オフショアとは?オンショア・ニアショアとの違いとメリット・注意点【最新版】
近年、IT人材の不足や人件費の高騰、企業のDX推進により、開発リソースの最適化が求められています。
システム開発やITアウトソーシングでは、オフショア・オンショア・ニアショアといった多様な開発モデルが選択肢となっています。
オフショア開発は以前まで主流だった中国・インドの人件費の高騰により、現在はベトナム1強の時代です。
本記事では、オフショアとは何か、オンショア・ニアショアとの違い、それぞれの特徴やメリット・デメリット、導入時の注意点、さらに2025年の最新トレンドについてわかりやすく解説します。
目次
- オフショアとは?ビジネスにおける定義
- オンショア・ニアショア・オフショアの違いとは?
- オフショア開発が注目される背景
- 各開発モデルのメリット・デメリット
- オフショア開発の最新トレンド【2025年版】
- オフショア開発ならベトナムのカオピーズにお任せください!
- まとめ:どの開発モデルが最適か?
- よくある質問(FAQ)
オフショアとは?ビジネスにおける定義
「オフショア(offshore)」とは、海外に開発拠点を置き、現地の人材を活用してソフトウェアやシステム開発を行う手法です。特にIT業界では「オフショア開発」として活用されています。
オフショア開発とは、システム開発やAI、モバイルアプリ開発などを、海外(主にアジア圏)のパートナー企業に委託する開発形態です。
コスト削減、人材確保、スピード向上を目的に導入する企業が増加しています。
ベトナム、インド、フィリピンなど、優秀なエンジニアが豊富で人件費の低い国が選ばれることが多く、日本企業でも広く導入が進んでいます。
オンショア・ニアショア・オフショアの違いとは?
ビジネスではオフショアに対して「オンショア(onshore)」「ニアショア(nearshore)」といった言葉も使われます。
・オンショアとは、開発委託先が依頼元と同じ国内にあるケースを指します。コミュニケーションの容易さや時差のないスムーズな開発が魅力です。
・ニアショアとは、同一国内や近隣地域の地方都市、あるいは時差の少ない海外近隣国に委託するモデルです。
「ニアショア」は都市部の地価・人件費の高騰により注目されている委託形態です。
昨今のリモートワーク増加やオンラインコミュニケーションツールの発達も、ニアショアに注目が集まる理由と考えられています。
3つの開発モデルの比較
区分 | 委託先 | 特徴 | コスト | コミュニケーション | 人材確保 | 品質管理 |
---|---|---|---|---|---|---|
オンショア | 国内(自社または国内企業) | 高い品質・円滑なコミュニケーション・高コスト | 高い | 容易 | 限定的 | 容易 |
ニアショア | 国内地方都市 | コスト抑制・時差なし・地方活性化 | 中程度 | 比較的容易 | 限定的 | 比較的容易 |
オフショア | 海外(主にアジア圏) | 大幅なコスト削減・グローバル対応・文化の違い | 低い | やや難 | 豊富 | 工夫が必要 |
オフショア開発が注目される背景
では、なぜ最近はオフショア開発が注目されているのでしょうか?
注目される背景にはいくつかの理由が考えられます。一つは日本国内の人材不足。
もう一つはエンジニアの給与の高騰です。一つずつ詳しく見てみましょう。
1. IT人材の深刻な不足
経済産業省の試算によると、2025年には約43万人のIT人材が不足するとされています。AIやIoTの急速な発展により、需要に対して供給が追いつかない状況です。
2018年現在作成された上の図を見ると、2021年で約30万人を超える人材の不足が発生しているだろうとのと試算が出ています。
その理由にはあらゆるジャンルの産業でAI技術の活用やIoTの普及が進み、エンジニアの数がその需要の増加についていけないことが挙げられます。
国内だけではすでに人材を賄いきれない状態なのです。
2. エンジニアの人件費高騰
そして国内で人材が賄いきれないもう一つの理由は、エンジニアの給与の高騰です。
厚生労働省の統計によると、日本のITエンジニアの平均年収は約570万円(月給47.5万円相当)。一方、海外の月単価相場は以下の通りです:
国・地域 | 月単価(万円) |
---|---|
中国 | 35〜40 |
インド | 30〜40 |
ベトナム | 30〜35 |
フィリピン | 25〜30 |
バングラデシュ | 23〜28 |
※本データは弊社独自調査によるものです
近頃高騰してきていると言われる中国でも40万円と、日本国内の額には及びません。
このことからもオフショア開発が注目される理由が分かるのではないでしょうか?
