「Webシステム開発しないと人手不足で生産が追いつかない」
「競争力を高めたいが、人的資本だけはもう限界だ」
世界経済の成長スピードが増し、企業は競争力を高める使命にあります。競争力を高めるには、生産管理コストや時間を削減することも重要です。そこに自動化システムが貢献する幅は非常に大きいでしょうし、システム開発は欠かせません。
この記事ではシステム開発の流れを説明します。加えて、国外企業にシステム開発を受託する「オフショア開発」にも触れます。
目次
Webシステム開発とは?
Webシステム開発とは「デジタルの仕組みを築く」ことを指します。企業が仕組みを築くのは、主に自動化で業務効率化を図るためでしょう。生産管理や顧客情報管理のシステム開発などがそうです。
このWebシステム開発は、セキュリティ上、各企業が自社システム開発部を設けてシステム開発を進めるのがベストです。しかし、人材やノウハウが不十分な場合、外注するケースもあります。
Webシステム開発の流れ
Webシステム開発の流れは、以下のフロー図のように表せます。まず要件定義を行い、それに従ってシステムを設計します。次にプログラミングによりシステムを実装します。最後に、システム動作をテストし、そのテストを無事に通過して承認されると、システムがリリースされます(リリース後も定期的に保守整備があります)。この流れは通常どのタイプの開発でも一般的です。
※関連記事:【必見】日本システム開発|意味・メリット・企業が知るべきポイント
Webシステム開発のタイプ
システム開発の流れにもタイプがあります。基本的には以下の四形式ですが、それらに属さない独自の開発手法でシステム開発を行うケースもあります。
ウォーターフォール型
ウォーターフォール型開発は、工程を決めて一方通行で完了させる開発手法です。流れはシンプルですが、工程間で後戻り修正することはできません。そのため打合せで念入りに開発要件を話し合わなければならず、開発着手までに時間がかかります。
アジャイル型
アジャイル型開発は、PDCAサイクルのように要件定義・計画・設計・実装・テストを繰り返して開発します。ウォーターフォール型とは異なり、工程移動の自由度は増し柔軟に仕様変更が行なえます。そのため、打合せ時間を削減でき迅速に開発可能です。
スパイラルモデル
スパイラルモデルは、工程完了ごとに依頼主と要件チェックを行なう開発方法です。アジャイル型のように工程ごとにチェックが入りますが、こちらの場合は、チェック時に依頼側へ試作品が納品されます。依頼主は都度システムの機能や使用感を試せますし、そのフィードバックを受けて、開発者もシステムを改善できます。
プロトタイピング
プロトタイプ(初期型)完成から検証と修正を繰り返してシステム完成を目指す開発方法です。先の「スパイラルモデル」とは違い、開発側は依頼側へ完成度の高いプロトタイプの構築と開発に集中し、あとは比較的小さな修正や変更で済ませられるようにする開発手法と言えます。
気をつけること
自社で開発を行う場合である場合も含めて、とくにWebシステム開発を外注する場合に気をつけておかないと大損害やトラブルの元になる恐れがあります。この章では、とくに開発を外注する場合において気を付けるべきことを説明します。
開発会社の選定は慎重に
外部のWebシステム開発会社に依頼する場合、多額の投資も考慮し、最適な企業選択が必要です。そのため、複数の業者に見積りを依頼し、予算や実績、対応力などを比較するべきでしょう。また、Webシステム開発の種類によって、適した外注先は異なりますので、適切な開発実績があるかを確認する必要があります。
実績は、外注先のウェブサイトやSNSなどで確認できます。依頼案件に関連した実績ページやレビューをチェックしましょう。可能であれば、実際に外注先と面談し、技術力や信頼性を直に確かめましょう。
Webシステム開発会社を選ぶときのポイントは主に次の通りです:
- 自社のニーズ・予算に合っているか
- 開発実績があり評判が良いか
- コミュニケーションや管理がスムーズか
- 品質や納期・保守や運用への責任が明確か
