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【ブロックチェーン3.0とは?】開発の進め方やWeb3との関係
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2023.06.14

【ブロックチェーン3.0とは?】開発の進め方やWeb3との関係

「 ブロックチェーン3.0 がどのような技術か知りたい」
「ブロックチェーン3.0とWeb3の関係を知りたい」
ブロックチェーン開発の進め方や依頼先を知りたい」

近年「ブロックチェーン3.0」というワードがメディアで取り上げられるようになりました。しかし、具体的にどのようなものかわからない方も多いのではないでしょうか?
この記事では、ブロックチェーン3.0の概要をわかりやすく解説します。
この記事を読めば、ブロックチェーン3.0への理解が深まり、具体的にビジネスへの導入を検討できるようになります。
Web3との関係についても解説しますので、これからのWeb社会を見据えてお読みいただければ幸いです。

目次

ブロックチェーンとは?

ブロックチェーンとは?

ブロックチェーンは「分散データベース」

ブロックチェーンとは、データを分散させて管理する仕組みです。ネットワーク上の複数のノード(ユーザー)にデータを分散して管理します。
従来、サーバーでデータを一元管理するのが主流とされてきました。しかし、このやり方にはサーバーダウンやハッキングなど、重大な問題がありました。
これらの問題を解決し、データをより安全・効率的に管理する方法がブロックチェーンなのです。

ブロックチェーンの特徴

ブロックチェーンには大きく3つの特徴があります。
・分散管理なのでシステムダウンしない
・データ改ざんが事実上不可能
・企業や政府による支配が不要

ブロックチェーン上のデータは複数のノード(ユーザー/コンピューター)で分散して安全に保持されます。
通常のデータベースとの大きな違いは 、巨大テック企業や政府の管理が要らないことです。
管理者の都合でデータが操作されることもありませんし、個人間でも信頼性の高い取り引きが実現可能です。

ブロックチェーン3.0 とは?

 ブロックチェーン3.0 とは?

ブロックチェーンの技術は、1.0→2.0→3.0と進化しています。ここでは、それぞれの概要を解説します
なお、ブロックチェーン2.0と3.0はほぼ同時期に発展したため、その境界は非常にあいまいです。
本記事ではわかりやすさを第一に分類しています。分類や解釈は時と共に変化している点を、ご承知おきください。

ブロックチェーン1.0 ビットコイン専用の技術

ブロックチェーンは、2008年にサトシ・ナカモトと名乗る人物が発明しました。仮想通貨ビットコインを実現する目的で開発され、2009年よりビットコインの運用が開始されました。
2022年現在、ビットコインは1BTC = 230万円ほどで取り引きされており、0.0001BTC(約230円)から購入可能です。

ブロックチェーン2.0 ビットコイン以外のデータへの活用

ビットコインが普及するにつれ、ブロックチェーン技術がビットコイン以外のあらゆるデータに活用できることがわかりました。
暗号化による安全性・偽造を防ぐ信頼性などにより、様々なサービスへの活用が盛んに行われています。
特に「非金融分野」への応用が特徴で、ブロックチェーン2.0の導入例として以下のようなものがあります。

医療・製薬業界
・電子カルテにおける診察記録
・偽医薬品の防止
・新型コロナワクチンの在庫管理

物流業界
・トレーサビリティー(生産者から消費者までの流通記録)
・偽ブランド品の排除
・食品偽装の防止
・食中毒の原因特定

ブロックチェーン3.0 アプリへの活用

ブロックチェーン3.0も2.0と同じく「非金融分野への応用」が特徴です。
2.0は「データ」をブロックチェーン化したのに対し。3.0では「アプリ」をブロックチェーン上で構築する動きが活発になっています。

ブロックチェーン3.0でのキーワードは5つです。
・DApps(ダップス)
・自動契約(スマートコントラクト)
・仮想通貨(DeFi)システム
・銀行・保険・証券会社
・NFTゲーム

DApps(ダップス)
今後、FacebookやTwitterなどのクラウドサービスは『DApps』に移行していくといわれています。
DAppsとは「Decentralized Application:分散型アプリケーション」という意味で、以下のような特徴を持つアプリケーションを指します。
・オープンソースでユーザーが共同開発
・ブロックチェーンでデータを管理
・スマートコントラクトを実装

自動契約(スマートコントラクト)
スマートコントラクトとは「プログラムで自動化された(スマート)契約(コントラクト)」のことで、DAppsはスマートコントラクト機能を実装しています。
「支払う→買える」などの一般的な契約・売買の手順をブロックチェーン化し、取り引き自体を改ざん不可能にしています。これにより、未払いなどの契約不履行が回避できます。
スマートコントラクトの例には以下のようなものがあります。

仮想通貨(DeFi)システム)
・ビットコイン・イーサリアムなどをスマートコントラクトで売買
・銀行の支配を受けず24時間稼働
・銀行の破綻から資産を守れる
・国交のない国の個人間で取引可能

