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PoC開発が必要なケースとは?AI導入やDX推進はPoCで検証!
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2023.11.13

PoC開発が必要なケースとは?AI導入やDX推進はPoCで検証!

「 PoC開発 とはなにか知りたい」
「PoC開発が必要なケースを知りたい」
「PoC開発のプロセスを知りたい」

PoC開発 を考えているけど、ほんとうに必要か判断できないという方も多いのではないでしょうか。
今回はそのような方に向け, PoC開発の概要やPoC開発が適しているケースについて解説します。

この記事を読めば, PoC開発に対する理解が深まり、プロジェクトをスムーズに進行できるようになります。
PoC開発のプロであるベトナムのオフショア開発会社カオピーズがお届けします。

目次

1. PoC開発とは?

PoC開発とは??

PoCとは「Proof of Concept:概念実証」の略で、システム開発の前に行うデモンストレーションのことです。
とくに新しいテクノロジーやDXなどのイノベーションの検証に最適で、「ほんとうに実現できるか?」「どれぐらいのパフォーマンスが出せるのか」などを評価することができます。
また、PoC開発と一般的な開発モデルの違いは以下のとおりです。

プロトタイプ開発との違い

PoCはあくまで「検証実験」であるのに対し、プロトタイプ開発は「試作品(プロトタイプ)の開発」がゴールです。
たとえばPoCで実現性を見きわめてから試作品を作り、ユーザーにフィードバックしてもらうなどの進め方があります。

システム開発との違い

PoCは本格的なシステム開発の前に行う検証プロセスで、一般的に「PoC→システム開発(ウォーターフォール・アジャイル・プロトタイプ)」の流れですすめます。
ただし、自社ですでに開発実績のあるジャンルであれば、PoCをせずシステム開発からはじめても問題ありません。

要件定義との違い

要件定義はシステム開発の最初のプロセスで、システムに必要な条件や機能を明確にする目的があります。
PoCによる検証で不確定要素や課題点を明らかにしてから要求定義を行うと、手戻りや仕様変更を未然に防ぐことができます。
PoCにより要件定義が明確になった場合はウォーターフォールモデル、そうでなければアジャイルモデルでの開発となるのが一般的です。

※関連記事:システム開発では要件定義が重要ポイント!基礎から易しく解説

アジャイル開発との違い

アジャイル開発は「企画→設計→実装→テスト」をくり返し行い、短期間でのサービスリリースを目指す手法です。
はっきりとした納期を決めず、2~3ヵ月スパンで何度もリリースしたいようなケースに最適です。
「PoC→システム開発(アジャイル)」の順ですすめれば、実現性を担保した上で何度もバージョンアップしていくことができます。

2. PoC開発が必要なケース

PoC開発が必要なケース?

ここでは、PoCが必要な代表的なケースを4つご紹介します。

2.1 AIの活用

一般的に、AIを活用したシステム開発では使用するAIモデル(AIのソフト基盤)のカスタマイズが必要になります。
たとえば顔認識システムの場合、実際の画像データを使ったPoC実験により認識精度を確認し、AIのトレーニングを行います。
PoCできちんと検証することにより、サービスの実現性とともに正確な工数・予算見積もりもできるようになります。

※関連記事:【ただいまPoC無料実施中】 AI研究開発 ならカオピーズで!
※関連記事:AI開発 | 概要と流れ~言語や事例も紹介~【AI開発会社が解説】

2.2 DX推進(新サービスの検証)

DX(デジタルトランスフォーメーション)のような新しいサービスの検証には、PoC開発がフィットします。
DXの身近な例として、スマートスピーカー・AI-OCR・フードデリバリーシステムなどがあります。
これらDX化はそれまでのビジネスモデルを大きく変革する必要があるため、いきなり開発に着手するのは非常にリスキーです。
そのため、PoCで実現性を確認しながら段階的にデジタル化することで、安全にDXを促進できます。

2.3 クラウド導入

近年、AWS(Amazon Web Services)クラウド導入でPoCを実施するケースが増えています。
AWSは従量課金制で、クラウド環境をすぐに削除できることから、本番環境を構築してPoC検証することができます。
PoCにより期待する効果が確認できなければ、すばやく方針転換することができるため、コストパフォーマンスにすぐれた進め方です。

※関連記事:AWS移行 | メリットと手順 AWSパートナー企業が徹底解説!

2.4 ブロックチェーン開発

ビットコインなどに代表されるブロックチェーン開発は、近年「非金融分野」への活用がすすんでいます。
しかし新しいテクノロジーであるため、実現性や管理方法に不明点を残したまま開発を行ってしまうケースがあります。
このような課題をPoCで解決し、ブロックチェーンに関する技術的な課題をクリアしてから本番開発へ移行する企業が増えています。

※関連記事:ブロックチェーン | 革新的な技術で開発するならカオピーズ!
※関連記事:ブロックチェーン アプリ開発とは?メリットや開発方法を解説

3. PoC開発のメリット

PoC開発のメリット?