- セキュリティや機密保持に対する対策が十分か
セキュリティ対策確認や秘密保持契約(NDA: Non-Disclosure Agreement)を締結することもおすすめです。特に外注先が下請け業者に委託する場合も、その内容、範囲、条件などを明確にしておきましょう。
予算感を把握する
予算が合わないと、完成システムも粗悪になってしまいます。また、開発者とのトラブルにもなります。システム開発を始める前に、システムの規模を算定しておくことが肝要です。もっとも、開発時の使用ツールや工数など、さまざまな条件で予算は変動しますけれども、一般的な相場は以下の通りです。
- 小規模プロジェクト(個人や小規模企業向け): 数十万円から数百万円程度
- 中規模プロジェクト(中小企業向け): 数百万円から数千万円程度
- 大規模プロジェクト(大企業や複雑なシステム): 数千万円から数億円以上
依頼主もシステム開発に加わる意識
Webシステム開発が最も失敗しやすい時は、開発者側のミスや技量不足も当然あります。ただしそれだけが原因ではありません。実は、依頼主が開発者を「なんでも助けてくれる人」だと思い込み配慮なく応対してしまう場合も失敗したケースに共通して見られます。また、依頼主が要件定義やチェックなど開発プロジェクトへ積極的に参加せず、開発者に「丸投げ」してしまう場合も失敗しやすい事例です。
Webシステム開発は難しい作業ですので、開発者の一存で完璧にできることは非常に稀です。依頼主が開発者と対等なコミュニケーションが取れなければ、関係が悪化してしまい本来あるべき情報共有がおろそかになります。また依頼主が積極的に参加せずにいれば、システム開発計画の解像度が落ちてしまいます。
計画も粗雑で連携も悪化すれば、システム自体すらもクオリティが落ちてしまいます。開発段階での依頼主の積極的な協力が欠かせないことをご理解ください。
システム開発をオフショア開発で行う
システム開発の外注は、国内企業だけとは限りません。この章では、システム開発を国外に受託する「オフショア開発」について見ます。
オフショア開発という選択肢
様々な新興国が人件費の低さを強みに先進国企業からシステム開発を受ける「オフショア開発」という選択肢があります。日本では1980年代から中国との間でオフショア開発が行われだしましたが、周知のとおり、2000年以降、インドやベトナムなどの新興国の諸企業が、このオフショア開発のサービスを提供しています。
メリットは何よりもコスト削減ですが、オフショア開発業界に技術集積が起こり、昔とは違い高度スキルを持つ開発企業が見つかりやすくなっています。
※関連記事:ベトナムオフショア | 単価や失敗しないコツ【2023年最新動向】
オフショア開発ならカオピーズ
弊社カオピーズは、2014年の創業以来、100社を超える日本企業様向けシステム開発をサポートして参りました。弊社在籍のエンジニアは、大半がハノイ工科大学出身です。 ハノイ工科大学は最難関大学のひとつで「アジア太平洋トップ技術大学協会」の一員にも認定されています。
また弊社では、日本支社を東京に設立し、お客様のご案件を開発者に伝えるブリッジSEを配属させています。弊社のブリッジSEは日本語力も高く、日本のお客様とも問題なくスムーズかつ丁寧にコミュニケーションが可能です。これはオフショア開発で大きく問題となるコミュニケーションの問題を解決するために弊社で考案した対策です。弊社カオピーズは、高度なスキル・コミュニケーションを駆使して日本企業様を全面サポートし、リーズナブルな価格でクオリティの高い開発サービスを今後ともご提供いたします。
まとめ
この記事では、システム開発について概要を説明しました。今後、世界経済がますます成長しビジネスのスピードも上がるでしょう。それに人的資本だけで対応するのは、すでに非常に難しくなっているはずです。人手不足が深刻な業界もあります。つまり、システム開発による自動化は欠かせないはずです。ITノウハウでお困りのようでしたら、自動化をご検討ください。その際、弊社にもご相談をお寄せください。