銀行・保険・証券会社
・従来の入出金・送金などの決済処理をスマートコントラクトで自動化
・営業時間外・日曜祝日も24時間稼働
・高速な決済処理
・大手保険会社AIGなどで実運用

NFTゲーム
・ゲームをして稼ぐ「Play to Earn」をスマートコントラクトで実現
・獲得したアイテムをゲーム内で売買
・敵キャラを倒して仮想通貨報酬をゲット

Web3(Web3.0)とブロックチェーン

Web3(Web3.0)と ブロックチェーン3.0

Web3とは「ブロックチェーン技術を使った分散型Web社会」で、「ウェブスリー」または「ウェブ3.0」と呼ばれています。
GAFAおよびSNS企業(※)からの脱却が大きなテーマとなっており、現在の「Web2」の問題を解決する取り組みが進んでいます。
※GAFAはGoogle・Apple・Facebook(現Meta)・Amazonのアメリカの巨大テック企業
※SNSの例としてYouTube・Instagram・Facebook・Twitter・LINE・TikTokなど
以下、Web1・Web2・Web3の流れを順番に解説します。

Web1:Webページを見るだけ

Web1は「Webページを見るだけの時代」でした。今のような常時接続は普及しておらず、ユーザーは必要な時だけダイアルアップ接続をして、ホームページを閲覧していました。
この時代、HTMLやプログラミング知識のある人だけが、コンテンツ(ホームページ)を作成・運営していました。

Web2:SNSの時代(現在)

Web2は現在(200x~2022年)の、誰もがWebページを作れる時代です。回線はADSLから光回線、3G・4Gから5Gへと高速大容量化されました。
パソコンやタブレット・スマホは常時接続され、誰もがリアルタイムでSNSのコンテンツ配信を楽しんでいます。
Webページ閲覧のみだったWeb1から、誰もがコンテンツ作成できるようになったことが一番の特徴です。

Web3:GAFAからの脱却~ ブロックチェーン3.0 の活用~

現在我々が利用しているWeb2の世界には、大きな問題があります。
コンテンツを作れるようになった反面、そのプラットフォームを提供しているGAFAとSNS企業が権力と利益を独占するようになったのです。
投稿したあらゆるコンテンツはGAFAが管理するサーバー上に置かれ、コンテンツの内容も厳しくチェックされています。
こうしたSNSなどのサービスを、クラウドからDAppsへ移行させる動きが活発化しています。
DApps開発者やクリエイターには、世界中のユーザーからスマートコントラクトで報酬が支払われるようになり、利益や権利が公平に分配されるようになるのです。
このように、Web3の基盤としてブロックチェーン3.0は必要不可欠な技術となっています。

ブロックチェーン開発の進め方

ブロックチェーン開発の進め方

ここまで、ブロックチェーン3.0とWeb3の概要をご説明しました。
今後は、ブロックチェーン1.0~3.0を活用した新サービスの発展が見込まれています。しかし、比較的新しい技術であるため情報が少なく、検討が進まないケースも多いのが実情です。

企業様の課題

ブロックチェーン開発を検討する企業様の課題として、以下のようなものがあります。
自社サービスのコンセプトが固まらない
・社内にブロックチェーンに詳しい人材がいない
・本当にブロックチェーンでの管理が最適なのか半信半疑

ブロックチェーンサービスのインフラ構築方法
・分散管理するためのノードをどのように準備するのかわからない
・ノードを含め、どのようなインフラになるのかイメージできない

サービスの維持・管理
・維持費はかかるのか?
・だれが管理するのか?

PoCから始めるのが得策

上記のように、ブロックチェーンに関して多くの企業様がご不明点をお持ちです。しかし、コンセプトがあいまいでも全く問題ありません。
ブロックチェーン開発実績のある開発会社に、アドバイスをもらいながら検討するのが得策です。
はじめにPoC(Proof of Concept)で試作版を作り、実用性を検証することをおすすめします。試作版で課題をクリアしてから、本番へ移行すれば導入がスムーズです。

まとめ

今回はブロックチェーン3.0について解説致しました。
・ブロックチェーン3.0は「非金融分野への応用」「アプリへの活用」がカギ
・Web3とブロックチェーンは密接に関係
・ブロックチェーン開発はPoCから始めるのが得策
ブロックチェーンは比較的新しい技術です。まずは開発会社などへ相談してみることをおすすめします。

カオピーズでは、ブロックチェーン開発についてのご相談を随時受け付けています。
・アイディアはあるけど、どのようにシステム構築するかわからない
・ブロックチェーン開発をサポートして欲しい
・最小限の構成から試してみたい

このような企業様は、ぜひご相談ください。カオピーズはオフショア開発会社として、貴社のブロックチェーン開発を全面サポート致します。以下のような領域で、ワンストップで対応致します。
・ブロックチェーンインフラ
・ブロックチェーンアプリ
・自動契約(スマートコントラクト)
また、弊社は2022年春に「ブロックチェーンEXPO」に出展し、多くのお客様にお立ち寄りいただきました。今後もブロックチェーン技術で多くの企業様の発展に貢献できるよう尽力致します。

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