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ベトナムオフショア開発単価は?人月別の最適な費用相場を解説
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2023.11.14
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2026.04.21

ベトナムオフショア開発単価は?人月別の最適な費用相場を解説

ベトナムオフショア開発単価を正しく理解するには、人月単価の相場だけでなく、職種別や費用に含まれる範囲まで把握することが重要です。これらを把握しないままでは見積もりの妥当性を判断できず、コストが合わない可能性があります。本記事では、人月・職種別の単価や他国比較、コストに影響する要因を整理し、最適な開発会社選びに役立つ情報を解説します。

ベトナムオフショア開発の1人月単価

ベトナムオフショア開発の単価を見るときは、単純に「安いか高いか」ではなく、職種、経験年数、日本語対応、管理体制まで含めて比較することが重要です。日本ではDX市場の拡大が続く一方で、IT人材不足が顕著であり、こうした背景が日本企業のオフショア活用を後押ししています。

以下は、ベトナムオフショア開発でよく比較される人月単価の目安です。

職種・役割 スキルレベル 日本語対応 人月単価(万円)
フロントエンドエンジニア Junior N3 25〜35
フロントエンドエンジニア Senior N2 35〜50
バックエンドエンジニア Junior N3 30〜40
バックエンドエンジニア Senior N2 40〜60
フルスタックエンジニア Middle N3 35〜50
フルスタックエンジニア Senior N2 45〜65
QA・テスター Junior なし〜N3 20〜30
QA・テスター Senior N3〜N2 30〜40
QAオートメーション Middle N3 30〜45
QAオートメーション Senior N2 40〜55
ブリッジSE(BrSE) Senior N2〜N1 50〜80
プロジェクトマネージャー(PM) Senior N2〜N1 60〜100
テックリード Senior N2 50〜80
アーキテクト Expert N2〜N1 70〜110

この表からわかる通り、単価差を大きく左右するのは、スキルと経験だけではありません。特にBrSE、PM、アーキテクトのような上流工程や対日折衝を担うポジションでは、日本語力がそのまま単価差に反映されやすい傾向があります。反対に、実装やテスト中心のポジションでは、日本語要件を抑えることでコスト最適化しやすくなります。

また、ベトナムの強みは「単価が低い」ことだけではありません。一定品質を保ちながら、コストと品質のバランスを取りやすいのが特徴です。

見積もりを比較する際は、相場から大きく外れる金額に注意が必要です。相場より極端に安い場合は、経験不足のアサイン、レビュー体制の弱さ、日本語対応の不足が隠れていることがあります。逆に高すぎる場合は、上流人材の過剰配置や管理費の上乗せが起きていないかを確認すべきです。

他国と比較したベトナムオフショア開発単価

ベトナムのオフショア開発単価を評価する際は、単純な安さだけでなく、職種ごとの水準を他国と比較して見ることが重要です。実際には、職種によってベトナムの優位性は異なり、すべてのポジションで最安というわけではありません。一方で、開発実務から上流工程まで、全体としてバランスの取れた価格帯にある点が特徴です。

平均人月単価(万円) プログラマー シニアエンジニア ブリッジSE PM
ベトナム 40.1(+1.8%) 50.0(+3.5%) 59.0(±0%) 71.4(+2.0%)
フィリピン 37.2(-13.5%) 47.5(-14.4%) 60.5(-17.8%) 63.5(-18.8%)
中国 58.3(+31.3%) 71.7(+23.0%) 75.8(+16.6%) 84.6(+12.4%)
ミャンマー
※市場調べ
27.5(+2.2%) 40.0(-4.5%) 40.0(-28.1%) 57.5(-14.1%)
バングラデシュ 33.8(-3.4%) 52.5(+23.5%) 82.5(+3.1%) 72.5(-3.3%)
インド 37.5(-29.6%) 45.0(-27.1%) 60.0(-13.3%) 67.5(-12.9%)

オフショア開発先の人月単価(職種別)
出典: オフショア開発白書2025年版

  • ベトナムは最安水準ではないものの、主要国と比べて導入しやすい価格帯にある
    プログラマーやシニアエンジニアの単価は、中国より大きく抑えやすく、フィリピンやインドとも近い水準です。
  • 極端な低価格ではなく、開発体制を組みやすいバランス型の単価が特徴
    コストを抑えつつ、一定の体制や品質を前提に検討しやすい点がベトナムの強みです。
  • ブリッジSEの単価は比較的競争力が高い
    ベトナムは59.0万円で、フィリピンの60.5万円、インドの60.0万円をやや下回り、中国の75.8万円と比べると差があります。
  • PMを含む上流工程でもコストを抑えやすい
    PM単価は71.4万円で、中国の84.6万円より低く、上流工程を含む体制でも現実的なコストで組みやすい水準です。
  • 実装からマネジメントまで一貫した体制を検討しやすい
    開発メンバーだけでなく、BrSEやPMを含めた構成でも価格のバランスが取りやすい点は、ベトナムの競争力の一つといえます。

