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文字認識の技術「OCR」とは?文字認識機能のメリットや利用シーンを紹介
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2024.02.22

文字認識の技術「OCR」とは?文字認識機能のメリットや利用シーンを紹介

「文字認識ってどういう技術?」
「文字認識技術が使えるアプリやサービスが知りたい」
このように、文字認識の技術について気になっていませんか?

文字認識の技術は、画像内の文字を読み取るなどしてテキストをデジタルデータ化する技術のことです。日々の暮らしを便利にするのはもちろん、ビジネスにおいてもコストやエラーの削減といった業務効率化が可能です。

こちらの記事では、文字認識技術のメリットや仕組み、文字認識の活用シーン、文字認識が可能なアプリやサービスを紹介しています。

目次

文字認識の技術「OCR」とは?手書きや写真の文字をPDF化する

OCRとは、「Optical Character Recognition」の略称で、日本語では「光学文字認識」ともよばれます。書類などを撮影して、その画像から文字を読み取る技術を指します。

 文字認識の技術「OCR」とは?

パソコンなどで作成して印刷した書類は、直接編集することができません。パソコンでデータを編集して印刷しなおせば、書類を編集することは可能ですが、元のデータがなければ通常は編集できません。

しかし、OCRを使用すれば紙の情報をデジタルテキストとして自動的に変換してくれます。読み取った文字をPDFやWordなどに出力可能なので、OCRは日々の暮らし・ビジネスを効率化するのに役立ちます。

文字認識を利用するメリット

文字認識の技術を利用する具体的なメリットには、以下の5つがあげられます。
・入力コスト・人的コストを削減できる
・人為的なエラーがなくなる
・保存スペースを削減できる
・検索性が向上する
・更新や編集が簡単になる

通常、紙のテキストをパソコンなどにデータとして管理するためには、手入力が必要です。しかし、OCR技術を利用すれば一度に大量の画像データをテキストデータ化にできるので、手入力する手間が省かれ入力コスト・人的コストを削減できます。

そのほか、手入力による人為的な文字入力ミスがなくなり、紙媒体の書類を保管するスペースを物理的に削減できるのもメリットです。

また、紙媒体では必要な書類をピンポイントで探すためには、簡単ではありませんが、テキストデータで管理すれば情報を検索することで必要な書類を探し出すことができます。

テキストデータであれば、パソコン上で更新や編集も簡単になるので、たとえば表計算ソフトに活用するのにも便利です。

文字認識の流れ・仕組み

文字認識は以下の流れで行われて、データ化する仕組みです。
・カメラやスキャナで画像の取り込み
・行や文字の切り出し
・文字列の解析
・一文字ごとに認識
・テキストデータで出力
それぞれの流れを順を追って解説します。

 文字認識の流れ・仕組み

1.カメラやスキャナで画像の取り込み

紙のテキストを文字認識する際、まずは紙の情報をスキャナやカメラで撮影して、画像データとして取り込みます。

2.行や文字の切り出し

取り込んだ画像データには、文字のほかにもグラフや表、区切り線などテキストではない情報も含まれています。そのため、画像データから行や文字列を切り出して、解析を行うべき文字列を判別し、文字列を解析できるようにします。

3.文字列の解析

画像から切り出した行・文字列をもとに文字列を解析し、さらに一文字ごとに分離させます。また、文字列の解析では、どこからどこまでが一つの文章なのかなど、より細分化して解析します。

4.一文字ごとに認識

文字列の解析が完了したら、テキストデータを一文字ごと認識します。文字を認識する際は、その文字を拡大・縮小してどのような線で構成され、フォントの特徴は何かなどを把握して、ソフト内から条件にマッチしたデジタル文字を探し出すという仕組みです。

5.テキストデータで出力

文字の認識が完了したら、最終的にテキストデータとして出力します。出力する際は、切り出した行や文字列をもとにして、まとまった文章としてテキストデータを作成します。WordやExcelのほか、PDFなどに出力したらOCR処理の完了です。

文字認識の機能が付いたスマホアプリ

文字認識の機能が付いたスマホアプリには、以下があります。

 文字認識の機能が付いたスマホアプリ

アプリ 保存形式 特徴
Microsoft Lens PDF、Word、PowerPointなど ・データをOfficeの形式で保存可能
・Wordで保存すれば編集可能
Googleレンズ Chromeなど ・画像から読み取った文字をそのままGoogle Chromeで検索可能
・リアルタイムでの翻訳が可能
Adobe Scan Adobe Acrobat ・AIを利用したスキャン機能
・Adobe PDFを作成可能
Evernote Evernote ・Evernoteに保存した画像は自動的にOCR処理
・メモやノートとあわせてテキスト検索が可能
Googleドライブ Googleドキュメント ・Googleドライブに保存した画像は自動的にOCR処理
・Googleドキュメントで保存して編集可能

