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AIトレンド|注目すべきTOP10!生成AI・ノーコード・AI導入事例も紹介【2025年版】
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2025.06.16

AIトレンド|注目すべきTOP10!生成AI・ノーコード・AI導入事例も紹介【2025年版】

AI(人工知能)技術は、ここ数年で急速に進化を遂げ、企業の業務効率化や新規事業創出において中心的な役割を担うようになっています。
新しいビジネスにAIを取り入れたいけど、何から始めればよいかわからないという方も多いのではないでしょうか?
今回はAI活用を検討されている方に向け、最新 AIトレンド と導入方法を解説します。2025年現在、生成AIやマルチモーダルAIのような技術革新だけでなく、AI倫理やセキュリティといった運用面の整備、さらにはノーコードツールによるAIの民主化が進み、導入障壁が大きく下がっています。

本記事では、2025年に注目すべきAIトレンドTOP10をわかりやすく解説します。導入事例や活用メリットを交えながら、企業がAIをどのように取り入れるべきかのヒントを提供します。

目次

AIの今~第3次AIブームと第4次産業革命~

AIの今?

AI(人工知能:Artificial Intelligence)は1950年代から様々な研究が行われてきましたが、歴史が大きく動いたのが2012年です。
トロント大学の深層学習(ディープラーニング)搭載AIが、コンテストで2位以下にダントツの差を付けて優勝し、研究者に衝撃を与えました。
2025年の現在も、ディープラーニング・マシンラーニング技術が進化を続けています。
このようなAIの現状は「第3次AIブーム」「第4次産業革命」とも呼ばれ、時代の大きな転換点になっています。

注目すべきAIトレンドTOP10【2025年最新】

AIトレンド10選?

今回は、2025年最新の「AIトレンドワード」10選をご紹介します。

1. 生成AIの進化とビジネス適用拡大

ジェネレーティブAI(Generative AI:生成AI)は、テキストなど簡単な入力を与えると、それにマッチした文章や画像をAIが自動生成するものです。
ジェネレーティブAIの種類は以下の通りです。
ChatGPTやDALL-Eに代表される生成AIは、テキスト、画像、動画、音声などのコンテンツ自動生成を可能にし、マーケティング、顧客対応、商品開発など幅広い分野に浸透しています。特に2025年には、動画生成や3Dモデリングなどの領域で大きく進化し、B2B活用が本格化しています。

AIの種類 概要 代表的なサービス
言語生成AI 質問を入力すると人間のような言葉で回答を生成する。文章の作成や小説を書くこともできる。 ChatGPT
イラスト/画像生成AI 作成したい画像のキーワードを入力すると、イメージに合った画像を生成する。 Stable Diffusion
DALL-E2
Imagen
動画生成AI 作成したい動画のキーワードを入力すると、高精度な動画を作成する。 Imagen VIdeo
Make-A-Video
音楽生成AI 作成したい音楽のキーワードを入力すると、イメージに合った音楽を生成する。 Riffusion

活用事例

ジェネレーティブAIは多くのサービスで活用されており、代表的な事例には以下のようなものがあります。
  • 広告チラシ・Webサイト用ロゴをAIで自動生成して経費削減
  • ChatGPTを使用して、社内マニュアルを自動生成

2. ノーコード/ローコードAIプラットフォーム

AI導入を専門家以外でも可能にするノーコード/ローコードツール(例:Google AutoML、Microsoft Power Platform)が普及。開発リソースが限られる中小企業にもAI活用の門戸が開かれています。

ノーコード/ローコードAIとは、コードを一行も書かずにAI開発を行う手法です。
ノーコード/ローコードAIのプラットフォームとして有名なのは、Amazon SageMakerAzure MLです。
※関連記事:AWS か Azure か: 大手クラウドサービス会社の徹底比較【最新版】

活用事例

ノーコード/ローコードAIプラットフォームを利用すれば、専門家でなくても以下のようなAI機械学習による分析をビジネスで活用できるようになります。
  • 商品配達時間の予測
  • 過去の売上や天候データから最適な在庫数を予測
※関連記事:DXもビジネスも加速させる「ローコード・ノーコード」とは?ローコード・ノーコードアプリ開発の将来

3. マルチモーダルAIの実用化

GPT-4oなどの登場により、テキスト・画像・音声・動画など複数の情報を同時に処理するマルチモーダルAIが現実に。医療、教育、クリエイティブ分野での応用が拡大しています。
AIモデルを一から開発するのは非常に困難なため、AI開発では事前に学習を済ませた「事前学習済みAIモデル」の活用が一般的です。
これらのAIモデルは、オープンソースで世界中の開発者に無料で公開されています。
有名なオープンソースAIには、Googleの「TensorFlow」などがあります。
※関連記事:ディープラーニングフレームワークの比較:TensorFlow vs. PyTorch ― 知っておくべきこととは!

