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ラボ型開発とは?特徴と成功させるポイント
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2025.01.03

ラボ型開発とは?特徴と成功させるポイント

「 ラボ型開発 」はご存じでしょうか。近年、企業がシステム開発を行う際に多く採用される手法として注目を集めています。
システム刷新やDX推進を進めていく中、多くの企業が課題として挙げるのがIT人材、DX人材の不足です。IT人材不足も解消でき、スピード感をもって対応できる手段として「オフショア開発」(海外リソースを活用した開発)があげられます。特にオフショア開発を行う企業にとって、ラボ型開発がよく選ばれる手段です。
本記事では、ラボ型開発の基本的な仕組みから、「請負型開発」の違いとそのメリット・デメリット、成功するためのポイントまでを徹底解説します。

目次

  1. ラボ型開発
  2. ラボ型開発、請負型開発の特徴
  3. ラボ型開発を成功させるためのポイントと依頼先の選び方
  4. ベトナムにラボ型開発を依頼するなら「カオピーズ」
  5. システム開発を円滑に進める方法

ラボ型開発

ラボ型開発・準委任契約(ラボ契約)とは

ラボ型開発とは?
ラボ型開発とは、オフショア開発(海外リソースへの委託開発方法)の一種で、開発会社が案件専用のチームを編成し、一定期間(通常半年~1年間)依頼者の指示のもとでシステム開発を行う手法です。ラボ契約やオフショア開発センター(ODC)を活用して行われ、契約期間中に優秀な人材を専属で確保し、開発業務を進めます。
一つの成果物に対する契約ではないため、明確に仕様が決まっていない場合や仕様変更の可能性がある場合などに有効です。契約期間内であれば、プロジェクトの内容や進捗状況に応じた各種変更は可能です。ラボ型開発の多くは「アジャイル型」と呼ばれるスタイルで開発を進めていきます。

ラボ型開発とは-アジャイル型
アジャイル型では、上の図のように「企画」「設計」「実装」「テスト」を何度も繰り返します。 そのため発注者(お客様)の要望や仕様変更に対し柔軟な対応が可能です。 ただし、受注者(システム開発会社)は発注者と連絡を密に取り合って業務を進めていく必要があります。

ラボ型開発における準委任契約(ラボ契約)とは?
ラボ型開発では「準委任契約」を結ぶことが一般的で、これを「ラボ契約」とも呼びます。
「準委任契約」とは、業務委託契約の一種で、受注者が発注者に代わり一定期間業務を行う契約です。この契約では、必ずしも完成した成果物を納品する必要はなく、納品された成果物に不備があった場合でも、契約期間が終了すると発注者は受注者に対して修正を求めることはできません。
一方、請負開発で行う「請負契約」では、両者で合意した業務を確実に完了させることが求められます。

ラボ型開発と請負型開発の違い

ラボ型開発のほかに、請負型開発という選択肢もあります。どちらも「アウトソーシングに開発を依頼する」という点では共通していますが、最大の違いは「契約内容」にあります。
ラボ型開発は、「指定した期間内に技術者を確保できる契約」です。一方、請負型開発は、「発注したシステムやサービスを完成させ、納品してもらう契約」となります。請負型開発(請負契約)は、開発するシステムそのものを対象にした契約です。成果物に基づく契約であるため、受注者は定められた期間内に指定されたシステムを完成させ、納品しなければなりません。
請負型開発では、一般的に「ウォーターフォール型」と呼ばれる手法で開発が進められます。

請負型開発-ウォーターフォール型
ウォーターフォール型では、上の図のように企画(要件定義)段階で開発のすべてを定義してから次の工程に進みます
通常この段階で、発注側と受注側のコミュニケーションにじっくり時間をかけます。
また一つひとつの工程を順に後戻りすることなく進めていき、発注側が開発過程に関わることはほとんどありません。
一部のラボ型開発でもウォーターフォール型を利用する場合はあります。

→「請負型開発とラボ型開発の違いについて

ラボ型開発における準委任契約とは?

ラボ型開発と請負開発では契約の方法も変わります。
ラボ型開発では「準委任契約」を結びます。
「準委任契約」とは業務委託契約の一種で、受注者が発注者に代わり一定期間業務を行う契約です。
必ずしも完成した成果物を納める必要はなく、納めた成果物に不備があったとしても契約期間が終了すると発注者は受注者に対し修正を求めることもできません。
一方請負開発で行う「請負契約」では、両者で定めた業務を確実に完了させることが求められます。

ラボ型開発、請負型開発の特徴

ラボ型開発のメリット・デメリット

オフショア開発は、オンショア開発に比べてコストを抑えられるため、非常に人気のあるシステム開発手法です。特に、その中でもラボ型開発が注目されている理由は何でしょうか? ここでは、ラボ型開発と請負型開発の特徴を比較し、それぞれのメリット・デメリットを整理してみましょう。

メリット
デメリット
・継続的に優秀な人材を確保できる
・ノウハウの蓄積ができる
・すぐに開発に取り掛かれる
・契約期間中に仕事がなくても賃金が発生する
・密なコミュニケーションが必要

ラボ型開発では請負型開発ほど細かく要件定義を行いません。その分作業に取り掛かるのが早くなります。
一定期間固定料金での契約になるため、システムに修正や追加が発生した場合も契約期間中は追加料金がかかりません。料金体系が非常に明確なので事務手続きも楽です。
ただし開発が終了した場合も、契約期間中は賃金が発生することには注意が必要です。
またこまめに連絡を取り指示を出す必要があるため、発注側の負担が大きいことも考慮しましょう。

請負型開発のメリット・デメリット

メリット
デメリット
・システムの完成だけ依頼するのに便利 ・要件定義に時間がかかる
・仕様の変更や機能追加などのたびに見積もりが必要

一度だけのシステム開発を依頼するのであれば請負型開発の方が便利です。
要件定義さえしっかりできてしまえば、発注側が開発自体に関わることはありません。
ただし最初にすべての開発を定義する必要があり、要件定義の段階で非常に時間がかかります。
また一度納品された後に仕様の変更や追加があった場合は、再度見積もりが必要です。
最終的に最初の見積もりより大幅に料金が跳ね上がってしまうことも考えられるため、注意しましょう。

ラボ型開発と請負型開発と、どちらを選ぶべき?