PoC開発は、新しいテクノロジーや前例のないシステム開発を行う場合に最適の手法です。
ここでは、PoC開発のメリットを3つご紹介します。

3.1 追加費用をおさえられる

従来のウォーターフォールモデル開発では、仕様変更時の追加費用発生が大きな課題となっていましたが、その解決手段としてPoC開発が選ばれています。
はじめにPoCによる検証で要求仕様を確定することで、開発プロセスでの手戻り・問題発生のリスクを大幅に下げることができます。
また正確な検証を行うことで、開発工数と人員を最適化できるため全体的なコスト削減にもつながります。

3.2 重要課題の早期発見

新しいテクノロジーを活用したシステム開発では、サービス完成後にパフォーマンスやユーザビリティで大きな課題が発覚することがあります。
PoC開発は本格的な開発作業に入る前に機能・パフォーマンスの検証を行えることから、クリティカルな課題の早期発見ができます。
課題の早期発見とシフトチェンジは、企業のリスクマネジメントとして大きな意味があります。

3.3 プロジェクト失敗を防止できる

PoC開発による検証で実用性が確認できなかった場合、開発プロジェクトを見送ることもできます。
これはプロトタイプ開発でも実現できますが、プロトタイプ開発では試作品の完成がゴールとなっているため、数カ月単位の工数・費用が必要です。
これに対し、PoC開発では試作品を作成せず1ヵ月前後の検証だけで済むため、さらにコストをおさえることができます。

4. PoC開発 のプロセス

PoC開発のプロセス?

PoC開発は以下3つのプロセスで構成されます。
1. 検証項目の洗い出し
2. 検証方法の決定
3. 検証実施とフィードバック

最初に検証したい項目を洗い出し、目的を明確にします。
たとえばAI画像認識の場合、「異なるフォーマットでも読み取れるか」「読み取り精度90%以上は可能か」など具体的な項目を設定します。
検証項目があいまいなままPoC開発を行うと、ムダな検証を繰り返しコストが増大するおそれがありますので充分注意してください。

検証項目が決定したら、PoC開発を行うハード・ソフト環境を決め、検証用データが必要であれば用意します。
検証はできるだけ本番に近い環境で行い、検証結果のフィードバックで実用性が確認できれば本番開発に進みます。

5. PoC開発の課題と注意点

PoC開発の課題と注意点?

最後に、PoC開発の注意点と課題をご紹介します。

5.1 情報漏えいに注意する

秘密情報は、PoC開発の交渉段階でNDA(機密保持契約)を結んでから開示するのが理想的です。
打ち合わせ中に話が盛り上がり、うっかり秘密情報を話してしまうとアイディアが流出するリスクがありますので注意してください。
逆に、NDAを結ぶまでは満足のいく打ち合わせができないこともありますので、タイミングをみてNDAを結ぶとよいでしょう。

※関連記事:情報セキュリティマネジメントシステム ISMS/ISO27001認証取得

5.2 実運用に近い環境で検証する

PoC開発の精度を高めるために、実運用もしくはできるだけそれに近い環境で検証を行うことをおすすめします。
デバイス・クラウド・OS・ミドルウェアなどのシステム要件を再現できていれば、確度の高い検証結果を得ることができます。

5.3 実績のある開発会社を選ぶ

AI・DX・ブロックチェーンなど新しい分野でPoC開発を行うのであれば、実績のある開発会社選びが重要です。
実績のない開発会社に依頼した場合、経験不足から開発工数が増大しPoC後のフィードバック・改善作業が停滞するリスクがあります。
また、PoC後に開発も依頼するのであれば、開発企業側の品質保証体制も大変重要です。

※関連記事:品質マネジメントシステム QMS/ISO9001 認証取得のお知らせ

6. まとめ: PoC開発 はカオピーズにご相談ください!

今回はPoC開発が必要なケースについて解説しました。

  • PoC開発が必要なケースは4つ
  • PoC開発によりコスト削減・課題の早期発見ができる
  • 実績のある開発会社に依頼するのがおすすめ

AIモデル開発やブロックチェーンなど、新しいテクノロジーを活用するにはPoCでの検証が欠かせません。
PoCであらかじめ実現性を確認しておくことで、そのあとの開発プロセスをスムーズに進めることができます。
カオピーズでは、PoCから運用保守までワンストップで企業様をサポートしています。
PoC開発に関してご不明点などございましたら、お気軽にご相談ください。

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