「どの国が常に最安か」で判断するよりも、自社が重視する職種において競争力があるかを見極めることが重要です。実装中心なのか、BrSEやPMを含む体制が必要なのかによって、適した委託先は変わります。

ベトナムは全職種で突出した最安国ではないものの、プログラマー、シニアエンジニア、ブリッジSE、PMまで大きな価格の偏りが少なく、体制を組みやすい価格帯に収まっています。コストだけを最優先する場合は他国が候補になることもありますが、開発から管理まで含めて安定した体制を構築したい場合、ベトナムは依然として有力な選択肢といえるでしょう。

ベトナムオフショア開発の見積もりで押さえるべき費用項目

ベトナムオフショア開発の見積もりを比較する際は、人月単価の高低だけでなく、その単価にどこまでの費用が含まれているかを確認することが重要です。同じ40万円/人月でも、管理費込みか、BrSE費用が別か、インフラ費用が別途発生するかによって、最終的な総額は大きく変わります。

ベトナムオフショア開発の見積もりで押さえるべき費用項目

単価に含まれることが多い費用

  • 人件費
    エンジニア、QA、テスターなど、実際に開発に関わるメンバーの稼働費用。
  • 管理費
    進捗管理、社内レビュー、勤怠管理、労務対応などの間接コスト。
  • 基本インフラ費
    開発用PC、社内ネットワーク、チャットツール、タスク管理ツールなどの標準的な業務環境。
  • 標準範囲のレビュー対応
    会社によっては、設計レビュー、コードレビュー、簡易テストまで人月単価に含まれる場合がある。

見積もりを確認する際は、単価そのものではなく、「その人月でどこまで対応する前提か」をあわせて確認することが重要です。

別途費用になりやすい項目

  • 通訳・BrSEの追加配置
    日本語での会議や要件調整が多い案件では、通常の開発費とは別にBrSE費用が発生する場合がある。
  • 追加インフラ費用
    クラウド環境の増設、VPN、専用端末、セキュリティ監査などは別見積もりとなるケースが少なくない。
  • 専門性の高いテスト費用
    負荷試験、脆弱性診断、E2E自動化などは、通常QAとは別枠で計上されることがある。
  • 残業・短納期対応
    納期が厳しい案件では、時間外対応費用が追加で発生し、総額が想定より膨らむことがある。

見積もり確認で押さえたいポイント

オフショア開発を依頼した後に想定外の費用や認識のずれを防ぐため、契約前に以下のポイントを確認しておくことが重要です。

  • 追加費用の有無
    一見安く見える見積もりでも、後から別費用が発生するケースがある。
  • 対応範囲
    どこまでを委託範囲とするのかが曖昧なままだと、あとから仕様追加として請求されやすい。
  • 仕様変更時の精算ルール
    仕様変更が発生した際に、どの条件で追加費用が生じるのかを事前に確認しておく必要がある。
  • 前提条件と成果物の範囲
    単価表だけでなく、何をどこまで納品するのかをあわせて確認することが重要。
  • 安い見積もりほど内訳
    管理費、会議対応、再テスト、修正対応がどこまで含まれているかを丁寧に見ておきたい。

見積もりを比較する際は、単価の安さだけで判断するのではなく、前提条件、成果物の範囲、変更時の精算ルールまで含めて確認することが重要です。特に、安価な見積もりほど、追加費用の発生条件が明確に記載されているかを丁寧にチェックする必要があります。

ベトナムオフショア開発の費用を最適化するためのポイント

ベトナムオフショア開発では、日本国内開発と比べてコストを抑えやすい一方で、進め方によっては想定以上の費用が発生することもあります。コストメリットを最大化するためには、単価の安さだけでなく、体制設計や依頼範囲の整理が重要です。