ではラボ型開発と請負型開発、どちらにするか選ぶ基準はあるでしょうか?
開発内容によって向き不向きがあります。

ラボ開発向き
請負型開発向き
・仕様変更の可能性が高い
・中/長期的に連携が必要
・優秀な人材を一定期間確保したい
・システムの納期や要件定義がはっきりしている
・単発で発注したい

ラボ型開発を成功させるためのポイントと依頼先の選び方

成功させるためのポイント

ラボ型開発を成功させるためには、いくつかの重要なポイントがあります。

適切なパートナー選び
成功するラボ型開発の鍵は、優れた開発パートナーを選ぶことです。開発チームのスキル、実績、信頼性などをしっかりと評価し、プロジェクトに適したチームを選ぶことが重要です。

明確な契約内容の設定
ラボ型開発では、契約内容をしっかりと設定することが不可欠です。契約には、開発スケジュール、成果物の納品方法、リソースの提供方法など、詳細な事項を盛り込み、トラブルを防ぐようにしましょう。

効果的なコミュニケーション
定期的なミーティングや進捗報告、課題解決のためのワークショップを活用して、開発チームと依頼者とのコミュニケーションを密に保つことが大切です。特に、リモートでの開発が進む中で、透明性を保ち、信頼関係を築くことが成功の鍵です。

ラ依頼先の選び方

ラボ型開発は長期的な取引となるため、信頼関係がなければプロジェクトがうまく進みません。したがって、密なコミュニケーションが取れることが非常に重要です。
しかし、オフショア開発には言語の壁が存在することがあります。担当者が必ずしも日本語を堪能とは限らず、英語でのやり取りが求められる場合も考えられます。さらに、言語に問題がなくても、質問や指示に対するフィードバックが遅い企業には注意が必要です。あまりにも返信が遅い相手との信頼関係を築くのは難しいでしょう。
これらの点は、最初の段階である程度判断できます。例えば、初めて問い合わせをした際の対応や、見積もりを取るまでのやり取りを参考にすることができます。また、各業者の実績も重要な判断材料です。自社が希望するシステム開発と同じようなプロジェクトの経験があるか、得意とする分野は何かを確認することも重要です。

ベトナムにラボ型開発を依頼するなら「カオピーズ」

ベトナムの企業にラボ型開発を依頼したいとお考えの方は、ぜひ「カオピーズ」にお任せください。
現在、ベトナムは日本のオフショア開発の半数以上を担う注目の国となっています。費用を抑えながらも、日本に劣らない高い技術力が期待できるためです。

Kaopiz-offshore
カオピーズの社員の半数は、ベトナム国内で理工系トップの大学である「ハノイ工科大学」の卒業生です。国内トップレベルの教育に裏打ちされた高度な技術を活かし、お客様にご満足いただけるシステム開発を提供いたします。
また、社内教育にも力を入れており、最先端技術の習得や日本語、日本のビジネスマナー研修を実施しています。「オフショア開発は言語が不安」とお考えの方もご安心ください。カオピーズには、ベトナムと日本の両方で合計35名の日本語堪能なブリッジSEが在籍しており、お客様とエンジニアとの橋渡しを行います。
さらに、カオピーズのラボ型開発では、チーム編成の前にメインとなるメンバーとの面談が可能です。ブリッジSEやプロジェクトリーダーが信頼できる人物かどうかを、お客様自身の目で確認いただけます。
初めてラボ型開発を導入する方に、カオピーズでは初回プロジェクトを特別価格で提供しています。ラボ型オフショア開発をリスクなく試すチャンスです。ぜひこの機会に、カオピーズのサービスをお試しください。

システム開発を円滑に進める方法

ラボ型開発では、発注者専任のチームを編成し、固定金額で一定期間システム開発を行います。請負型開発と比べて、ラボ型開発には柔軟性があり、契約期間内であれば何度でも修正や追加が可能で、追加料金が発生しないといったメリットがあります。
ただし、適宜指示を行う必要があるため、発注者側にもある程度の負担があります。したがって、ラボ型開発と請負型開発をうまく使い分け、それぞれのメリットを最大限に活用することが重要です。
また、ラボ型開発をスムーズに進めるためには、最適な依頼先を選ぶことも大切です。自社の求めるコミュニケーション力や技術力を満たす依頼先がいるかどうかを確認し、慎重に選定することが必要です。
本記事を通じて、カオピーズはお客様の課題や状況に応じて、ラボ型開発やその他のオフショア開発を円滑に進めるための提案・支援を行っております。システム化や業務改善の提案から、インフラ構築、システム開発、運用・保守までワンストップで対応可能です。ラボ型開発でも請負型開発でも積極的に対応できるため、システム開発を検討中の企業様はぜひ一度ご相談ください。

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