活用事例

弊社カオピーズでは、これらオープンソースAIを活用しAI画像認識の研究開発を行っています。
実際に、カウントアプリシステムやAI-OCRエンジン「Yomokka」などの製品をリリースしています。
※関連記事:【カオピーズの独自技術】 AI画像認識・画像処理による個数カウントソリューション

4. エッジAI(Edge AI)の進化と現場活用

クラウドAIに比べて、エッジAIはデータをクラウドに送信せず、デバイス上でAI処理を完結させる技術です。これにより、リアルタイム性・セキュリティ・コスト削減の面で大きなメリットがあります。

最近では、センサーやカメラにエッジAIを搭載し、その場で異常検知や人物認識を行う活用が広がっています。5Gやローカル5Gとの連携により、さらに多くの業界で導入が進むと期待されています。

活用事例

  • 製造業では、工作機械にエッジAIカメラを取り付けて、加工時の異常振動を即時検知し、機器の停止や破損を未然に防ぐシステムが導入されています。
  • 交通分野では、スマート交差点において歩行者や車両の動きをエッジAIでリアルタイム解析し、事故防止や交通制御に活用されています。

5. AI+IoT:スマートファクトリーへの進化

AIとIoT(モノのインターネット)を組み合わせることで、あらゆる設備・機器のデータをリアルタイムで収集・解析し、生産性向上・品質管理・省エネルギー化を実現することが可能になります。

これはいわゆる「スマートファクトリー」の基盤となる技術であり、製造業・物流業・ビル管理などの分野で急速に注目されています。

活用事例

  • 日本の大手電機メーカーでは、各製造装置にセンサーを取り付け、温度・振動・電力使用量などのデータをAIで分析。異常兆候を事前に検知し、ダウンタイムの発生を防ぐ予防保守体制を構築しました。
  • 物流倉庫では、IoTで収集した入出庫状況や棚の重さデータをAIで処理し、最適な動線・ピッキング順序をリアルタイムで提示することで、作業効率を25%向上させた事例もあります。

6. AIと量子コンピューティングの融合:次世代の最適化技術

量子コンピューティングは、従来のコンピュータでは困難だった複雑な計算処理や最適化問題を高速に解決できる可能性を持っています。AIと組み合わせることで、金融モデリング、創薬、サプライチェーンの最適化など、多くの分野で革新的なブレイクスルーが期待されています。

活用事例

  • 製薬業界では、量子AIを活用して新薬候補分子の組み合わせをシミュレーションし、従来よりも短期間で新薬開発を進める取り組みが始まっています。
  • 物流業では、大規模なルート最適化に量子アルゴリズムを応用するPoCも実施されています。

7. AIセキュリティとガバナンス強化:信頼性確保への取り組み

AI導入が進む一方で、学習データの偏りやプライバシーリスク、不正使用といったリスクも顕在化しています。これらを防ぐためには、明確なガバナンス体制、データアクセス管理、アルゴリズムの監視体制が不可欠です。

活用事例

  • 日本の大手金融機関では、AIが処理する顧客データに対して厳格なアクセス権限管理を実施し、利用ログの自動記録・分析を行うAIセキュリティ基盤を導入しています。
  • 自治体では、生成AIの導入に際し、倫理ガイドラインや社内チェック体制を整備することで、誤情報の拡散を未然に防ぐ取り組みが進んでいます。

8. AIによるRPA(業務自動化)と省力化

「RPA:Robotic Process Automation(業務自動化)」とは、人間の知的な作業をAIで自動化する取り組みです。
RPAやチャットボットなど既存の自動化ツールに生成AIが統合され、カスタマーサポートや文書生成、社内問い合わせ対応などの効率化が進行中です。
AIが医師の代わりにレントゲン画像を解析したり、請求書や契約書などのチェックを自動化したりする取り組みが行われています。

活用事例

RPAの代表例に「UiPath(ユーアイパス)」があります。
UiPathは業界トップシェアを誇るツールで、データ入力・メールマーケティングなど様々な業務プロセスを自動化することができます 。

※関連記事:RPAツール おすすめ9選(有料・無料)【2022年最新版】

9. 説明可能なAI(Explainable AI/XAI)

これまでのAIによる機械学習では、「なぜAIがそう判断したか」がわからない点が大きな課題でした。
この課題を解決する技術が「XAI」です。
XAIは、どのデータを基に予測・認識を行ったのかを人間にわかる形で提示します。
これによりAIに対する信頼性が高まり、AI技術の導入が大きく加速しています。

活用事例

Googleの「Explainable AI」は、既にGoogleの様々なサービスに組み込まれています。
また、プログラミング言語Pythonのライブラリで、XAIを実装できるものがリリースされています。

※関連記事:機械学習と深層学習の違い

10. AI倫理と透明性の重視:信頼されるAI活用のために

AIの活用が進む中で、企業や行政に求められるのは、単に技術的な精度や効率性だけでなく、「倫理的な配慮」と「透明性の確保」です。特に生成AIが広がる現代においては、AIが出力する情報の正確性、公平性、責任の所在といった課題に正面から向き合う必要があります。

倫理的AIの実現には、開発段階から偏りのない学習データの選定や、結果の説明可能性(Explainability)、アルゴリズムの公平性チェックなどが不可欠です。また、ユーザーが安心してAIと接するためのガイドラインや情報開示の整備も重要です。

活用事例

日本の大手IT企業では、生成AIを活用する際に倫理委員会を設置し、開発・運用段階における透明性と倫理性を評価・監督する体制を整えています。また、地方自治体では、住民向けAIチャットボットにおいて、回答の根拠や制約を明記することで、誤解を防ぎ信頼性を高める工夫がされています。

日本企業への影響と事例

日本企業では、以下のような導入事例が見られます:

  • 大手製造業でのAIによる故障予知と保守最適化
  • 流通業での需要予測と在庫自動補充
  • 金融業での自動審査・詐欺検知AI
これらの導入により、平均で15~30%の業務コスト削減やリードタイム短縮を実現したとするデータも報告されています(出典:経済産業省「AI導入動向調査2024」)。

AI導入パターン

AI導入パターン?