オフショア開発の費用を最適化

役割分担を明確にする

上流工程を日本側、実装やテストをベトナム側に分担することで、全体の費用対効果を高めやすくなります。

必要以上に高単価な人材を配置しない

すべての工程にシニア人材や日本語上級者を配置するのではなく、業務内容に応じて適切なレベルの人材を組み合わせることが重要です。

要件と対応範囲を事前に整理する

要件が曖昧なまま進めると、仕様追加や手戻りによって追加費用が発生しやすくなります。見積もり前に優先順位と対応範囲を整理しておきたいところです。

小規模から始めて段階的に拡大する

最初から大規模体制を組むのではなく、小規模な開発やPoCから開始することで、品質やコミュニケーションを確認しながら無駄なコストを抑えやすくなります。

見積もりの内訳と追加費用の条件を確認する

単価表だけでなく、管理費、BrSE費用、テスト範囲、仕様変更時の精算ルールまで確認することで、想定外の支出を防ぎやすくなります。

コストを最適化するうえで重要なのは、単に単価の安い会社を選ぶことではなく、自社の目的や体制に合った進め方を設計することです。無理のない体制で進めることで、コストと品質のバランスを取りやすくなります。

ベトナムオフショア開発単価に影響する5つの要因

同じ「ベトナム開発」でも、会社ごとに見積もりが違うのは自然です。単価差には、主に5つの要因があります。

技術スタックと専門性

ReactやLaravel中心の一般的なWeb開発と、AI、金融、組み込み、クラウドアーキテクチャ設計では、求められる専門性が違います。専門領域ほど採用難易度が上がるため、単価も上がりやすくなります。

人材レベルと経験年数

Junior中心の体制と、Senior・Lead中心の体制では、同じ人数でも単価は大きく変わります。特にレビュー品質や障害時の切り分け力は、経験差がそのまま価格差になります。

日本語対応・コミュニケーション体制

N2〜N1人材、BrSE、顧客折衝可能なPMは単価が上がりやすい領域です。会議数が多い案件や、仕様調整が頻繁な案件ほど、この差が総額に反映されます。

プロジェクト規模と契約形態

ラボ型は継続稼働を前提に単価を安定させやすく、請負型は要件定義やリスクバッファが上乗せされやすい傾向があります。短期案件ほど割高になり、中長期案件ほど最適化しやすいのが一般的です。

市場動向と為替の影響

日本側ではDX投資拡大と人材不足が続き、ベトナム側でもIT需要と育成需要が増えています。さらに、円建て・ドル建ての契約条件によっては為替変動も最終コストに影響します。

まとめ

ベトナムオフショア開発は、日本国内開発と比べて20〜60%程度のコスト削減が期待できます。ただし、価格の安さだけでなく、見積もり範囲や日本語対応、品質管理、仕様変更時の対応まで確認することが重要です。自社に合ったパートナーを選ぶことで、コストと品質の両立を図りやすくなります。

ベトナムオフショア開発を検討する際は、こうした観点を踏まえて、自社に合った開発体制を具体的に相談できるパートナーを選びたいところです。カオピーズへの相談を通じて、見積もりの妥当性や最適な体制案を確認しながら、自社に適した進め方を検討してみてはいかがでしょうか。

よくある質問(FAQ)

Q1. 契約から開発開始まではどのくらいかかりますか?
案件の内容や必要な体制によって異なりますが、要件確認、見積もり、体制調整を経て開始するのが一般的です。すぐに着手できるケースもあれば、BrSEや特定スキルの人材確保に時間がかかる場合もあるため、早めの相談が望まれます。
Q2. ベトナムオフショア開発では情報漏えい対策はどのように確認すべきですか?
契約前に、秘密保持契約の有無、アクセス権限の管理方法、開発端末やネットワークの運用ルール、データの取り扱い方針などを確認することが重要です。特に個人情報や機密性の高い業務データを扱う場合は、セキュリティ体制を事前に細かく確認しておきたいところです。
Q3. まずは試験的に依頼して相性を確認することはできますか?
はい。実際には、本格的な開発に入る前に、PoCや小規模開発、保守改修などを通じて進め方やコミュニケーションの相性を確認するケースもあります。初期段階で相性を見極めることで、本格導入後の認識ずれを減らしやすくなります。
Q4. 開発会社へ相談する前に、社内で整理しておくべきことは何ですか?
相談前には、開発したい内容、想定予算、希望納期、必要な体制、日本語対応の必要度などを整理しておくとスムーズです。要件が完全に固まっていなくても問題ありませんが、優先順位や目的が明確であるほど、より現実的な提案を受けやすくなります。
Q5. ベトナムオフショア開発では時差の影響はありますか?
ベトナムと日本の時差は2時間程度のため、日常的な打ち合わせや進行管理に大きな支障は出にくいとされています。特に、日本市場向けの対応実績がある会社であれば、営業時間や連絡体制も日本企業に合わせて調整しやすい点が特徴です。

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