各開発モデルのメリット・デメリット
オフショア開発が注目されているとはいえ、オンショア開発・ニアショア開発にもメリットはあります。
ここでは比較検討の材料としてそれぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
いつでもオフショアが絶対いいとは限らないため、ご自身の会社にとって一番いいと思う方法を選びましょう。
《「オフショア開発」「オンショア開発」「ニアショア開発」のメリット・デメリット》
開発モデル | メリット | デメリット |
---|---|---|
オフショア |
コスト削減 海外進出の足掛かり 24h体制の構築も可能 |
コミュニケーション課題 時差 文化の違い 為替リスク |
オンショア |
高品質な対応 スムーズな意思疎通 セキュリティ面安心 |
コスト高 人材確保の困難 |
ニアショア |
地方創生に貢献 コスト抑制 同じ言語と文化圏 |
オフショアに比べコスト効果が限定的 人材供給が限られる |
このようにどの開発方法をとったとしても、それぞれにメリットがあります。
オンショア開発・ニアショア開発は、オフショア開発でネックになりやすいコミュニケーションに関しては、一切問題がありません。さらに時差もないため、連絡を取りやすいメリットもあります。
とはいえシステム開発はコスト面がネックになることが多く、それを解決できるオフショア開発がやはり魅力を感じるのではないでしょうか?
オフショア開発のデメリットをカバーできれば、さらに依頼しやすくなるでしょう。
現在国外の企業は、日本からの依頼を受けるために日本語で会話ができるブリッジSEの配置といった対応をしている国もあります。
また国内の情勢が安定した国を選ぶのもポイントです。
ではこれらのことをふまえて、現在のオフショア開発のトレンドを確認してみましょう。
オフショア開発の最新トレンド【2025年版】
中国・インドといった今までオフショア開発の主力だった国々の賃金が高騰し、現在はベトナムが最も注目されています。
オフショア開発をする企業の実に半数以上がベトナムを選んでいるというデータもあるほどです。
ベトナムに委託するメリットとしては、以下のことが挙げられます。
《ベトナムのメリット》
- 技術力が高く、日本と遜色のない開発品質
- 人件費が比較的安価
- 政治・社会が安定している
- 親日国であり、日本語教育も進展
- 若く意欲的なエンジニア層が豊富
また、日本語対応のブリッジSEが増えており、コミュニケーションの課題も緩和されています。
オフショア開発ならベトナムのカオピーズにお任せください!
カオピーズ(Kaopiz)は、ベトナムに本社を構えるソフトウェア開発会社で、東京都豊島区南池袋にも日本法人を設けております。
対応領域:
- Web・業務システム開発
- モバイルアプリ開発(iOS/Android)
- AI・OCR・クラウドソリューション
- システム保守・運用
当社の強み:
- 日本企業との取引実績500社以上
- 高品質かつコストパフォーマンスに優れた開発体制
- 日本語対応&時差わずか2時間でスムーズな連携
まとめ:どの開発モデルが最適か?
開発リソースの外部委託を検討する際、「オフショア」「オンショア」「ニアショア」のどれを選ぶかは、貴社の目的・予算・体制によって最適解が異なります。
- コスト削減を最優先にしたい場合は、圧倒的にオフショア開発がおすすめです。
- コミュニケーションや品質管理を重視する場合は、オンショア開発が安心です。
- コストと連携のバランスを取りたい企業には、ニアショア開発が適しています。
とはいえ、近年のオフショア開発は技術力や体制も進化し、日本語対応やセキュリティ面の不安も大きく軽減されています。
特にベトナムのカオピーズ(Kaopiz)のように、日本語対応BrSEを配置し、日本品質を理解した体制で開発を進める企業が増えているため、「コストと品質の両立」が可能です。
貴社に最適な開発パートナーを選ぶことが、プロジェクト成功の第一歩です。
お見積もり・ご相談はこちら
よくある質問(FAQ)
- オフショア開発はどのような企業に向いていますか?
- スタートアップや中小企業、予算制約がある企業、迅速な開発を求める企業に最適です。
カオピーズでは、予算やスケジュールに応じて柔軟なチーム体制をご提案いたします。 - 信頼できる海外ベンダーを教えてください。
- カオピーズは、日本企業130社以上との取引実績を持つベトナムの開発会社です。
東京拠点からの日本語対応や、日本基準の品質管理体制により、安心してご依頼いただけます。 - 既存のレガシーシステム刷新にオフショア開発は有効ですか?
- はい、有効です。カオピーズではレガシーシステム刷新専任チームを編成し、段階的移行や再設計にも柔軟に対応します。
- オフショア開発でよくあるトラブルとその対策方法は?
- 主な課題は言語・文化の違い、要件の伝達不足です。
カオピーズでは日本語対応のBrSEが要件定義をサポートし、定期レビュー体制でトラブルを未然に防ぎます。 - 品質保証やセキュリティの確認方法は?
- 開発プロセスの透明性、テスト体制、契約・NDAの整備が重要です。
カオピーズはISTQB Platinum Partner認定企業であり、ISO 9001(品質)、ISO/IEC 27001(情報セキュリティ)、プライバシーマーク(Pマーク)を取得済みです。これらの国際・国内認証に基づき、安全な開発体制を保証します。