AI導入方法は、企業により様々です。
ここでは、代表的な導入パターンを3つご紹介します。

パターン1:自社AIエンジニアのみで開発

自社でAIエンジニアを確保し、オリジナルのAIモデルを開発するパターンです。
技術とノウハウを社内に蓄積しながら、オリジナルのAIモデルを構築できます。

パターン2:自社AIエンジニアが不足

自社AIエンジニアが不足している場合、AI開発企業とラボ型契約を結び開発する方法があります。
半年から一年契約でAIエンジニアを確保するやり方で、期間限定の専属開発チームを編成することができます。

※関連記事:ラボ型開発についての知っておくべきこと – 特長を徹底解説!【必見】

パターン3:ITに詳しくないがAIを導入したい

自社にAIに詳しい人材がいない場合、AI開発企業への依頼が有効な手段です。
アイディア段階から相談でき、企画・開発・運用をトータルでサポートしてもらえます。

AI導入手順

AI導入手順?

最後に、AI開発企業を活用する場合のAI導入手順について解説します。

AI開発企業探し
AI開発企業はインターネット検索で探すのが一般的です。
AI開発実績のある企業を2~3社ピックアップし、問い合わせフォームや電話でコンタクトをとるとよいでしょう。

打ち合わせ・ヒアリング
開発企業と実際に打ち合わせをすると、具体的なイメージがつかみやすくなります。
アイディアの実現可能性や課題などをAIエンジニアと共に洗い出し、サービス要件を明確にしていきます。

PoC実証実験
アイディアの実現性が確認できれば、実際にAIを使ってデモンストレーションを行います。
この段階で効果が確認できれば、スケジュールや見積もりなどの交渉に移ります。

※関連記事:【ただいまPoC無料実施中】 AI研究開発 ならカオピーズで!

AIトレンドを捉えるために必要なスキル

AIトレンドを活用するには、以下のようなスキルや視点が重要です:

  • データリテラシー:データの読み解きと活用
  • 基本的なAI・機械学習の知識
  • ノーコード/ローコードツールの操作スキル
  • プロンプト設計やAI出力の評価スキル
  • 倫理的思考とAIガバナンスの理解

AI導入でよくある課題と解決策

AI技術の活用を検討している企業にとって、導入時にはいくつかの共通した課題があります。本項では、よくある課題とその具体的な解決策について解説します。

課題 解決策
初期導入コストが高い 小規模なPoCから始めて効果を確認し、ROIを見極めた上で拡大
社内でAIの理解が不足している 社内研修やハンズオン講座を実施
自社データが不十分 外部データの活用やデータ整備支援を導入
モデルの精度が出ない チューニングやデータ改善によって精度を向上

では、AI導入における課題整理からPoC開発、システム構築、運用後の保守・改善までをワンストップでサポート。日本語対応の専門エンジニアが、お客様のAI導入を伴走型で支援いたします。

まとめ:AI開発はカオピーズにお任せください!

2025年のAIトレンドは、生成AIやマルチモーダルAIの発展に加え、導入の簡便化、倫理・ガバナンス対応、現場レベルでの活用まで幅広く展開しています。

AI導入はもはや一部の先進企業だけの取り組みではなく、すべての業界・企業規模にとって必要不可欠な成長戦略です。カオピーズでは、AI導入の企画から実装・運用までを支援していますので、まずはお気軽にご相談ください。

お見積もり・ご相談はこちら

FAQ(よくある質問)

Q1:どのAIトレンドから着手すべきですか?
業務課題や社内リソースに応じて異なりますが、まずはROIが高い業務自動化やチャットボットから始めるのがおすすめです。
カオピーズでは、企業の課題をヒアリングした上で、最も適したAI活用の方向性をご提案しています。
Q2:ノーコードAIでどこまで対応できますか?
初期段階のプロトタイプ開発やシンプルな分析タスクにはノーコードAIが有効です。ただし、高度な精度や業務特化の要件には、専門的な開発が必要です。
カオピーズは、ノーコード導入支援からカスタムAI開発まで柔軟に対応可能です。
Q3:カオピーズはどのようなAIサービスを提供していますか?
カオピーズは、生成AI、RAG、チャットボット、OCR、画像認識、データ分析、IoT連携など、幅広いAIソリューションを提供しています。
貴社の業務課題に合わせたオーダーメイドのAI開発も可能ですので、ぜひご相談ください。

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