジタルに変えること 企業や人々の生活など、社会全体にデジタル技術を取り込むことで、よりよい生活を目指す概念
デジタルに変換する範囲 アナログな部分、又はその一部分 企業の根幹や人々の生活はもちろん、社会全体
考え方 作業や過程を指す言葉なので、明確な考え方などはない 社会全体にデジタル技術を浸透させることで、今よりも便利で暮らしやすい世界へ変革する
簡単にまとめると、デジタル化は作業や過程であり、デジタルトランスフォーメーションは、社会全体を変えようとする概念です。 デジタル化は、デジタルトランスフォーメーションを進める過程の一部であるともいえます。

3. デジタルトランスフォーメーションの導入事例!

デジタルトランスフォーメーションという言葉が何を指すかの知識だけで、具体的な想像をするのは難しいと思います。 そこで、デジタルトランスフォーメーションの事例や、現在行っている企業をご紹介します。

3-1. 株式会社陣屋

株式会社陣屋は、神奈川県鶴巻温泉で大正7年に創業した老舗旅館です。 昔ながらの分業体制で経営を行っていましたが、2008年には廃業寸前の状態まで追い込まれてしまいました。
そこで、2009年よりクラウドCRMツールのSalesforceを導入し、さまざまな分野のIT化を進めつつ経営改革を実行しました。 予約や接客、清掃や調理場といった各業務すべてをSalesforceで連携しワークフロー全てに適応させることで、売上を2倍にするV字回復を実現させました。 陣屋は、デジタルトランスフォーメーションの成功により、大きな問題点を改善させた事例の一つです。

3-2. 三越伊勢丹ホールディングス

経営の弱点を見据え、新しい時代への対応としてデジタルトランスフォーメーションに取り組んでいる企業もあります。 その一つが、三越伊勢丹ホールディングスです。
三越伊勢丹ホールディングスでは「ITと店舗、人の力を生かした新時代の百貨店(プラットフォーマー)」をスローガンに、デジタル戦略に注力しています。
従来の百貨店が持つ弱点に「商品のデータベース管理」がありました。 これを克服するため、基幹店全商品をECでも地域店でも購入できるシステムを確立しました。 このほか、チャットサービスの導入など、オンラインとオフラインのどちらでも上質な顧客対応を提供しています。 これにより、新たな顧客層の獲得も見込まれています。

3-3. 経済産業省

デジタルトランスフォーメーションに取り組んでいるのは、企業だけではありません。 日本政府もデジタルトランスフォーメーションに力を入れています。
経済産業省では、ペーパーレス化や電子サインの導入に取り組むことで、デジタルトランスフォーメーションを進めています。
これまでの企業の取り組みに比べると地味な作業ではありますが、着実にデジタルトランスフォーメーションを進めている事例です。 組織全体がデジタルトランスフォーメーションの重要性を理解し、それに向けて行動している好事例といえるでしょう。

デジタルトランスフォーメーションとは

4. デジタルトランスフォーメーションのご相談はカオピーズへ

デジタルトランスフォーメーションは、ただデジタル化を進めるだけではありません。 企業や社会全体の考え方を変えるような、大きな変革です。
これに対応するには、オフショア開発をはじめとした新しい開発サービスの活用が有効になります。
カオピーズでは、既存のシステムのデジタル化や、新しいシステムの開発、導入のお手伝いを行っております。 デジタルトランスフォーメーションのご相談は、ぜひカオピーズへお任せください。

お見積もり・ご相談はこちら

よく読まれている記事

https://kaopiz.com/wp-content/uploads/2024/11/HP-40.jpg
ブログ
24.11.15
情報系システムと基幹系システム:システム選定のポイントと活用の違い
企業の成長に伴い、業務を支えるシステムの役割も多様化しています。中でも「情報系システム」と「基幹系システム」は、企業運営に欠かせない二大要素です。本記事では、情報系システムと基幹系システムの具体的な役割と特徴、さらに導入する際に考慮すべきポイントについて詳しく解説します。
https://kaopiz.com/wp-content/uploads/2024/11/Go-to-1.png
ブログ
24.11.14
ITファイナンスとは?|次世代ITファイナンスに気をつけるべきこと
ITファイナンスを活用!この記事では、ITファイナンスについて概要を抑えたうえで、メリット、注意点について解説します。いま、ITファイナンスそのものも技術革新で変容しています。この記事が、その変容をとらえ最適なソリューションとして活用できる手助けになれば幸いです!
https://kaopiz.com/wp-content/uploads/2024/11/BFSIと銀行システム.png
ブログ
24.11.11
BFSIと銀行システム|安心安全を支えるシステム-DX時代における対応とあり方
時代の変化に応じて改新を重ねた銀行システムを含むBSFI業界は、今後どうあるべきなのか? 金融DX が進み、激動する時代の要請にどう対応するべきなのか?この記事では、システム開発の視点から見たBFSI業界の行方について一端に触れ、概説します。