それぞれ、保存形式や特徴が異なります。文字認識の機能を使用する際は、普段から使用している保存形式やアプリをもとに選ぶといいでしょう。

また、「EcOCR」などWebブラウザ上でOCR処理ができるWebサイトもあります。

関連記事:OCRは文字をデジタル化する技術

ビジネスにおける文字認識技術の活用シーン

ビジネスにおいて、文字認識技術が活用するシーンはさまざまありますが、特に活躍するのが次の3つのケースです。
・経理や会計業務といった伝票処理
・工場や倉庫の番号確認
・企業の文書管理・書類管理
それぞれ詳しく解説します。

 文字認識の機能が付いたスマホアプリ

経理や会計業務といった伝票処理

経理や会計業務をはじめ、伝票処理の業務において文字認識技術を導入すれば、作業の効率化や精度向上が期待できます。

OCR技術を用いれば、手動でのデータ入力作業は大幅に削減し、人的ミスも減らすことが可能です。

たとえば、請求書や領収書などの伝票をスキャンし、自動的にデータを会計ソフトウェアに取り込むことができるようになります。そのため、経理部門は時間を節約でき、より戦略的な業務に集中できるでしょう。

工場や倉庫の番号確認

工場や倉庫などの番号確認においても、OCR技術の導入で物流を効率化させられます。

製品や荷物に付けられたバーコードやシリアルナンバーをOCRで瞬時に読み取り、正確なトラッキングや在庫管理を実現することが可能です。スキャンによってシステムに自動で情報を登録することで、手作業によるデータ入力の手間が省け、ヒューマンエラーも削減されます。

さらに、リアルタイムで在庫データを更新することで、品切れや過剰在庫を防ぎ、需要予測の精度も高まります。

企業の文書管理・書類管理

企業の文書管理・書類管理においても、文字認識技術の活用が適しています。

文字認識によって紙の文書をデジタル化し、テキスト検索可能な形式に変換することが可能です。これにより、大量の書類を素早く検索し、必要な情報を迅速に見つけられるといった業務効率化が期待できます。

たとえば、契約書や会議の議事録など大量の書類をスキャンし、キーワードで瞬時に関連文書を検索することも可能です。OCR処理も短時間で完了するので手間がかかりません。

企業において、文字認識技術は書類の管理にかかる従業員の時間を大幅に削減し、より生産性を高められるでしょう。

文字情報の電子化で業務効率化!OCRなら株式会社カオピーズ

私たち、株式会社カオピーズはオフショア開発やシステム開発などさまざまな事業を手がける受託開発会社です。ベトナムと日本に拠点をおき、日本企業向けにシステムの開発や業務効率化サービスの提供を行っています。

当社は「Kaopiz OCR」というOCRサービスを独自開発しました。Kaopiz OCRを利用することで、お客様の事業の業務効率化を実現可能です。

株式会社カオピーズのOCRサービス一覧

株式会社カオピーズのOCRサービス「Kaopiz OCR」には以下があります。

 株式会社カオピーズの日本の従業員

サービス 読み取れる情報・特徴 平均処理時間(1枚あたり) 読み取り精度
マイナンバーカード OCR 氏名、住所、発行者、有効期限などすべての情報 1.1秒 97%
運転免許証読取 OCR 免許番号、氏名、免許証の色などすべての情報 1.8秒 95%
在留カード読取 OCR 免許番号、氏名、免許証の色などすべての情報 1.5〜3秒 98%
パスポートのMRZ読取 OCR タイプ、国、氏名、住所、パスポート番号、MRZコードなどすべての情報 0.7秒 98%
名刺読取 OCR 氏名、ローマ字、組織・団体、電話番号などすべての情報 ~4秒 93%
全般OCRエンジン 画像から一行〜複数行のテキストを正確に抽出 0.3秒/行 96%
eKYC
※画像認証サービス
オンライン上で本人確認を完結可能なエンジン(角度、髪型、メガネ問わず認識可能) 0.7秒 99.95%

Kaopiz OCRを利用することで、これまで手作業で手間がかかっていた処理を簡単・正確・高速化が可能です。ぜひ以下からKaopiz OCRについて詳しくチェックしてください。
Kaopiz OCRについて詳しく見る

株式会社カオピーズでOCRを導入するメリット

株式会社カオピーズでOCR(Kaopiz OCR)を導入するメリットには、以下があります。
・業務量を大幅削減
・デジタルデータの有効化
・画像処理がスピーディで時間を節約
・ニーズに合わせたカスタマイズが可能
Kaopiz OCRは、さまざまな角度から撮られた画像や影が入った画像でも精度95%以上で文字を認識可能です。処理速度は1秒以下なので、書類のデータ化を円滑に進められます。

また、お客様のニーズに合わせてカスタマイズが可能で、周辺システムとの接続はもちろん、RPAツールなども提供できます。

まとめ

文字認識技術は、紙の書類や画像の文字を読み取り、PDF・Wordなどデジタルデータ化する技術のことです。

 文字認識のまとめ

株式会社カオピーズは、「Kaopiz OCR」というOCRサービスを独自開発しました。Kaopiz OCRを利用することで、マイナンバーやパスポート、運転免許証などを円滑にデータ化できるのはもちろん、一般的な紙の書類もデータ化可能です。

紙の書類の管理にお困りの方、テキストのデータ管理をお考えの方は、ぜひ株式会社カオピーズへご相談ください。

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