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ラボ型開発の成功事例|グラタン社と進めた4年間のパートナーシップ
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2018.08.13
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2025.06.30

ラボ型開発の成功事例|グラタン社と進めた4年間のパートナーシップ

DX(デジタルトランスフォーメーション)が進むなか、多くの企業がスピーディかつ柔軟に開発体制を構築できる「ラボ型開発」に注目しています。
株式会社グラタン様(本社:東京)は、Webマーケティング領域における自社プロダクト開発を加速させるため、2019年よりカオピーズとパートナーシップを構築。以降4年間にわたり、ラボ型開発の成功事例を軸としたオフショア開発体制で協業を続けています。
本記事では、両社がどのように協力し、どのような成果を上げてきたのかを、担当者のインタビューを交えてご紹介します。

グラタン社の課題とラボ型開発導入の背景

株式会社グラタンとはどういう会社ですか?

グラタン社主にスマートフォン用のゲームアプリケーション開発を行う会社です。アジアを中心にエンターテイメント事業を展開していこうという想いから、「スマホ×エンタメ×アジア」というスローガンを掲げています。弊社の社長が元々中国でスマートフォン向けのアプリケーション開発をしていたのですが、次は現在急成長中のベトナムで始めようということで設立されました。

現在は日本向けのアプリケーション開発を受託し、御社のラボで開発を行っています。

社内エンジニアのリソース不足と柔軟な体制構築へのニーズ

グラタン社では、複数の自社サービスを展開しており、新機能開発・保守・運用のリソースが常に逼迫していました。社内エンジニアだけではすべてをカバーしきれず、安定して稼働できる外部開発チームの必要性を感じていたといいます。
そこで、カオピーズが提案したのが「ラボ型開発モデル」です。日本語対応可能なチームを構築し、仕様理解から実装、テストまでを一貫して担う体制を提供しました。

Gratan-team
盛和宏様(左から四番目)と開発チーム

Kaopiz創業以来、関係を保ち続け、弊社のオフィスにラボを構え続ける株式会社グラタン。創業当初からのKaopizの印象や長年一緒に仕事をしてきて思うところをアジア開発チームディレクターの盛和宏様にお話を伺いました。

立ち上げ時代からのパートナーシップ

―Kaopizとの出会いは?

社長がベトナムで事業をやろうとしている時に、現在のKaopizの代表と知り合って、Kaopizと良いパートナーシップを築き始めました。当初はKaopizの仕事の多くは弊社からのものでした。もう四年(18/06/2018現在)くらいの繋がりですね。私も四年間、Kaopizさんのオフィスで仕事をしています。

―当時のKaopizはいかがでしたか?

初めはマンションの一室でした。凄く狭かったですね(笑)。人数も少なかったですが、よく働いて、モチベーションも高かったです。そういうところは現在のKaopizにも繋がっているのではと思います。

真面目なエンジニアと優秀なBrSE

―現在開発している案件は?

カジュアルゲームの開発を進めています。企画自体はあるパートナー会社が作ったもので、その会社がゲームプランとデザインを考え、弊社がその開発を受け持っています。仕様書は僕が日本語で書いていて、それをBrSEがベトナム語に翻訳して、みんなに伝えてくれています。英語で書いた場合は翻訳の必要がないので、そのままエンジニアに渡します。

ー開発体制は?

今の案件だとラボ契約をしていて、POが私でBrSEが一名、Unityエンジニアが二名、PHPエンジニアが二名です。

―気をつけていることはありますか?

仕様書等は分かりやすい日本語で書くように心がけています。出来るだけ解釈のズレをなくしたいので。そのためには絵を描くことだってありますよ(笑)

―直接コミュニケーションを取るときはどうですか?

英語ですね。ただ、話が複雑になってきた場合は、BrSEを介して、話しています。

―Kaopizのエンジニアはいかがですか?

凄く真面目ですね。分からないことがあっても調べながら、着実に作業を進めてくれます。特にBrSEはとても優秀です。こちらが見落としていた項目があれば、指摘して調整してくれますし、とても頼りにしています。リーダーシップもあるので、チームのリーダーとしても活躍してくれています。

―弊社の強みは何だと思いますか?

成長速度は本当に凄いですね。それこそ、四年前は小さなマンションの一室で10人もいないような規模だったのが、ここ二年で今の規模まで大きくなるなんて想像もしていませんでした。日本ではなかなか珍しい。驚きました。日本での営業がうまくいっているのではないかと思います。

―ベトナムでオフショアをするメリットはなんですか?

金額はもちろんですが、性格の部分が一番大きいと思います。以前、他の国でオフショア開発を試みたことがあるのですが、うまくいきませんでした。ベトナム人はみんな真面目なので、日本人と合うと思います。

とにかく若い

―ハノイで4年ほど過ごされていますが、街はいかがですか?

とにかく若いですね。活気があります。そこが日本との大きな違いです。

―みんな元気ですよね?

若い人はもちろん元気なんですけど、お年寄りも元気なことに驚きました。よくしゃべるし、よく笑います。いい雰囲気ですね。

―困ったことはありますか?

