hero-image
NEWS
カオピーズ、「AIファースト」でAI時代に成果を生むパートナーへ【InfoBankインタビュー】
calendar
2026.10.27
repeat
2026.10.27

カオピーズ、「AIファースト」でAI時代に成果を生むパートナーへ【InfoBankインタビュー】

ベトナム経済メディア「InfoBank」のインタビューで、株式会社カオピーズ 代表取締役 チン・コン・フアンは、AI時代を迎えたいま「AIファースト」を全社の軸に据え、お客様のビジネスに成果をもたらすパートナーへと変革していく考えを語りました(本インタビューは2026年10月27日、InfoBankにて公開)。

InfoBank編集長三浦賢弥氏のインタビューを受けるカオピーズ代表取締役チン・コン・フアン
写真提供「InfoBank」: インタビューの様子
InfoBank編集長 三浦賢弥氏(左)、株式会社カオピーズ 代表取締役 チン・コン・フアン(右)

危機感から生まれた全社戦略「AIファースト」

経済産業省の推計では、2030年に国内のIT人材が最大約79万人不足するとされ、ベトナムのオフショア開発はその受け皿として存在感を高めてきました。一方で生成AIの急速な発展により、「エンジニアが多い」「技術が得意」といった従来の強みだけでは、選ばれ続けることが難しくなりつつあります。

InfoBankのインタビューでは、編集長の三浦賢弥氏が、こうした変化のなかでのカオピーズのAI活用についてフアンに尋ねました。

InfoBankインタビューより(要旨)

三浦氏(InfoBank編集長)

AIの進化は、オフショア開発の現場にどのような変化をもたらしていますか。カオピーズでのAI活用の実際を教えてください。

フアン(カオピーズ代表取締役)

きっかけは強い危機感でした。AIが進化するなかで、エンジニアの多さや技術力の高さを売りにする従来型のオフショア開発は、いずれ選ばれなくなると考えたのです。そこで2025年から、「AIファースト」を会社全体の戦略の中心に据えています。

フアンによると、「AIファースト」は日々の業務にとどまらず、事業の中核である開発業務にも及び、ほぼすべての工程でAIを応用しているといいます。

その結果、お客様との言語の壁やコミュニケーションのギャップは大きく縮まり、デリバリーにかかる時間も大幅に短縮されました。これまで対応が難しいと考えていた案件にも取り組めるようになり、お客様から追加のご依頼をいただく機会も広がっていると話しました。

AIの「ゆらぎ」を仕組みで制御し、人にしかできない価値に注力する

一方でフアンは、AIを使い込むほど、その弱点も見えてくると指摘します。AIは確率に基づいて動くため、出力が常に正しいとは限らず、精度を保証することもできません。そのためカオピーズでは、精度のゆらぎを補正・制御する体制と仕組みづくりを重視しています。

三浦氏との対話では、エンジニアの役割の変化にも話が及びました。フアンによると、いまエンジニアの仕事の中心は、キーボードを打つことから、お客様や社内メンバーとのコミュニケーション、そしてAIのミスをチェックしリカバリーすることへと移っています。

自動化が進むほど、人にしかできない対話と確認の価値が高まる。それが、カオピーズが考えるAI時代の開発体制です。

株式会社カオピーズ代表取締役/Kaopiz Holdings代表取締役会長チン・コン・フアン
写真提供「InfoBank」: 株式会社カオピーズ 代表取締役/Kaopiz Holdings 代表取締役会長 チン・コン・フアン

人数ではなく「AI思考」で、組織の力を底上げする

インタビューでは、AIが人材戦略に与える影響についても問われました。創業メンバー4名から始まったカオピーズは、グループ800名超の組織へと成長してきましたが、フアンは、これからは人数を増やすことだけが成長の道ではないと述べています。

今後の人材戦略の中心は、「AI思考」を持つエンジニアの採用と、今いるメンバーをAI思考の人材へと育てることです。その一環として、エンジニアに限らず全社員を対象とした社内独自の資格制度を設け、教材で学んだうえで試験に臨み、基準をクリアするまで挑戦を続ける仕組みを整えました。

AI時代に求められる力を、一部の専門家だけでなく組織全体で身につけることを目指しています。

Kaopiz Japan Hackathon 2026 — 開催当日の様子
Kaopiz Japan Hackathon 2026(2026年6月27日)

変わらない約束「3S」:お客様と離れないパートナーであるために

ベトナムの大手IT企業が日本市場での発信を強めるなか、カオピーズならではの差別化について問われたフアンは、「3S」を挙げました。SPEED・SOLUTIONS・SUPPORTの頭文字をとったもので、開発のあり方がAIで大きく変わっても、カオピーズがお客様に約束し続ける価値です。

