【最新版】オフショアとは?オンショア・ニアショアの違いと最新情報
オフショアとは \海外企業や海外現地法人に依頼することです。
近年、国内のIT業界は人材不足と人件費の高騰・IT導入企業の増加により、需要を国内だけで賄うことが難しくなっています。
そのため日本のエンジニアと遜色ないほどのスキルを持った海外企業に低価格で依頼できる、 オフショア 開発に注目し委託する企業が増加しています。
オフショア開発 は以前まで主流だった中国・インドの人件費の高騰により、現在はベトナム1強の時代です。
ここでは「オフショア」「オンショア」「ニアショア」の意味と、それぞれのメリット・デメリット、オフショア開発のトレンドをご紹介します。
目次
オフショアとは
「オフショア(offshore)」とはもともと、「海外」という意味があります。
ビジネスの世界では発展途上国・新興国の意味で使われています。
また「オフショア開発」という言葉も耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
オフショア開発とは、システム開発・AI開発などを海外企業・現地法人などに委託することをいいます。
日本企業がオフショア開発を委託する先として一般的なのはアジア圏です。
特に中国・インド・ベトナム・フィリピンなどが挙げられます。
さまざまなメリットのある「オフショア開発」は、近年非常に注目されているシステムの委託開発の方法です。
オフショアとオンショア・ニアショアとの違い
ビジネスではオフショアに対して「オンショア(onshore)」「ニアショア(nearshore)」といった言葉も使われます。
「オンショア」はオフショアの対義語として使われる言葉で、開発すべてを自社内で行うことを言います。10年ほど前まではオンショアが主流でした。
「ニアショア」とは国内の地方都市を意味しています。つまり一部またはすべての開発業務を、地方都市にいるエンジニアに委託することです。「ニアショア」は都市部の地価・人件費の高騰により注目されている委託形態です。昨今のリモートワーク増加やオンラインコミュニケーションツールの発達も、ニアショアに注目が集まる理由と考えられています。
オフショア開発が注目される理由
なぜ最近はオフショア開発が注目されているのでしょうか?
注目される背景にはいくつかの理由が考えられます。一つは日本国内の人材不足。
もう一つはエンジニアの給与の高騰です。一つずつ詳しく見てみましょう。
IT業界のエンジニア不足は日本国内のみならず世界的にも問題となっています。
2018年現在作成された上の図を見ると、2021年で約30万人を超える人材の不足が発生しているだろうとのと試算が出ています。
その理由にはあらゆるジャンルの産業でAI技術の活用やIoTの普及が進み、エンジニアの数がその需要の増加についていけないことが挙げられます。
国内だけではすでに人材を賄いきれない状態なのです。
・給与の高騰
そして国内で人材が賄いきれないもう一つの理由は、エンジニアの給与の高騰です。
厚生労働省の2019年の「賃金構造基本統計調査」をもとに計算すると、エンジニアの年収は約570万円。月給で計算すると47.5万円です。
この額をオフショア開発先の国の相場と比較してみます。
中国 | |
インド | |
ベトナム | |
フィリピン | |
バングラデシュ |
"(弊社の調査結果による)"
近頃高騰してきていると言われる中国でも40万円と、日本国内の額には及びません。
このことからもオフショア開発が注目される理由が分かるのではないでしょうか?
「オフショア開発」「オンショア開発」「ニアショア開発」のメリット・デメリット
オフショア開発が注目されているとはいえ、オンショア開発・ニアショア開発にもメリットはあります。ここでは比較検討の材料としてそれぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
いつでもオフショアが絶対いいとは限らないため、ご自身の会社にとって一番いいと思う方法を選びましょう。
《「オフショア開発」「オンショア開発」「ニアショア開発」のメリット・デメリット》
オフショア開発 | ・コストが抑えられる ・海外のエンジニアが日本のエンジニアとスキルの面で遜色がない ・将来的に海外進出を考える企業にとって足掛かりになる |
・意思疎通が難しい ・為替レートの変動やその国の情勢の変化を被るリスクがある ・日本と違うお国柄や習慣の違いがある |
オンショア開発 | ・コミュニケーションがとりやすい ・何があっても納期を守ろうとする ・情報漏洩の心配が少ない |
・優秀な人材の確保が難しい ・人件費の高騰 |
ニアショア開発 | ・地方の活性化につながる ・地方の魅力を再発見できる ・移住者が増加する ・情勢に左右されない |
・人件費の面でオフショア開発ほどメリットがない ・人材不足 |
オンショア開発・ニアショア開発は、オフショア開発でネックになりやすいコミュニケーションに関しては、一切問題がありません。さらに時差もないため、連絡を取りやすいメリットもあります。
とはいえシステム開発はコスト面がネックになることが多く、それを解決できるオフショア開発がやはり魅力を感じるのではないでしょうか?
オフショア開発のデメリットをカバーできれば、さらに依頼しやすくなるでしょう。
現在国外の企業は、日本からの依頼を受けるために日本語で会話ができるブリッジSEの配置といった対応をしている国もあります。
また国内の情勢が安定した国を選ぶのもポイントです。
ではこれらのことをふまえて、現在のオフショア開発のトレンドを確認してみましょう。
2021年|オフショア開発の最新トレンド
中国・インドといった今までオフショア開発の主力だった国々の賃金が高騰し、現在はベトナムが最も注目されています。
オフショア開発をする企業の実に半数以上がベトナムを選んでいるというデータもあるほどです。
ベトナムに委託するメリットとしては、以下のことが挙げられます。
《ベトナムのメリット》
・インド・中国に劣らない品質のよさ
・低賃金
・勤勉な国民性
・親日国
・政治的に安定している
・ITエンジニア育成に力を入れている
しかし当然デメリットもあります。
《ベトナムのデメリット》
・日本語が通じない
日本語を第二外国語として採用している学校もあるようですが、仕事上問題なくコミュニケーションがとれるかというと、必ずしもそうではありません。
ただ中にはまったく問題なく取引ができる企業も存在します。
今後は日本語対応のできる企業がより伸びていくでしょう。
オフショア開発ならカオピーズ!
オフショア開発とはビジネスでは海外の現地企業や法人などにシステム開発を委託することを言います。
日本国内で人件費の高騰や人材不足が叫ばれるようになってから、オフショア開発に乗り出す企業が増えました。
現在は中国・インドといったオフショア先進国の人件費の高騰もあり、ベトナム1強の時代に入っています。中国・インドのみならず、日本のエンジニアと比較しても遜色のないスキルを持つ点が、ベトナムの魅力です。ベトナムでのオフショア開発をお考えの担当者様はカオピーズをぜひご検討ください。
カオピーズは、ベトナムに本社を置きWEB・業務システムの開発や、モバイルアプリ・ゲームの開発など、幅広いシステム開発を担う会社です。
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