衛生面がまだキチンと整備されていない場所があったりするので、そこは「まだ若さが出ているな~」と思います(笑)。

情報交換が生活を豊かにする

―日本人のコミュニティがあることもハノイでの生活を楽しくさせていますね。

色々なコミュニティが増えてきていて、日本人には住みやすくなってきていると思います。私は音楽サークルに所属しています。様々な年代、職業の方と繋がれるのは良いことですよね。そこで行われる情報交換がハノイでの生活を豊かにします。そこの繋がりから新たな活動に繋がることもあるので、オススメです。

―どこでそういったコミュニティを見つけましたか?

主にFacebookからです。あとは、Sketchという無料で発行されている日本人向け雑誌があるのでそこからでも見つけることができます。

―週末は日本人と過ごすことが多いですか?

そうなんですけど、日本人ばかりと会っているのもよくないので、ベトナム人の友達とも会って、買い物いったり、ご飯食べたりしています。

―その方々とはどこで知り合ったのですか?

時々開かれている日越交流会や、ランゲージエクスチェンジですね。あと日本人向けのベトナム語教室もあるのでそういったところに参加して、知り合いました。トラブルにあった時に、通訳をしてもらって乗り切った経験が多々あるので、一人ベトナム人の友達がいるだけでも、心強いと思います。

技術については満足している

―Kaopizへの要望があれば教えてください。

4年間Kaopizのオフィスにいて思うことは、細かいことですけど、靴を整えるとか、椅子をキチンと直すとか(笑)

―4年間一緒にいて分かることですね(笑)。

そうですね。みんなで楽しく遊ぶのはいいと思うのですが、次の朝オフィスに来たら片付けをしていなかったりする時もあります。整理整頓がされているオフィスの方が、出社した時、気持ちがいいじゃないですか。日本の会社とビジネスをするならそういう所をしっかりした方がいいかなと思います。

―後で皆に伝えておきます。技術についてはいかがですか?

技術に関しては満足しているので、特にないです。生じる問題の原因はコミュニケーションであることがほとんどなので。

より良い製品と労働環境を一緒に作っていく

―Kaopizでの開発全体を振り返っていかがですか?

先ほども言ったように、成長速度が速いのがビックリです。人の数が急激に増えたのと昔はインターン生が多くいたこともあって、名前と顔を覚えるのに苦労しました。これからも成長し続けるでしょうから、どうしたものかと思っています(笑)

仕事に関しては言えば、現地の人を理解することが大切だと思います。病的なまでの几帳面さをもつ日本人とベトナム人のおおらかな感じの間を取ったら、めちゃめちゃいい環境で仕事ができると思うんですよね。ベトナム人の良いところは見習って、雑になっている部分があれば、こちらが指摘する。より良い製品と労働環境を一緒に作っていく、そういった経験はとても面白いと思っています。

―他社にKaopizをお勧めしますか?

そうですね。面白いと思いますよ。
日本でエンジニア雇ったり、新卒を取ったりするよりかは、コストが低く済みますし、みんな素直なのもいいところだと思っています。

そして、ほとんどがハノイ工科大学出身者。エリートですよね(笑)。コミュニケーションの壁さえクリア出来れば、後はうまく仕事をこなしてくれるので安心です。こちらのオフィスに来て仕事するのもいい経験になると思います。色んな意味で視野が広がると思うので、そこから新しいアイデアが生まれるかもしれませんね。是非一度お話をしてみてはいかがでしょうか。

―お話を頂きありがとうございました。

創業当初からの関係とあって、どこか親のような目線で語って頂きました。ご指摘頂いた衛生面というところは大変恐縮です(汗)。現在では新オフィスに移転するとともに、規則確率とマナー教育をしっかりと行なっているので、近々に改善が見えるかと思います。これからも株式会社グラタン様とお互いにどんどん成長できるような関係を維持できるよう努めていきます。

ラボ型開発を検討する企業へのメッセージ

グラタン社のラボ型開発の成功事例からも分かるように、柔軟で安定した開発体制を構築したい企業にとって、ラボ型開発は非常に有効な選択肢です。
初期段階では小規模に始めて、ニーズに応じてスケールできる点、また日本語対応や品質管理を重視した体制を選べば、オフショアでも高品質な開発が可能です。

お見積もり・ご相談はこちら

よくある質問(FAQ)

Q1. ラボ型開発と請負型開発の違いは?
請負型は成果物ごとの契約に対し、ラボ型は専属チームを一定期間確保して柔軟に開発を進められるモデルです。 仕様変更や優先順位の変更に強いのが特長です。 カオピーズでは両方に対応しています。
Q2. 最初は少人数でスタートできますか?
はい、1名からでも可能です。 多くのお客様は2〜3名で開始し、成果を見ながら体制を拡大しています。
Q3. 日本語でのやり取りは可能ですか?
日本語が話せるBrSE(ブリッジSE)が常駐し、要件定義や進捗管理を日本語で行えます。 Slackや週次MTGもすべて日本語で対応可能です。
Q4. セキュリティや知的財産の管理は大丈夫ですか?
カオピーズはISO27001認証を取得し、情報セキュリティ体制を整備しています。 契約・機密保持(NDA)も日本企業の水準に準拠しています。

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