3S大切にしていること日々の行動
SPEEDお客様をお待たせしない分かっている範囲で、できる限り早くレスポンスする
SOLUTIONS業務を理解したうえで最適な方法を考える要望の背景を深掘りし、必要であれば反論も交えて積極的に対話する
SUPPORT納品後も長く支え続ける24時間365日監視を含む体制で、システムが動き続け、使いこなされているかまで見届ける

表1: カオピーズの「3S」と日々の行動

フアンは、3つのSに共通するのは、納品やタスクの完了をゴールとせず、「お客様と離れない」というマインドセットだと説明します。この文化は、リーダー自らが日々の行動で手本を示し、それを受け取ったメンバーが次のメンバーへと伝えていくことで、全社に根付いてきたといいます。

「人月」から「アウトカム」へ:AI時代のオフショア開発を再定義する

インタビューの終盤、三浦氏は、ベトナムとの賃金差が縮まるなかでのオフショア開発市場の行方について尋ねました。

InfoBankインタビューより(要旨)

三浦氏(InfoBank編集長)

賃金差が縮小していくなかで、日本向けのオフショア開発はこの先どのように変わっていくとお考えですか。

フアン(カオピーズ代表取締役)

物価の差は今後も小さくなっていきますし、AIの進化によって「人月」や「工数」という考え方そのものがなくなっていくと見ています。お客様が求めているのは、仕様どおりに作られたシステムではなく、ビジネスにもたらされる価値や成果です。だからこそ私たちも提供の形を変え、成果に応える新しいメニューをつくっていかなければなりません。

この考えのもと、カオピーズは新規プロダクトに限らず、従来のシステム開発やラボ型開発も含めて、「人月でリソースを提供する」という枠組みから脱却し、お客様が本当に必要とする成果をメニューとして形にしていきます。お客様のニーズの変化を誰よりも早く捉え、提供の形を柔軟に変えていくことの重要性を、フアンは次のように強調しました。

「自らを変革していくことこそが、私たちのこれからの挑戦です」

― 株式会社カオピーズ 代表取締役 チン・コン・フアン(InfoBankインタビューより)

「メイド・バイ・カオピーズ」で、ベトナム発のプロダクトを届ける

今後の戦略について尋ねられたフアンは、事業規模をさらに拡大して確かなポジションを築き、そのうえで自社ならではのサービスやソリューションを展開していきたいと語りました。

現在の中核である開発事業に加え、一般企業や一般ユーザーにも使っていただける「メイド・バイ・カオピーズ」の製品・プロダクトを段階的に送り出し、カオピーズの名前をより多くの方に知っていただくことを目指します。

AI時代のオフショア開発についてインタビューに応えるカオピーズ代表取締役チン・コン・フアン
写真提供「InfoBank」: AI時代のオフショア開発の展望を語る代表取締役 チン・コン・フアン

インタビューの最後、AIによる環境の変化はカオピーズにとってプラスなのかと問われたフアンは、現時点ではプラスの側面のほうが大きいと答えています。

創業以来大切にしてきた「お客様と離れない」姿勢を土台に、AIファーストで自らを変革し続ける。カオピーズはこれからも、日本企業のビジネスに確かな成果をもたらす信頼できる技術パートナーとして歩んでまいります。

掲載概要

掲載媒体InfoBank(ベトナム経済メディア/運営:株式会社InfoBase)
掲載日2026年10月27日
記事タイトルAI時代のオフショア開発 ベトナムITカオピーズの転換点
記事URLインタビュー全文はこちら(InfoBank)

AI時代のシステム開発・オフショア開発をご検討中の方へ

AIファーストの開発体制と「3S」の姿勢で、開発から納品後の運用まで一貫してご支援します。
貴社のビジネスに成果をもたらす開発のあり方について、まずはお気軽にご相談ください。

無料相談・お問い合わせはこちら →   資料ダウンロード →

よく読まれている記事

https://kaopiz.com/wp-content/uploads/2026/08/768-x-448-オフショア開発-メリット・デメリット-1.png
ブログ
26.08.17

オフショア開発とは?意味やメリット、失敗しない進め方を紹介

オフショア開発とは、グローバルな人材を活用してソフトウェア開発のコストを最適化する手法です。意味・メリット・デメリットや導入時の重要な注意点を分かりやすく解説します。
https://kaopiz.com/wp-content/uploads/2026/06/24365とは?システム安定稼働に必要な運用体制・コストを解説.png
ブログ
26.03.30

24/365とは?システム安定稼働に必要な運用体制・コストを解説

24/365とは「24時間365日」を意味する言葉で、システム運用の現場でよく使われます。本記事では基本定義から具体的な業務、自社運用と外注のコスト比較、AI活用の最新監視サービスまでを解説します。
お問い合わせ
このフォームに入力するには、ブラウザーで JavaScript を有効にしてください。
* 必須記入事項
Drag and drop files here or
Upload upto 5 Files. Max File Size: 2 MB
すべての * 必須項目に入力してください。
→ Table of Content